昨日の記事の続きです。
ジェレミー・シーゲルが言うように、
一見、PERや配当利回りからは何ら変わらない銘柄でも、
長期にわたって業績を伸ばし続ける銘柄は、
業績が横ばいの銘柄に対して、
長期投資家が得られるリターンは驚異的に大きくなります。
この点について、もう少し詳しく説明したいと思います。
株価 = 「近未来の」1株当たり利益 / ( 金利 + リスクプレミアム )
私は、「世界一やさしい株の本(中経出版)」の中で、
通常、株価は上の式を根拠に動くと説明しました。
本日のポイントは、この「近未来の」部分です。
遠い未来でも無ければ、過去でもありません。
株価は、いつもちょっと先の企業業績を織り込もうと動くのです。
ところが、非常に強いビジネスモデルを保有し、
長期にわたって業績を伸ばし続けられる銘柄は、
長期にわたってこの近未来の1株利益を伸ばし続けます。
当然のことながら、
株価もそれに引っ張られる形で上昇し続けるのです。
まるで、若い梨の木が時間をかけて生長するのに合わせて、
毎年、美味しい実を増やし続けるかのように・・・。
もし、将来の利益が見通せるなら、
こんなことは起こりません。
上の図で、A社(青い部分)とB社では、
将来リターンが全く異なることは明らかなため、
A社は、B社の何倍も高く評価されることになるのです。
しかし、そんな遠い未来の事は誰も分からないので、
分かる範囲の未来=近未来までしか、利益を織り込もうとせず、
A社もB社も同等の評価となるのです。
ここに大きなギャップがあるわけです。
じゃあ、どうやったら、A社を見つけることができるのか?
このヒントが、昨日のシーゲルの言葉です。
株主が手にするリターンは、
企業の実際の増益率と投資家の期待するそれとの格差で決まるわけですから、
これまでも、これからも、淡々と業績を伸ばしていくタイプの銘柄で、
しかも、「まさかこんな会社が儲かるはずが無い」と世間的に思われているような
成熟産業の、地味で、ありきたりで、凡庸なタイプの銘柄を
探す能力を身につければ良いのです。
この能力を身につけるのが途方もなく難しいというなら、
私はこんなブログを書いたりはしません・・・。
ところが、大変ラッキーなことに、
まともに相手してもまず叶わない、
外国人投資家や国内機関投資家、専業短期トレーダーの網から完全に外れたところで、
しかも、私達、一般市民には極めて身近なところに、
そんな銘柄が潜んでいるのです。
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なんと、今朝はさらに順位を上げて20位に入ってしまいました。
(長期投資の上のカテゴリの株式投資部門の話です)
おそらく、過去最高です。
以前、Jカーブ上昇をはじめて公開した時に
ずいぶん、順位を上げたことがありましたが、
INポイント2000以上、OUTポイント10000以上は、
その時以来だと思います。
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