ども、舞台上では隠したい岡田達也です。
 
 
 
『鍵泥棒のメソッド』
昨日はダンス&銭湯パフォーマンスシーンの練習日。
「世界の川崎悦子」先生の手によって、素晴らしいアレンジが加わった。
基本的な構成は初演と一緒だが、立ち位置やミザンスを変えることで、より多くの人に楽しんでもらえるようになった。
それから振り付けのマイナーチェンジ。
これが「おぉ~!そんなことしちゃいますか!」と声が出そうになるほどかっちょいい。
あとはひたすら練習して踊れるように仕上げていくのみだ。
 
 *
 
銭湯のパフォーマンスシーン。
ここで男共は裸になる。
もちろん股間はタオルで隠すが、それ以外は肌むき出しだ。
 
僕は、銭湯やスパに行ったときは股間を隠さない派なので、なんならマッパでも良いかと思っているのだが、キャラメル倫理委員会がそれを許さないと思われるので自粛しておく。
 
そうなってくると股間隠しタオルは非常に重要なアイテムだ。
「万が一」があってはならない。
ポロリを喜ぶお客さんもいるかもしれない。
逆にポロリを望んでいるお客さんもいるかもしれない。
しかし、そうなるとその先の芝居に集中できない可能性が高くなる。
ここはギリギリセーフで収めておくのが、出演者、スタッフさん、お客さん、みんなが幸せになれるラインだろう。
 
今、女優さんたちが懸命にタオルの細工をしてくれているのだが……
 
昨日の稽古終了後。
衣装部チーフの実川貴美子に言われた。
「達也さん、コンドウじゃなくて風呂客をやるとき(新人抜擢ステージではそうなる)、タオルの丈、短くてもいいですか?」
 
ん?
短くても良いかってどういうことだ?
 
「初演のとき、けっこうみんな長めの丈だったんですよ」
 
「そりゃそうだろ。見えちゃダメだからな」
 
「でもね、普通、腰に巻くのはフェイスタオルじゃないですか?風呂あがりならバスタオルもありですけど」
 
「うん。まぁ、そうだな」
 
「私!今回は長めもあり、短めもあり、ってしたいんですよ!」
 
「……なんでそんなに力が入ってるんだ?」
 
「お前ら衣装部はそれで良いのか?攻める気あんのか?ってことです」
 
「……」
 
「守りに入らないで攻めていきましょうよ!」
 
「……あのな、確かに作ってくれるのは衣装部さんだけど、この場合、戦場に出ていくのは俺たちだぞ。ってことは「攻める」のは、結果男優たちじゃないのか?」
 
「じゃあ短めってことで!」
 
「おーい、聞いてるか?」
 
 *
 
どうやら衣装部チーフとしてのこだわりらしいのだが。
じっきー(実川)の攻めがどう出るのだろう?
 
今週末、衣装パレードが行われる。
 
そのとき僕の股間はちゃんと隠れるのだろうか?
それとも見え隠れするのだろうか?
それとも丸見えなのだろうか?
 
彼女の男気がどれほどのものなのか心配だ……
 
 
 
では、また。