「皆さんは、とっても買われにくいモノを
扱っていらっしゃる、、、(笑)」
こんにちは。
今朝出席した、繊研新聞さんのファッションビジネス懇話会朝食会は、テレビでもお馴染みの、寺島実郎さん。
「2016年の視座」と言う題名で、昨年に
続きお話を聞きました。
独特の切り口、ズバっとした指摘は、良いのか悪いのか、よくわからない(笑)経済予想のお話よりも、わかりやすく面白かった。
冒頭のコトバは、日本はますます中間層の貧困化と、内向に向かっている。と言うお話の中で、この表を見ながら言われたコトバなんです。
総務省発表の「家計収支報告」
2000年から2014年で、消費支出がどう変化しているか、の表です。
つまり、何にお金を使うようになり、何を買わなくなったか?と言う表になります。
2000年と2014年を比べた、月額のプラスマイナスです。
全体の支出は、26134円も落ちています。
使うようになったのは、、、
一位 諸雑費。
どんなモノかと言うと、例えばハロウィンパーティーの衣装とか、なんです。
自動車等が増えているのは、地方で軽自動車が売れているらしい。
通信はもちろん、スマホ。
その他、医療、健康に関することは、どんどん増えています。サプリメントもそう。
さてさて、マイナス、つまり買わなくなったモノたちは、、、
繊維関係、どんどん出てきますよ。
いきなり出た!(笑)
生地、糸類 マイナス151円
他の被服 マイナス189円
下着類 マイナス380円
まだまだあります。
和服 マイナス449円
被服関連サービス 474円
またまた出てキタ~~~~っ!(笑)
シャツ、セーター類 マイナス755円
洋服 マイナス1640円
トータル、アパレル業界関連 マイナス4037円なり~
トータル、アパレル業界関連 マイナス4037円なり~
、、、涙 (笑)
他のマイナス項目は、外食、酒類、娯楽、教育、、、
つまり、「シケた時代」なんです。
バブル期じゃないから、まあ仕方がないものの、バブル期経験者の私からしたら、若干寂しい気もしますね。
教育関連もマイナスは意外。学ばなく学べなくなったようです。
はい、このように、多くのアパレル関連商品が、「買われなくなった」項目にランクインされているので、まさに!その業界のど真ん中にいる私たちの前では、寺島さんも冒頭に書いたコトバ以外、お話のしようがなかったのかもしれませんね。
買われないモノを売っているアパレル業界
「衣食住」
人が生きていく上で絶対に必要なものを扱っている中での「衣」ですが、ファッションとなると、趣味の一部になります。
だから、「衣 」として、「モノ」として皆んなに売ろうとすると、いらない、必要ない、買わなくたっていい。になってしまいます。
お洋服が大好きな人、ファッションが趣味な人、私たちの場合だったら、ニットが大好き、ニットが趣味、糸が大好きな人に、「モノ」として売らないこと、なんだろうな。
国民のみ~~んなが買ってくれなくてもいいのです。
好きな人に買って欲しい。買ってもらいたい。
そんな人たちに向けて、自分たちの好きを伝える。そしてもっともっと好きになってもらうように頑張る。相手をとことん好きになる。
そこでとっても大事なことは、「コミュニティー」を作ることなんじゃないかな。と思います。
無理やり作るコミュニティーじゃなくて、自然に出来てくるコミュニティーです。
モノを売り込んでは売れない時代ですが、無理矢理作ろうとするコミュニティーだって、売り込みと同じです。(笑)
モノを売り込んでは売れない時代ですが、無理矢理作ろうとするコミュニティーだって、売り込みと同じです。(笑)
自分の好きを発信して、それに共感する人が集まる。
そこで関係性が生まれ、「コミュニティー」が自然に出来上がる、そして結果的に売れる。
そこで関係性が生まれ、「コミュニティー」が自然に出来上がる、そして結果的に売れる。
これからの時代はとっても大切なことです。
そこでSNSは、もっと大きな武器になるはずです。
アパレル関連が、マイナスだからと言って悲しむどころか、マイナスだからこそ、逆にやりがいがあります。カラ元気じゃなくて、ね。(笑)
アイデアをどんどん出さなきゃね。
そんなアイデアの元をみつけに、大阪に向かっています。エクスマ新春セミナーでしっかりお勉強して来ますね。
楽しみだなぁ~^ ^
新幹線の車中にて。