今日は以下の講演会を聴きに札幌まで行ってきました。


思春期の心の講演会、相談会(医療法人耕仁会 札幌太田病院)
http://sapporoohtahp.blog32.fc2.com/blog-entry-286.html

こちらの病院はもう40年程、いじめ、不登校、引きこもり、自傷行為、摂食障害など思春期の頃に見られる症状を持つ患者さんを診察しておられ、毎年1~2回、病院で治療として取り組んだこととその成果を発表していらっしゃるそうです。

特に力を入れて取り組んでいるのが「内観療法」というもので、これは、

母・父・身近な人々に対して
①してもらったこと
②してお返ししたこと
③迷惑・心配をかけたこと

を患者さんご本人に振り返ってもらうことで、歪んだ認知を正し、行動を修正する認知療法です。

患者さんたちは、自分は愛されていない、必要とされていないなど自己肯定感が非常に強いのですが、そのような患者さんの中に具体的にどんな変化が起こるかというと、上記3点について思いだすことで、

意外としてもらったり、心配をかけた事は多いけど、それに対して返している事って結構少ないことに気がつく。

自分はきちんと親や周りの人に愛され、必要とされていることに気がつく。

自分が周りの力を得て生かされている事実に気がつき、感謝の気持ちが生まれる

自分の人生をどう生きるかの新しい一歩を踏み出す。

治療者からの強要ではなく、事実をありのままに見るように見方が自然に変わることで、行動も自然と変わっていくとの事でした。(つづく)