クラシックタビ―柄に少しだけ白が混ざったオス猫で、生後約3カ月くらい。
おそらく10月あたま前後に生まれたということであろう。
12月上旬に、妻の知人の住むところで、夜、鳴き声が聞こえて、その方がレスキューした。
最初から人懐っこかったというから、誰かが面倒をみていたのに、捨てていったのかもしれない。
しかも、そのときは右足を引きずっていた、という。
だが、その後病院でケアしてくださり、すっかり足もよくなり、無事退院し、トイレも覚え、その方は仕事で帰りが遅いので、誰か里親を探すことになり、その連絡を受けて、今、こうして我が家で迎えることとなったのである。
お昼過ぎに連れてきてくださり、初顔合わせ。
最初は、キュリーバッグからなかなか出てこずに、ちょっと心配になる。
はじめての車での長距離移動だったから、疲れたのだろう。
ここは、どこ? あんた、誰? とでも言いたげな顔だった。
しかし、少し経ってから、今度は、家中の探索を開始する。
休む間もなく、落ち着かずにウロウロ、キョロキョロ。
最初は、私たちのほうにはまったく近寄ってこなかったが、次第に距離が縮まり、ついには、指のにおいを嗅いだり、足元に駆け寄ってきたり、なんとなく、敵対するものではないことを理解しはじめる。
狭いところや、いろいろな場所に行こうとするのは、少々怖いので、そのあとをついてゆくが、なかなか素早い動きに驚かされる。
フェイントをかけて、急に方向転換するので、思わず踏みそうになったり。
これが、仔猫というものか。
時間がすぎてゆき、いよいよ連れてきてくださった方とのお別れ。
かわいらしく、か細い声で鳴く。
しばらく様子をみていると、まだ幼いせいか、思ったほど人見知りもなく、なんとなく、空間になじんできている。
それでは次はいよいよ、トイレだ。
何度かトイレの場所に向かうが、まだ、それがトイレである、という認識を十分にはしていない。
しかし、駆け回り、なんとなく、トイレに行きたそうなそぶりを見せはじめたので、ポン、とトイレの上に載せてみる。
それでもまだ、違う、という感じだったが、もうひと巡りして、どうやら観念したのか、ここでしよう、と決意したのか、無事に「大」をした。
それなりの量。身体は小さいのに…
また、しばらく家中を散策してから、もう一度トイレに近づく。
猫砂をざくざくと、手で掻きだしている。
おお、無事に「小」もクリアした。
ほっと一息つくも、気づけばもう夕方。
そろそろ疲れているのではないか。
落ち着いて眠ってくれるのだろうか。
すでに親ばかで、すべてが心配なのである。
今度はベッドに載せて、しばらく様子をみるが、まだ、ウロウロする。
落ち着かない。
だが、少し放置しておいて、ふと、見遣ると、おお、眠っているのではないか。
なんと、躾の行き届いたコであろうか。
・・・ただ、育ち盛りで、かつ、胃が小さいので、少しずつしか食べられないが、すぐに腹ペコになる。
「みゃー」とかわいらしくないてご飯をねだるのが、どうやら彼の、得意技のようだ。
- クロスステッチ刺繍キット可愛い小猫ちゃんCSA-225 生地に図案印刷/GREENOMORI
- ¥3,780
- Amazon.co.jp