今回の震災で、被災地以外の人も、
被災者の事を心配して、精神的に不安定になっている人が多いようです。
心配するという行為は、
精神的に大きなダメージと負担を与えるので、
マイナス効果があるように思われがちですが、
誰も「心配する」という感受性を持たなくなったら、
この世の中は、すべてが停止してしまうと思います。
うちの店が、100年以上も継続してこられたのは、
先代や、先々代が、ずっとお店の事を心配し続けてきたからだと思います。
オレも、お店の経営がどんなに順調な時でも、
いつも不安要因を想定して心配し続けています。
うちの店のスタッフも、
勤続年数が長い人が多いので、
まるで自分の店のように心配してくれているようです。
経営者を筆頭に、
そんなに優秀な人材が集まった店じゃないのですが、
長きにわたって、なんとか安定経営が続けてこられた原動力は、
この「心配」という感情によるところが大きいですね。
オレは頼りない経営者なので、
その事で、スタッフの心配度が増して、
結果的に、持てる能力をフルに発揮しようとしてくれているのかもしれません。
オレも、スタッフひとりひとりの将来を心配しているので、
できるだけ、イイ方向に進めるように、
アドバイスとバックアップをしているつもりです。
こうやって考えると、
うちの店は、オーナーとスタッフの、
心配の相互依存で、成り立っているのかもしれませんね。
心配性だと笑われるかもしれませんが、
これからもいろんな事を心配し続けたいと思います。