母の還暦御祝いの会食は、青山 浅田にて。

1ケ月以上前に、会席料理を予約しました~(・∀・)気合い入ってるわよ。


青山浅田は、西 加奈子さんの本に載っているのを見て以来「母の還暦御祝いはこのお店で!!」と心に決めていたのです。

HPを覗いてみれば、高級感溢れる・・・、予約する前から「手の届くお店かしら」と不安に(゚_゚i)


贅なる食材を盛りこんで、金沢の季節の味を堪能

食材は金沢から取り寄せています。たとえば、寒の季節ならば、日本海のブリやタラ、カニを使った旨味あふれるお献立をご用意いいたします。

調理用の水は、金沢近郊の酒蔵から取り寄せる、まろやかな仕込み水を使っています。


散々悩んだ末、清水の舞台から飛び降りるつもりで一番高いコースに「けってい」しました。

おねーちゃん、頑張ったわ(・∀・)


会席 兼六

先付、前菜、お椀、お造り、中皿、焼物、煮物、お食事、水菓子、甘味

いずれのコースも時節ごとに旬の素材をふんだんに用いた会席料理です。

繊細で華やかな加賀料理は、海外からのお客様にも大変お喜びいただいております。 また、お客様のお好みに合わせてお料理の内容を変更することも可能です。ご予約の際にお申し付けくださいませ。


厚いホテルタオルの如き大判ホカホカの“おしぼり”に一同感動。

父「おしぼりの厚さは店の格に比例する」、母と妹たち「こんなに厚いおしぼりって見たことないわー」、わたし「某口コミサイトで見た通り。ぶ厚くて大層立派なおしぼりだぁ!!実際に目の当りにして感動!!」。

飲み物は、まず生ビールで乾杯!! すぐ下の妹は体調が思わしくなかったので、烏龍茶。

「母の還暦おめでとう! 父のお誕生日おめでとう! 妹のお誕生日おめでとう! 末妹婚約(結納)おめでとう!!」ビール デコメ絵文字

綺麗に磨かれた薄張りのグラスが美しい、そしてそんなグラスで呑む生ビールの美味しいことと言ったら。

両親ともに4月がお誕生日、すぐ下の妹は(偶然にも!!)この日の翌日がお誕生日でした♬

「目出度いことがないのはあなただけだなー」と父(「うひゃー」と思ったけれど、頭の回転が速すぎると思えば腹も立たぬ)。

いーんです、いーんですよ、大事な家族皆が目出度ければいーんですw


「ではお願いします」


先付

 鱧落とし 加賀太胡瓜

 茗荷子 梅肉醤油


大きな蓮の葉に載せられて登場したのは、初夏を感じさせる鱧。

鱧だー、鱧大好き!!

細かに骨切りして湯びきした鱧に、限りなく澄んだ梅肉醤油の組み合わせ。

甘酢に漬けた茗荷と、薄く薄く切られた加賀太胡瓜の取り合わせの妙。

あー大人でよかった!!



前菜

 鮎蓼酢漬 杭牛蒡

 鬼灯入り巻鰤

 雲丹オクラ寄せ

 能登干口子焜炉焼



手際のよさと、興奮のあまり写メ撮り忘れ。

能登干口子焜炉焼は、卓上で炭を熾した小さい焜炉で炙ってもらって。

鮎の登場、これまた夏を感じる食材ですねー。

塩焼きなりを蓼酢につけて食べたことはあるけれど、漬けになっているものはお初。

骨まで柔らかー、頭まできれいに食べられました。

苦みは一切なし、美味しい、美味しい。

雲丹オクラ寄せの雲丹の立派なこと!!言うことなし、眼福です。

雲丹好きー、これだけを延々食べていたいくらい・・・。

巻鰤と杭牛蒡(薄味で煮た牛蒡を杭に見立てたもの)は、お酒のいいおつまみに。

干口子は見た目とは裏腹で柔らかめ、炙ると香ばしくて!!

失礼なことに「いつも食べている乾きもののおつまみとは大違いだ」なんて、思った次第。



御椀

 清汁仕立て

  鯛葛打ち 枝豆豆腐

  忍生姜 振り柚子


御椀の蓋を開けるとふんわり柚子のいい香り、ひと口お汁をすすれば、これまたよい出汁の味。

鯛の身はどこまでもふっくらとして、それを包む葛はつるりとした舌触り。

枝豆豆腐の基礎体力の強さも!! それでいて、ふわふわとした食感なのは素晴らしい。

ここら辺で既にお腹も満たされて・・・。 だいぶ呑んでたしね。



御造り

 鰈昆布〆 伊勢海老焼き霜

 烏賊素麺

 (もすくゼリー寄せ、花丸胡瓜)


お刺身ー(・∀・)

鰈はわたしにはちょっと甘かったかしら・・・、「ぶりん」とした伊勢海老の身!!至福。

実は昔から烏賊素麺って得意じゃないのだけれど、余程のことがない限り「出されたものは食べる」主義、薬味に助けられた。

冷酒も呑んでご機嫌だったので、胡瓜は花ごとムシャムシャ、花が咲いた状態で保存するのって難しいんじゃないかしら?

若い胡瓜なので、花も胡瓜も甘くて美味しい。



中皿

 鮑風味焼 肝庵

 毛蟹オイル焼き 蟹味噌

 蟹身湯葉巻 アスパラ

 万願寺唐辛子


うーん、ここら辺になるとあまり憶えてない。←

相方には、よく「勿体ない!!」と言われる所以。

鮑の歯応えとアスパラガス、パプリカと万願寺が美味しくって。 殊に感動したのは、アスパラガスが出汁びたしになっていたこと、半ヨッパでもしっかり記憶。

蟹が巻かれている湯葉のサクサク感、いいわぁ。



焼物

 のど黒塩焼

 又は活鮎塩焼き 唐揚げ


全会一致でのど黒塩焼を選択。

塩焼になってもなおいい脂の「乗り」が分かるー。

皮目ぱりぱり、「美味しいね」と一同満足至極。

付け合わせで、木の葉生姜と蕗の煮物。



煮物

 治部煮

  和牛 小玉葱 レタス 簾麩


和牛はどこまでも柔らかで、お箸も要らないくらい!! すっと切れて、口に入れた途端、溶けるようになくなってしまう。

野菜類にも下味しっかり、これだけで十分煮物として成立しそう。

個人的には簾麩が嬉しかった。 ここのところずっと生麩がたべたかったので!!



御食事

 土鍋炊き鮎御飯

 又は加賀手打ち蕎麦 汐露



なめこのお味噌汁と漬物で胡瓜と蕪(だったかな・・・)。

これだけ呑んで食べても、〆のごはんは入るのよね。

丁寧に鮎の身をほぐしてくれて、一膳ずつよそってもらい、お味噌汁とともに。

久し振りのお米!! 嗚呼、日本人でよかった!!

余裕でおかわりできたなー、なんて。←



デザートに入ります。

母はお祝いver。


個室の電気を消して、蝋燭に火を燈して一足先に登場したのは還暦御祝いverのデザート。

今見返してみると蝋燭が赤だったんですねー、還暦だから?

当の本人よりも、わたしの方がうるっときちゃった・・・。



水菓子

 パッションフルーツゼリー

 宮崎マンゴー


 甘味

 わらび餅 黒蜜


マンゴーの甘いことと言ったら!! こんなに甘いマンゴーは食べたことがない。

果物というより、まるでスイーツみたい。

わらび餅って久し振りに食べた、優しい甘さが嬉しい。

黒蜜はさらりとしたタイプ、これまたくどくなくてお上品な甘さ。



最後に抹茶。

五人それぞれ器が違う、どの器も美しい。


あー、もう本当にお腹がいっぱい!!

某口コミサイトでは「食事の提供のペースが速すぎる」などと書かれていたので心配していたけれど、全く左にあらず。

むしろいろいろお気遣いいただき、いい時間が過ごせました。

予約の段階から「高級なお店ってこうあるべきなんだなー」と思うことも多々、青山 浅田にしてよかった。

いろいろ相談に乗って下さり、我儘をきいて下さったスタッフの方々には、本当にお世話になりました。

来年もまた、両親と妹たちをこういうお店に連れて行かれるよう、頑張って働く!! 今から「会席貯金」をするのだー。


メモ:飲物は以下のものを注文していたようです。

生ビール×5、菊姫 金剱1合、大吟醸浅田4合、烏龍茶、冷製加賀棒茶




浅田 郷土料理(その他) / 外苑前駅 青山一丁目駅 表参道駅
昼総合点★★★☆☆ 3.1