大飯原発を再稼働することがいかに危険かをアメリカの事故例から考える。 | 院長の徒然なるままに。

大飯原発を再稼働することがいかに危険かをアメリカの事故例から考える。

大磯でもものすごい音をたてて雨が降っています。
その音で4時台に目覚めて、このエントリを書いています。
花水川は大増水。杉の木など災害につながりそうな大きな浮遊物が
次々と流れていきます。川には近づかないようにされることをお薦めします。

こわいな~。

さて、

大飯原発が動き出してから関係者達はまるでFUKUSHIMAなど
過去のことのように次々と再稼働へ向かって突き進んでいます。

ところがツイッター上からあらたに恐ろしい情報が入りました。


大飯原発と同じ加圧水型原子炉をもつSanonofre原発3号機で
今年の1月に放射性物質漏洩事故があったという情報です。




この報道は6月18日のNRC(アメリカ原子力規制委員会)が
Sanonofre(サンオノフレ)原発で1月31日に発生した
水蒸気発生装置からの漏洩事故

ここは要注意!日本の報道では一切漏洩があった事を触れていません!


三菱製機器の設計に問題か 米加州の原発「異常摩耗」 NRC指摘 (共同通信→産経新聞)

ここでは「異常な摩耗が多数見つかった」というNRCの調査報告を取り上げるに過ぎず、
その調査が必要になった1月末の事故にはまったく触れていません。

上記のCould California see next Nuke Disaster? という番組では
漏洩事故があったことをはっきりと指摘しています。


漏洩事故はサンオノフレの3号機で発生、この事故があったことから
サンオノフレの他の原子炉の水蒸気発生装置の総点検が指示され、
結果として

2号機、3号機においては

「日本の三菱重工から6.17億ドルで購入し、約2年前に
交換したばかりの水蒸気発生装置から漏洩は起こり、その他にも
配管の振動による異常摩耗が発生し、3号機の漏洩を引き起こした」

と結論づけている様です。

このYoutubeの放送とは裏腹に、

日本の産経ニュースのリンク先には

AP通信の報道として

今年1~2月に2、3号機の蒸気発生器の配管で振動などが
原因とみられる「異常な摩耗」が見つかり運転を停止している。(共同)




と報道。それもさらっと6/19日に。


ここでは1月に漏洩があった事は報道されていません。

勿論地上波衛生などのニュース報道などされていないはず。

そして、昨日、日刊スポーツの報道で
驚くべき報道がさらりと。

米原発機器、1万5000カ所に摩耗

ここでも「漏洩事故」とは報道されず、
まるで定期点検で異常摩耗が見つかったかのような報道ぶり。

まったくふざけています。

点検しなければならない状態になったのは
漏洩事象が発生したからに他なりません。

いくら細管での少しの漏れであったとしても、
事故が発生して、問題があるとして調べたら


39000本の中の3400本にこすれや振動による異常摩耗

そしてその3400本の中には複数箇所で異常摩耗している場所を含め
全部で15000箇所もあった、
というのですから。

ところで、今のところ
大飯原発とサンオノフレに使われている水蒸気発生装置が
同型であるとの公式報道はないのですが、


かつて美浜原発で4名もの作業員の命を奪った
二次冷却数位漏洩事故で報道されているように

細管とはいえ、140度、10気圧もの温度、
圧力がかかる配管である可能性もあります。






これはもう、異常としか言いようがありません。


上記の報道がなされて半月あまりで
まったく同じ水蒸気発生装置がついているとされる
大飯原発が再稼働されているのです。


どうしてこういったことが発生していることを
安全委員会は取り上げずに「安全宣言」をしたのか?

首相は命をかけて、再稼働を4者委員会で決定したのか。
知事、首長達は調査もせずに首を縦に振ったのか。

そして今となっては止める気はない、と曰うのか?

これは誰かに動いてもらうしか方法がありません。


事故が発生してからでは遅いのです。


ほんとうに・・・・。


再稼働賛成の意見を唱える方々には
原子炉が壊れる可能性は低いから
「新しい原子炉」は大丈夫的な論理展開する方もおられますが、

ほんの小さな配管の異常摩耗が発見されたことですら
カリフォルニアの原発は停止してしまっているのです。

そのきっかけは「地震」でもなく、「津波」でもない。
いきなり発生した細管からの漏洩事故なのです。

これまでの日本の原子力発電における
関係者の行動を思い返しても

事故後の対処すら後手後手のパターンが。

そうやって人為的に事故は発生する可能性があるのです。


これは動かしてはいけません。


ましてや、大間における原子力発電所建設の動きがあるらしいとか。
もんじゅは再稼働が決定され、その準備作業に入っているなどの

非公式情報も聞かれ、


日本の技術者達には扱いきれない代物に再び手を出している
という風にしか感じないのです。


これは危険です。

なんとか方策を考えるべき。

自らにその知恵がないことを羞じるばかりです。


今日はここまで。




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