「Yさん、一つとっても感心することがあるんです。
私たちが仕事を教える時に、メモを取りながら聴いてるんですけど、すぐにそれを
マニュアル形式にまとめているんです。
どうして? って聞いたら、もし自分が教える立場になったらこれを使えるし、
私が教える人にもキチンと早く理解して欲しいし。それに、会社の業務マニュアルが
出来たらなおさらいいな、って思ったんです。と 」
これは、私が1月に中途採用で入社してくれたYさんのことを、担当上司に
聞いた時の答えです。
なるほどね〜
こんにちは。
私たち中小企業、恥ずかしながら、特に業務マニュアルがきちんとあるわけでは
ありません、、、
新しく入ったスタッフは、緊張し慣れない環境の中、新しい仕事、初めての仕事。
もちろんわからないことだらけ、ですよね。
私たちはしっかり教えて育てたいし、早く育ってイッパシになって欲しい。
教えられる人は、もちろん必ずメモを取ります。
でもそれって、大概は自分用。自分視点です。
自分さえわかればいい。
でもYさんの場合は、最初から違った。
最初から、他者視点です。
自分が理解すればいいのではなく、自分が教える立場になった時に
その人がより理解出来るように、、、と言う視点。
今自分はわからないことばかりだから、今だからこそ、これが出来ますよね。
う〜ん、いいな〜。
この話を聞いたので、早速Yさんを褒めようと思い呼びました。
ホントありがとうね。でもどうしてそう考えたの?
「以前の会社にもマニュアルがなかったんです。
後輩を教える立場になった時に、実は大失敗をしてしまい、、、その時の経験があったので作りたいと思いました。」
それに、、、
教わる立場になってまとめ直すことで、自分もより理解出来るし、自身の復習にも
なるんです。
私はスタッフをどう育てていきたいのか、と考えた時にいつも思っていることは、
人を育てられる人を育てたい
そう、自分が仕事を教えてもらって成長していくのですが、それを仕事で返すのと
同時に、その恩返しとして今度はそれを後輩に伝えていくこと、教えていくこと。
そうしてやっていきたい、と言う気持ち。
それも会社の一つの文化として、続けていきたい。
まあ、俗にいう難しいコトバだと、OJT ( On Job Training)かもしれないけれど、
テクニック的なことだけではなく、これを、この気持ちを社風、文化にしていきたいな、と思う。
企業が継続する一つの方法として、スタッフの教育、そしてそれを先輩から後輩へ
継続していくことが大事なんです。