綿花収穫のシーズン | Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun! (ジャム タン)とは、プル族の言葉で「平和だけ」ってこと。
あらゆる挨拶をされてもこの「Jam Tun!」って答えればオッケー!
セネガルの大地で青年海外協力隊員として、どっぷりプル族と向き合いながら生きた日々の記録。

雨季に育てた綿花(めんか)の収穫に村人は大忙しの季節となった。どこの村に行っても村はガラガラで周辺の綿花の畑で収穫作業をずーっとしてる。そんな綿花の収穫のお手伝いをしてきた。



この綿花栽培。セネガルの国内NGOが村人にノウハウを教え、大量に育てさせ大量に買い取るという仕組みが既にできあがっている。村人にとっては数少ない確実な現金収入が期待できるものだから、大切に育てている。

これが、布や洋服の原料となっている、綿100パーセントとかいう綿(めん)。どこまで続くかわからないほど広大な綿花畑で、胸くらいの高さの木に綿花がついているのを手作業でひとつずつはずしていく。

Jam Tun!  Jam Tun! Jam Tun!  Jam Tun!

普段、何気なく着ている綿素材の服。それの原材料の元をたどっていくと、ここにありつくのかと思うとちょっと衝撃だった。綿(わた)みたいなものだからおどろくほど軽い。これをでっかい袋に入れ、重さで金額が決められ、綿工場に運ばれていくようだ。本当に村人の労働量と比較するとありえないくらい安い。大変だなーってすごく思った。

Jam Tun!  Jam Tun!

でも村人は、綿花畑に裸足で入って行き、炎天下の中、何時間も大人から子供まで、ケラケラ笑いながらおしゃべりしながら、綿花の収穫作業を延々と続けてた。本当に、底抜けに明るい村人の姿が、すごく印象的だった。

「この村は綿花栽培をしている」という情報だけなら簡単に手に入る。でも実際に行ってみて村人と一緒に体験したリアルはいろんなことを感じさせてくれる気がした。