ども、ミドレンジャーが好きだった岡田達也です。
明日から『世襲戦隊カゾクマンⅡ』の稽古が始まる。
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誰が何と言おうと、僕にとって戦隊ものと言えば『秘密戦隊ゴレンジャー』だ。
放映は僕が小学校3年生か4年生のときだったと思う。
とてもカッチョ良かった。
5人のキャラがしっかりして、魅力的な決め技も武器もある。
オマケにかっこいいだけじゃなくて面白い。
笑いもいっぱい詰まっているのだ。
そりゃ、影響を受けた。
友達と一緒に「♪バンバラバンバンバン バンバラバンバンバン」と歌いながら登校していたのが懐かしい。
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当時、僕は両親が共働きだったため、学校帰りは叔母の家に立ち寄って、両親の帰りを待つのが常だった。
その家には従兄妹がいた。
僕より2歳年上のしんちゃん
僕より4歳年下のりかちゃん
二人ともゴレンジャーが好きだった。
当然「ゴレンジャーごっこしようぜ!」となる。
3人だ。
3人しかいないのだ。
今思えば「どうやって3人でゴレンジャーごっこをするのか?」不思議でしょうがないが、当時は何の疑問も持たずに遊んでいた。
遊べていた。
子供の想像力には素晴らしい力がある。
(今はすっかり失ってしまったが)
ちゃんと遊んではいた。
いたのだけど……
ついでに苦い記憶もある。
キャスティング、だ。
こいつは大切だ。
「◯◯ごっこ」をするときに、誰が、何をやるのか?
これは子供にとって死活問題だ。
例えば野球をやるとき、多くの子供は「4番でサード」をやりたがった。
みんなみんな長嶋チルドレンだったから、それは仕方がなかった。
だけど、その席は一つしかない。
仕方なく、じゃんけん、もしくはガキ大将の独断と偏見によるキャスティングで決められる。
しんちゃんが年上だ。
当然、現場を仕切るのはしんちゃんだ。
「俺、アカレンジャーな! たっちゃんは?」
僕は緑が好きだった。
「ミドレンジャー!」
しんちゃんは妹に向かって
「りかは女の子だからモモレンジャーな!」
「うん!」
これでキャスティングの一巡目は終わる。
続いて二巡目が始まる。
「あと、俺、アオレンジャーもやるわ! で、たっちゃんキレンジャーな!」
「……え?」
毎回だぞ……
毎回、おんなじキャスティングが繰り広げられてたんだぞ……
しんちゃんが赤と青
りかが桃
僕が黃と緑
……
……
おおおぉぉぉいいいぃぃぃ!!!
まて、まて、まてーーーぃぃぃ!!!
なんか、なんか、おかしくないか???
やってることは正しいような気がするけど!!!
でもでも、やっぱりおかしくないか???
手順か、決め方か???
民主主義ってこういうことだっけ???
ひょっとして、俺が緑が好きだったからいけないのか???
今思い出しても、どうにも納得がいかない……
* *
風のうわさでは、今の戦隊ものはすごいことになってるらしい。
何がすごいのかちっともわからないが、とにかくすごいということだけは聞かされる。
これも噂だが……
『仮面ライダー』も進化しすぎて、もはや「あんなのライダーじゃない!」といった意見も聞く。
僕はリアルタイムで『仮面ライダー』も『ゴレンジャー』も見て育った世代なので、こわくて現在を確かめられない。
* *
カゾクマンは大丈夫ですよ。
あのままのキャラが登場しますから。
ま、僕は悪者ですけどね。
お楽しみに。
では、また。