大人から始めるバレエ 山中 記夜美です。
発表会シーズンなので、再アップ記事です。
前回は、簡単に裏方さんの仕事内容を紹介しました。
では、そのスタッフの方はホールでのお仕事だけですか?
答えは いいえ です。
発表会を企画するときに、まずやるべきことは
ホールの確保です。
ほとんどの場合、1年前に予約ができます。
これも人気のホールは、あっという間に埋まるので
確保するのが大変です。
しかも、仕込みとリハーサル、本番
連続で2日間必要なのです。
それが決まれば
スタッフさんの確保です。
私がお仕事させて頂いていた教室は
毎回、同じスタッフさんにして頂いていたので
話は早いです。
舞台監督さん、照明さん、音響さんと
馴染みの方たちが集まってくれます。
とりあえず、ホールの確保ができれば
通常のお稽古で教室は進んでいきます。
発表会のお稽古に入ると、通常のお稽古日に加えて
振付などのお稽古が増えます。
土曜や日曜などもお稽古します。
教室側の費用については、また別に書くとして
ここからは、またスタッフさんのお仕事についてです。
まず、本番用の音について。
今は、CDになりましたので詳しくわかりませんが
私がいた頃は、オープンリール
これは、曲の頭出しが見た目でわかりやすい。
今はどんなんでしてるのかな~。
で、先生が使う予定の音を
このオープンリールに作ってもらう。
その時に、出演者の人が踊りやすいピッチ(テンポ)に
変更してもらいます。 オリジナルですね。
同じ曲でも、えらくゆっくり間延びしたような音を聞いたことないですか?
あれは、早い曲だとキレイに踊れなかったりするからという配慮かも。
そんなこんなで、演目の音を、それぞれのピッチに合わせて
作って、本番用の音が出来上がります。
そして、コピーをもらって
教室でお稽古します。
次に、照明です。
作品のイメージで照明プランを考えてくれます。
発表会前に行われる合同練習などで
「照明合わせ」って聞いた事がないでしょうか?
照明スタッフの方が来られます。
舞台監督さんが一緒に来られる時もあります。
ま、教室によって違う言い方をすると思いますが・・・
その合同練習の時は本番用の衣装も着ます。
曲と衣装と演者を見て
照明プランを決めます。
前日のリハーサルで
初めて 「うわ~こんな照明にしてくれるんだ~」って
わかります。
ただライトを当てるだけではなく
曲の情景が見えるように
雪が降ったり、虹が見えたり、風が吹いたり
趣向を凝らしてくれます
そして、大道具さんは
作品によって使うモノが違いますが
例えば、白鳥なら
湖のシーンの背景の幕や、森の雰囲気を出すためのモノ
全幕ものになると、宮殿のセットも必要です。
宮殿らしい、柱が2本立ってたり
王妃が座る椅子や、貴族たちの席などが用意されます。
長くなったので、また続くことにします。