ども、下降線を辿っている岡田達也です。
今から8年ほど前
首藤さんが言った。
「岡田達也は人類が生んだ最高傑作だ」と。
それを隣で聞いていた西川さんも頷いた。
「なるほど、そうですね」
なんでそんな話になったのかまったく覚えてないが
もう、そこまでいじられれば本望だ。
それから、ことあるごとに「人類が生んだ最高傑作」と呼ばれてきた。
* * * * *
ここ1年ほどだろうか。
首藤さんから
「岡田達也は錆びた」と言われ続けている。
なるほど。
一度覚えたセリフを忘れることなど無かった自分がチョイチョイ忘れてしまう。
段取りを間違えてゲネプロを止めてしまう。
「ここは絶対美味しいですよ!」と自分の嗅覚を信じて入ったお店が笑えるほどの不味さの料理しか出してこない。
おしっこのキレが悪い。
など
ちょいと前なら“絶対に無かったであろう”凡ミスをするようになった。
(最後のはミスではなく老化だろうが)
* * * * *
役者にはタイプがある。
ボケ、ツッコミ、拾い、二枚目、三枚目、トリックスター、身体の動きで見せる系、セクシー系……
誰でも何かしらの武器を持つ。
僕は、昔、成井さんに「キャッチャータイプ」の俳優だと評されたことがある。
要は、どんな球でも拾う。
そして必要であればツッコミを入れる、というタイプだ。
うん、そうなんだろう。
それしかできないし、それを磨いてきたつもりだった。
* * * * *
昨日、石川よしひろに言われた。
「たっちゃん、オレにツッコミ入れてもらうのは構わないんだけど、あのシーンはギターを弾いてるから、前からのツッコミで右肩を押されると右手が弦から離れて弾けなくなるのね。できれば後ろから前に叩いてくれる?」
あぁ!
ごめん、よっちん!
なんという初歩的なミス!
ギター弾いてる右肩を「これでもか!」と気持ちよく突っ込んでいたが
そんなことすら計算できなかったとは……。
「拾って、突っ込んで」を稼業としてきたはずなのにこの体たらく。
やはり岡田達也は錆び付いてきてるのかもしれない。
では、また。
追伸
本日『サイレント・フェスタ』、千秋楽です。
おかげさまで、大好評をいただいてます。
おじさんたちが大汗かいてます。
若者たちが真摯に芝居をしてます。
想像してたけど……
想像以上に楽しいです。
迷ってる方は是非!