「ワルザザートの先にある小さな村、
スコーラに一泊でかけませんか」と誘ってくれたのは、
昨年、クレアトラベラーのモロッコ特集取材時にお世話になった、
和田麻弥さん。

 実は彼女がやっているKsour Voyages(クスール・ボヤージュ)と組んで、
サハラ砂漠に出かける人のためのスペシャルツアーを計画している。
まずは2月末(日本時間では2010年3月1日になりますが、こちらでは2月28日が満月になる)、
満月の日にサハラに出かけるツアーをオリジナルで企画中なのだ。

 マラケシュから出発して、サハラ砂漠に行く前に、
ワルザザートあたりで一泊するのもいいねと話し合い、
途中のホテルをどこにするか、いろいろ意見を出し合っていた。

 スコーラはワルザザートから約1時間。
途中で一泊するのにはよい地点だ。
実は前から行ってみたいホテルがそこにはある。

 ダール・アラム(アラビア語で夢の館)というホテルなのだが、
隠れ家風で料理がおいしく(朝食にはピエール・エルメレシピのパンなどが並ぶ)、
中庭でマッサージを受けたり、好きな場所にディナーのセッティングを完璧にしてくれたりする。
ツアーでここに泊まるのは難しいが(一泊10万円位します)、
和田さんが広報の人に電話を入れておいてくれたので、
取材目的で見学できることになった。

 

朝9時にKsour Voyagesの車に迎えに来てもらい、
いざワルザザートに向けて出発。
マラケシュからワルザまでのルートは、
私の最も大好きな風景が広がっている。
緑のオアシス、断崖絶壁の岩山、まるで火星に降り立ったような、
草木も生えない赤茶けた山々。
そうかと思えばのんびりと羊が草を食む平地。
この刻々と様変わりする景色が、四駆で約4時間のドライブでも飽きさせない。

 ワルザザートではドライバーが交代し、
私の大好きなアブドル・ラフマーンに再会。
彼は私に合わせてフスハ(正則アラビア語)を話してくれるので、
道中が楽しいのだ。


星の時間 -Stella tempus-
 まずは和田さん行きつけのレストランでランチを。
タジンです!このじゃがいものおいしそうなこと!
中にはじっくり煮込まれた牛肉が。

 ランチを食べた後、いざスコーラ、
まずはダール・アラムへ。