木田元という哲学者がいます。哲学の中の現象学を専門にした方で、中央大学で長く教鞭をとられましたが、2014年に亡くなりました。木田先生は、学生時代、毎年4月から6月を「語学月間」と称して、集中的に語学を勉強したそうです。大学1年目はドイツ語、2年目はギリシャ語、3年目はラテン語、大学院でフランス語と次々に語学をマスターされました。すごい人がいるもんですね。
そしてご自身の経験から、「語学の勉強をしていると精神も安定してくる」と言っています。つまり、「コツコツ地味なことをやると心が落ち着く」ということです。別に語学をやる必要はありませんが、数的処理なり、経済なり、法律なりの復習をコツコツと地道にやることがやはり良いと思います。
ちなみに、木田元先生は、若い頃、超イケメンです。俳優みたいですね。
戦後の混乱期には闇物資を運んだ経験もあるようで、『闇屋になりそこねた哲学者』という本が出ていますが、木田先生の気さくで謙虚な人柄と、悪いものは悪いと舌鋒鋭く批判する頭脳を尊敬しています。
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