気温が上がってきましたね
東京の夏 気温もさることながら、湿度も上がります となりますと、皮膚科的には、カビの季節ですぅ
カビが原因の皮膚病の中、意外に知られてないようなのが
です
これぞ ピチロスポルム毛包炎(もうほうえん) またの名を夏季ザソウといいます。
毛包炎とは毛穴の炎症であり、ザソウはニキビの専門用語です。
実は、1年前になりますか、ネットのニキビ相談室にきたメールがこのケースでした。
近医の皮膚科にてニキビ治療を受けるも一向によくならず、かねてより目にとめていたうちのニキビドットコム
の症例写真から、自分もピチロスポルム毛包炎なるものなのではないか?と おっしゃってきたのでした。
確かにその疑いあり、治療方法としては イトリゾール内服三~四週間、とお返事してから しばらく経過、再びきたメールによりますと、その通りの治療を近医にて継続中ぐんぐん快方に向かっている由、感謝② とのこと、
いやぁ ようござった。
実はこの病気はニキビにとても似ているのですが、皮膚科専門医にも知られていない病気なのです。
そのケースのように、いくらニキビの治療をしても全く良くなりません。原因がピチロスポルムというカビなのですから抗真菌剤しか効果がないのです。
1968年に初めて報告されて以来、いまだに認知度が日本の皮膚科専門医の中でも低いのです。
フィリピンのある皮膚科では外来患者の20パーセントがこの疾患だったといいます。
高温、多湿、にきび類似症状、にきび治療に無反応、肩や胸ときたらこれです
今年もそろそろカビの季節かい 、
と、感慨に浸ろう ・か・な・ という瞬間、うちにもいらっしゃいましたねぇ
ピチロスポルム原因モウノウエンが、クランケのお背中に運ばれて
登場 当院にも定番の夏がやって参りました。(写真は胸です)
梅雨前初夏を満喫するべし、人生は短いですよ~