11月30日 | 岡本達也オフィシャルブログ「常行一直心~チョコっと日記~」Powered by Ameba

11月30日

11月30日。

三年前の今日、あの日も今日みたいに雲一つない快晴でした。

2008年11月30日。僕の最も大切な友人の1人が空に旅立ちました。


大学の同級生でしたが、年は二つ下。

でも、明るく、面白く、誰からもかわいがられ、愛され、年上の僕から見ても、いつもキラキラしてました。

ピッチに立てば、いつも必死にプレーし、仲間を鼓舞し、チームの為に身を削る。

僕も試合中に左後方から何度も怒られました。

彼がいなくなるまで気づきませんでしたが、そんな彼を僕は尊敬し、ある部分羨ましいと思っていたのかもしれません。


僕は彼を後輩として、可愛がり、支えているつもりでした。

俺があいつをうまくしてやる、成長させてやる。


でも、彼がいなくなって気づきました。
教えられ、成長させてもらっていたのは僕の方でした。


僕は、常にチームの為に全力でプレーし、自分の足りないところ、できない事を素直に受け入れ、成長しようと、いつももがいている彼の姿、姿勢に教えられていました。

ジュビロから戦力外通告を受けて、大学に入った当時の僕は、今思うとしょうもないプライドや、自分の中のどうでもいい固定観念で自分に都合の悪いもの、嫌なものを受け入れようと、認めようとしていなかったように思います。


今の自分がしっかりした人間、できた人間だとは思いませんが、その時からは変化していると思います。


僕が変化できた事。

再びサッカー選手としてプレーしている事。

彼がいなかったら、僕は今ここにはいない。


それなのに僕は、彼にほとんど、ありがとうを言った事がない。

一緒にいた時、僕は彼をからかってばかりだった。
あまり真面目な話ができなかった。

僕が彼を尊敬し、慕っていたように、彼も僕を慕ってくれていたのか?

当時の僕は自分の事ばかり考え、自分の非を認めず、他人の意見を受け入れない、そんな一面もあったように思います。


大好きだった彼が僕をどんなふうに思っていたのか、聞いてみたいと思う事もあります。

もっといろんな話をしたかった。

お互いの将来の話、人間性の話、サッカーについて、家族の話...。

でも、それはもう叶いません。

だから彼が僕の前からいなくなって決めました。

いつ彼が見てても、胸を張っていられるような人間でいようと。

彼はいつまでも僕の仲間であり、ライバルであり、人生の目標です。

力いっぱい、全力で人生を謳歌して、やり切って、彼のもとへいったら、彼に胸を張って言ってやりたい。

「俺、変わったでしょ?俺の人生かっこよかったでしょ?」って。


今の僕じゃ、まだそんな事到底言えそうにありません。







11月30日。



僕のとっても大切な日。






何となく毎日を過ごしていると、生きている事もサッカーをしている事も、ほとんどの事が当たり前のように思えてきます。

でも、今生きている事も、大好きなサッカーができていることも、たくさんの友人や仲間、自分の家族が元気でいてくれることも、とってもうれしく、ありがたいこと、幸せなことだと思います。


自分にとって当たり前のことが、1番大切なことだったりするかもしれません。

多くの人、たくさんの事に感謝しながら、必死に、全力で、そして丁寧に生きていきたい。


また会える日まで!!









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