‘想い’がどのくらいあるか
あっという間に今年も5月になり、事務所を移転してから半年が過ぎました。
交差点付近の結構わかりやすい場所にあるせいか、「よく(事務所の)前を車で通ってますよ。」とか「看板を見て電話しました。」とか、そんな感じで中井事務所がそこにあることを知ってくださっている方が少しずつ増えているようで、移転してよかったなと嬉しく思っています。
そんな2015年ですが、今年はここまで、建設業、古物商、飲食店、介護事業などの営業許可(指定)の申請や、企業間の取引関係の契約書作成が、特に多かったように感じます。
それだけ新事業に進出したり、事業の拡大を目指す動きが活発だった、ということだと思います。
また、許可や契約、会社設立といった動きを伴わなくても、「今まで社内での売上構成比がそれほど大きくなかった分野に、これから力を入れたい」、といったお話も伺いました。
結構活気があったように思います。
ところで、新事業や創業のきっかけは、いろいろあると思いますが、時々こういうお話を伺います。
「知り合いがやっていて、儲かっているので。」
「後継者がいない経営者から、事業を引き継いでくれないかと言われたので。」
もちろん、きっかけとしては全然いいと思いますし、いろんなところにアンテナを張って情報を仕入れるのは、むしろいいことだと思います。
ただ、それで話を聞いて、単に「儲かりそうだからやろうかな」というのでは、長続きするのかな、全力で向き合っていけるのかなと心配になります。
事業として始めるからには、長く付き合っていくことになりますし、いつもいつも絶好調という訳にもいかないでしょうから、「○○が好き」「~のために、○○を提供したい」といった‘想い’が必要だと思います。
それに、想いがあるかないかというのは、お客さんにも伝わりますから、想いのある人の事業には、それに共感するお客さんが集まってきてくれると思います。
ですので、ご相談を受けるときには、「想いがどのくらいあるか」という点も気にしながら、お話を伺っています。
ただ、あまりにも想いが先行し過ぎても、今度は、商売としてしっかり利益をあげて続けていくこととのバランスがとりにくくなってくるので、頃合いが難しいのですが、「静かに燃えている」くらいがちょうどいいのではないかと思っています。