ども、日刊「達也汁」の執筆・編集担当の岡田達也です。



突然稽古が休みになったので芝居を観に行った。

月刊「根本宗子」第10号
『もっと超越した所へ。』
(下北沢・スズナリ)

とても面白かった。
観に行けて良かった。
作品自体も根本節が炸裂していたし
何よりラスト直前の“これでもか”な力わざが気持ち良くって思わず爆笑し拍手してしまった。
(観ていない方にはわかりにくい話でごめんなさい)

で。
「面白かったな」と思ったのと、もう一つ。
「今日、この客席にいられて幸せだな~」と思った。
これ、とても凄いことで。
そうそうあるわけじゃない。

すっごく昔の話になるけど
遊気舎の『ダブリンの鐘つきカビ人間』(1996年)という作品を
同じくスズナリで観たときを思い出した。
あのときも「ここにいられて良かったな~」と思った。

お芝居の面白さ
お客さんの反応
そこに乗っかっていく俳優
回転数の上がった俳優に引きずられる観客
舞台上と客席で共有する空気感
(ここに親密さがあればなお良し)

……無理やり言葉にしてみたらそういうことになるのかもしれない。

ま、自分でもよくわからないけど
「そこに身を置けて良かった」と思える時間はいくらあってもいい。
いやいや、たくさんあった方が良いに決まってる。

そして。
自分が体験したいのはもちろんだけど
お客さんに体験してもらえるように頑張らねば。

せっかく芝居をやってるのだから。

 * * * * *

根本さんは挨拶文の中にこう記してる。
「私は可能性と自由さしかない演劇が本当に大好きです」

本当にそうなんだろうな。
悔しいけど僕よりも演劇愛が強い。
ぜひこれからも面白いものを作り続けてほしい。
僕は僕のやり方で負けないように頑張ります。



では、また。



追伸 その1
『もっと超越した所へ。』は昨日が千秋楽でしたので。
もしも観たいなと思った方、ごめんなさい。


追伸 その2
父親への誕生日プレゼント、貴重なご意見ありがとうございました。
一番多かったのは「靴を二足」でした。
あの父親に二足あげるのも癪ですけどね……