サッカー日本代表でキャプテンを務めた長谷部誠選手が、
日頃考えている事を書いた本です。
やっぱ、海外でプロとしてプレーしている選手なので、
サッカーの技術だけじゃなくて、
人間性も素晴らしいんだろうなって思って読んだら、
想像以上に立派な人でした。
まるで修行僧のように自分を追い込み、甘えを許さない姿勢。
そして、そんなに凄いのに、決して「上から目線」にならない謙虚な態度。
27歳にして、こんなに出来上がった人がいるなんて、
48歳のオレは、ただただ恥じ入るばかりです。
長谷部さんが素晴らしいのは、
経験や本から得た学びを、
すべてサッカー選手としての自分に落とし込んで、噛み砕いている事です。
そして、ただがむしゃらに頑張り続けるだけじゃなく、
どんな時も、自分を客観視して冷静に分析できる能力が突出しています。
スポーツ選手が書いた本を読んだというよりは、
哲学者が書いた本を読んでいるかのような部分もありますが、
ところどころで、20代らしい若さも見せてくれて、
老成と若さの両方を持ち合わせた、とても魅力的な人物です。
サッカー選手としての気持ちの持ち様が書かれた本ですが、
すべての人に「効く」本だと思います。