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世の中には交渉術に長けている人がいます。本人が意識するしないにかかわらず、結果として「円満に意見が収斂された」ときに真ん中にいる人。
以前、自分が苦手としている上司がいました。どうしても意見がぶつかってしまう。
周りの人も、その上司とぶつかってしまうケースが多い状態でした。仕事を細かく見る人だったのでそこでお互いのギャップが生まれてしまったようです。
一人、その上司の意見にぶつかって行きつつ、最後には「ああ、そうだよね」という納得を引き出して帰っていく人がいました。それも無理やりではなく、嫌みでもなく。
そのAさんが話すと、Aさんの望む方向に話が終わる。説得に時間はかかるのですが打率は8~9割の印象があります。
どうやってそんな結論を導いているのか観察してみると。
話は一度引き取る。
どんなに無理難題を言われても、必ず「おっしゃるとおり」とか「僕もそう思います」という一度引き取る言葉をクッションにしている。あまり挟みすぎると嫌みですが、そうならない程度に。
理路整然としたペースを守る。
相手のテンションが上がっても、それについていかない。
表情がケンカ腰ではない。
言い合いになってくるとだんだん顔が厳しくなるのですが、Aさんは程よい笑みを浮かべながら「争うつもりで話しているのではないですよ」というサインを送っている。
当時の自分は全部反対でした(今もその名残はありますが)。
「それは…」と反論する
相手の激昂×自分の激昂で大変なことに
わざと不機嫌を態度に出すことすらあり
まとまる話も一生まとまりません。
Aさんの交渉術は「サラリーマンの技だ」と思って、心がけるようにしています(まだ修行中)。