d.その会社は強いといえるか?
5)その会社の収益構造は単純か?
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分析に関する不朽のテーマ、
それは「シンプル イズ ベスト」だ。
最高のビジネスモデルとは、
明確で、簡単で、実行可能なものである。
「富者の集中投資 貧者の分散投資」P230
フレデリック・R・コブリック パン・ローリング社
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同様のことは、バフェットやピーターリンチも言っていますが、
コブリックのこの言葉がもっとも適切な表現と思います。
この部分の解説として、コブリックは、
企業を分析する時に、対象とする要素が多いほど、
リターンが小さく、リスクが大きくなる、
逆に言うと、
分析対象が少なければ少ないほど、
リターンが大きく、リスクが小さくなると
教えてくれます。
つまり、複雑さこそリスクだというのです。
複雑な環境で、
複雑なビジネスモデルを使って勝負しているような企業の分析は、
その道の専門家連中にやらせて、
私達は、単純なビジネスモデルを、
単純な理由(成長かつ割安)で保有する。
実のところ、成長企業の多くは、決算書も理解しやすいし、
説明資料も退屈すぎるほど単純です。
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極言すれば、
あらゆる職業は素人をだますことで成立している。
「バフェットの教訓」P112(徳間書店)
メアリー・バフェット&デビット・クラーク著
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あまりに単純な話はプロにとっては素人を騙す隙が無いため不都合です。
そこで、マーケットをどんどん複雑化させ、
プロにとって有利な環境を作っているのかもしれませんね。
逆に、私達がわざわざプロの力を借りずに、
自らの力で投資しようと考えているなら、
だまされる要素がほとんどない
単純な収益構造をもった企業に限定して投資しろ!!
これも、偉大な投資家が口をそろえて教えてくれる、
投資のポイントなのです。
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