株価は複数の波が複合的に重なって複雑に変動していく。 | エナフンさんの梨の木

エナフンさんの梨の木

ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

昨日の記事に関連して、ご意見がございました。

要約すると、


短期トレードも細やかにトレンドを追いかけながらも、

予測不能な自体に備えて

損切り設定や資金投入量を細やかに変化させれば、

決してハイリスクとは言えない。


むしろ、予測不能な相場に財産を丸投げし続ける長期投資家こそ

ハイリスクな投資スタイルに見える。


いったいどういうことか?


というものです。



そうですよね・・・。


短期トレーダーには短期トレーダーのリスクヘッジ手法があるわけで

ハイリターンは認めるが、ハイリスクではないというご意見と、


長期投資こそ、相場の大変動に財産を丸投げしているわけで、

そっちこそハイリスクではないか?というご意見です。


1つ目のご意見はまさしくその通りで、

前回記事のカリスマトレーダーは、

「ハイリスクハイリターンな戦いでたまたまな勝者になった人々・・・。」的な扱いは

本物のカリスマトレーダーさんには少々不満な表現でした。


まぁ、本当に実力ある方のご意見のようですので

そんな凄腕さんでしたら十分ご理解いただけると思いますが、

あの部分はその辺の事情に疎い一般人的な視点からの表現として処理して下さい。


このブログも億トレさんが何十人も読んでますから、下手なことは書けませんね・・・。



さて、それはそれとして

もう一つのご意見の方が今回の本題となるでしょう…。


このご意見への回答をするためには

まず株価の変動要因について説明する必要があるでしょう。


株価の変動理由を分解していくと、

大きくは次の4つの波が存在します。


1.企業成長の超長期波
エナフンさんの梨の木
2.景気変動・金利変動・需給の大波


エナフンさんの梨の木

3.大小様々なイベントに敏感に反応する人々の心理変化の波


エナフンさんの梨の木

4.買い集めから売り抜けに至る大口投資家の判断に伴う株価変動


エナフンさんの梨の木

これらの4つの株価変動要因を合成すると次のようなイメージになります。

エナフンさんの梨の木



どんな成長株でも、一本調子に騰がり続けるなどということはあり得ないんですね。


高値の半値程度までは、普通に株価は下がりますし、

騰がる時は1年で2倍3倍という単位で上昇することもあるわけです。


そういう意味では、この方のご意見の通り、

「あんたら長期投資家の方が、財産の変動が大きい」つまり「リスクが高い」

というご指摘は正しいのです。


ただし、生粋の長期投資家は、そもそも1の波にのみ着目し、

2・3・4の波はそれが異常水準まで動いてしまった時以外は興味がありません。


基本は1の超長期波だけに着目しているわけですから、

「大きなリスクなんて取ってる覚えはない」のです。


株価はどの水準にいようとも、

企業価値が着々と高まっておれば、

いずれは株価は落ち着くところに落ちつくという前提の上で

企業価値、すなわちファンダメンタルズの変化のみを追いかけているわけです。


多くの凄腕投資家は、1・2・3・4の波のいずれか、

もしくはいくつかに強く執着して、

自分流の投資スタイルを確立していると思います。


おそらく多くの短期トレーダーは

2・3・4のトレンド変化に強く着目していると思いますが、


彼らにとって長期投資家がとても不思議な存在に見えるのは、

執着している波がまるで異なることに起因しているからだと思います。





人気ブログランキングに登録しています。

皆さまからたくさんのクリックをいただくと大変励みになります。

本日も参考になりましたら、クリックをよろしくお願い致します。

株式長期投資 ブログランキングへ



サラリーマン投資家 ブログランキングへ


当ブログは、長期投資法について解説することを主目的としています。

その中で、参考資料として特定の企業や市場動向についても情報を提供しますが、

仮にこれらの情報に基づいて投資判断をし、 結果的に損失を被ったとしても、

当方は責任を負いかねますのでご了承ください。

株式投資に関する意思決定や実際の売買に当たっては自己責任でお願いします。