恋と愛の判別は誰が定めるのかわからないけれど、


誰かを深く想ってしまう気持ちは切ないものだなと


つくづく感じる今日この頃。


ここ最近、


毎日毎日


人を愛することとは、、、と考えています。


考えることではないのだけれど、


考えることに意味はないのだけれど、


どうしても考えてみたくて


後悔しないよう


日々物思いに更けています。


そんな中、私は2つのラブストーリーに交差しました。




 昨日、久しぶりの麻雀仲間と電話で話した。


彼は私の友人Eちゃんと長い間交際&同棲をしていた。


結婚目前と誰もが思っていたけれど、


彼の将来性のなさに


彼女が途方に暮れて


少し前に2人は別れてしまった。


 Eちゃんは精神的に不安定で、


彼は並大抵でない努力で


彼女を日頃から支えていた。


一緒に居酒屋にいて急にわめき出してしまう彼女に


19歳だった私は


ただただ驚くばかりで


隣のお客様に怒鳴る彼女を


どうすればよいのか


途方にくれてしまったのに


彼はいとも簡単に


優しく彼女を諭し、


隣のお客様やお店の方に心から謝る。


その姿に私は


彼の愛情がどれだけ


腹の据わったものなのか


そして


彼が愛に触れてしまったことで


誰かを深く愛してしまったことで


こんなにも変わっていたのだと


知りました。


 そんな彼が


ある用件で折り返しの電話をくれた昨日。


さりげなく


でもとても切ない声で


「Eちゃん、元気してるかな?」


必死な声色で私に尋ねた。


「ただ、元気にしてるか、それだけわかればいいんだ」


そんな彼の


今でも彼女を愛している


その気持ちは


どうしようもなく、


それでも


人を愛したことで


人間らしく男らしくなった彼を


私は尊敬している。


某雀荘ではただのうるさいおじさんだと思われている彼が


こんなにも誰かを愛しているのだと


無償の愛に苦しんでいるのだとは


誰も知らない。


 いつかまた愛する人ができたら


今度は結ばれることを陰ながら祈っています。


 もう1つのお話は、


私が高校時代からとてもとてもお世話になっている


先輩カップルSくん&Mちゃんのこと。


中学時代から交際がスタートして、


数年前に破局した2人。


それでも変わらず昔のようにいる。


私も一緒にご飯を食べたり麻雀をしたり。


 2人を別れさせてしまったのは私なのだけれど、


やっぱりとてもお似合いのカップルで、


なんだかんだで


このまま結婚するだろうと


私はどこかで信じていた。


昨日Mちゃんから電話がきた。


実はすでにお付き合いしている男性がいるそうだ。


その人のことが好きだからもうSくんとは付き合えないということを


本人に伝えたという報告だ。


2人がこれからどんな関わり合いになってしまうのかは


全くわからないけれど、


とても淋しい。


仕方のないことだけれど、


話を聞く限り


Mちゃんは大好きな人と交際をしているのに、とても淋しい思いをしている。


Sくんはそんな姿も知っているから、


奪い返そうとしていた。


けれどもうMちゃんの気持ちは戻らない。


Sくんは変わらずMちゃんを想っている。



部外者である私は


ただそれらの現実を受け入れるしかない。


でも、


誰かを愛するということが


人をここまでも


強くし


普段は声を出すことすら臆病な人間が


大声で叫んでしまうくらい


すごいものなのだと


大切な何かを秘めているのだと


再確認せざるを得ませんでした。



 昨日出会ったラブストーリーは


共にハッピーエンドではなかったけれど、


やっぱり私はハッピーエンドがいいな。


深く愛して傷ついても


それは決して無駄にはならないけど、


幸せの切符を手に入れたい。


 映画「いま、会いにゆきます。」の中村獅童 演じた秋穂(あいお)くんの様に


「彼が彼女以外を愛するわけがない。そんなことありえない。」


と周囲にさえ言われるような


そんな相手と


バージンロードを歩きたい。


そして生涯を共にしたい。