ども、回ってばかりの岡田達也です。

 

 

 

昨日、回転寿司に行った。

 

回らない寿司も大好きだが、自分のお財布で食べる場合は回るお店に行くことが多い。

(……おまえ大人だよな?)

 

 *

 

先日、伊集院さんのラジオに、今度ご一緒する山口良一さん(東京ヴォードヴィルショー)が出演していて、回転寿司について語っていた。

「回転寿司はね、回ってる寿司を食べてもらうことでコストを抑えてるんだから、基本的にはレーンに流れてるものを食べなきゃダメなんですよ。何でもかんでも注文して握ってもらう人いるでしょ?あれはダメです。僕、普段はまったく怒らない人なんですけど、あれだけはイラッとしますね」

 

笑った。

人の良い山さんらしい。

 

それを受けて伊集院さんが言った。

「僕はそこまでキッチリしてないですけど(笑)。流れてないものは頼んで良いと思うんです。でも、レーンに流れてるものは、頼んじゃダメだと思うんですよ。それを食べるべきですよね」

 

うんうん

そうだよな

そうあるべきですよ

 

お店によっては「どんどんご注文くださいね!」と声をかけてくれるところもある。

だけど流れているものがあるのなら、わざわざ新しいものを頼むなよ、と思う。

私だって大人なのだ。

回らない寿司を食べるお金はなくとも、それくらいの分別はある。

 

……おっさん、おっさん

オレの横で食べてるあんたのことだよ

何、当然って顔で全部握ってもらってんだよ

もう大人なんだから行儀よく食べなさいよ

 

が。

大人ぶってる自分に難問に直面した。

 

コンビニで売ってるおにぎりに関しては海苔が張り付いている、いわゆる「しっとり」が好きだ。

だけど、お寿司の軍艦になると海苔が「パリッ」としてるほうが好きなのだ。

うに、あん肝、ネギトロ、オクラ納豆、サラダ軍艦……

どいつもこいつもパリッとした海苔との相性はバツグンだ。

 

えぇ、わがままですよ

そんなことはわかってますよ

 

レーンを見つめる。

その目はいつだって真剣だ。

少なくとも台本を読むときの数十倍、真剣だ。

 

目当てのネギトロが来た。

しかし……

海苔が、

しっとりとシャリに張り付いている。

海苔が、

残念なほどくたびれている。

 

隣のおっさんのように、流れていようが流れていまいが、お構いなしにすべてを握ってもらう人ならば、迷うことなく「ネギトロ軍艦ください!」と言うだろう。

だけど……

ラジオを聴きながら激しく同意してしまった身なのだ。

ここで伊集院さんを裏切るわけにはいかない。

ネギトロがレーン上から消えてくれれば堂々と頼むことができる。

待つのだ。

 

消えてくれ……

誰かさらってくれ……

 

一周、二周、三周……

 

しわっしわのネギトロ、

誰も手を出さないやないかーい!

 

オマケに

 

「こっち、ネギトロね!」

 

コラーッ!

おっさーん!

こちは辛抱しとんねん!

何をヘラヘラしながら注文しとんじゃ!

 

結局、昨日は海苔のパリッとしたネギトロに出会えなかった。

 

 *

 

これ、考えすぎですかね?

ジャンジャン頼んだほうが良いんですかね?

 

でもなぁ

山さんや伊集院さんの気持ち、よくわかるんだよな

 

悩ましい回転寿司の話。

 

 

 

では、また。