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すべてが同じだとすれば、
20%の成長率でPER20倍の会社と
10%の成長率でPER10倍の会社なら、
前者を買う方がいい。
これは何だか秘法のように聞こえるかもしれないが、
成長企業の利益が株価を押し上げる要因であることを
理解する必要がある。
~ピーターリンチの株で勝つ(ダイヤモンド社)~
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さて、バリュー投資家と呼ばれる投資家の中には、
PERやPBR、あるいは配当利回りの観点から
割安な株ばかりを探す方がいますが、
ウォーレン・バフェットが「時代遅れの投資法」と看破し、
むしろ成長率を重視して
PER30倍のコカコーラ社で大儲けしたように、
一見、少々高く見えても、
高い成長率を長く維持できる銘柄への投資の方が
有利と言えます。
もちろん、年率20%成長企業も年率10%成長企業も
評価が同じPER10倍で売られているなら前者を買うのは当たり前ですが、
さすがに、株式市場にも活気が戻り、
そのような美味しい状況は失われつつあります。
(リーマンショック直後は、
小さいという理由だけでむしろ年率20%成長企業の方が
年率10%成長よりも割安だったくらいだ。
やはりあの当時は最高の買いのタイミングだったと言える。)
そこで、割高に見える高成長企業と
割安に見える低成長企業とを比較して買うことを考える必要があるわけで
ピーターリンチが秘法に聞こえると教えてくれる方法も
検討する必要が出てくるわけです。
PERが同じであれば
年率10%成長よりも年率20%成長の方が当然有利です。
8年も保有すれば、2倍以上の開きとなります。
問題はPER20倍とPER10倍との比較であり、
仮にPER20倍では割高と判断され、
PER15倍まで評価を落としたとしても、
3年以上保有すれば
成長率20%の企業の方が、
PER10倍のままで成長率10%企業よりも有利であることが分かります。
今後はこういうことを考えないと
うまく成長企業で儲けることは出来ないかもしれませんね。
本当は大暴落のドサクサみたいな雰囲気の方が私には合っているようです。
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