- 最後のフーコー/三交社

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三留さんは、報道カメラマンとして世界を駆け巡った方である。
「はじめに」によれば、彼のご両親の故郷が福島だったそうだ。
1938年生まれであるから、フクシマの取材時で、73歳くらいということになる。
何度も現地に足を運ばれ、多くの方と会われ、その場所のありようを確かめ、それらをフィルムに残して、できあがったのが、本書である。
特徴は、二点ある。
写真を中心にしつつ、文章も加えられて説明がなされていること、
そして、最後の解説文には英訳(ブレンダン・ディーガン)が付されていることである。
写真と英文によって、多くの人が本書にふれることができることだろう。
構成は、以下のとおり。
第1章 未曾有の原発事故、あれから一年
「フクイチ」の無残な姿を中心とした写真
第2章 津波の爪痕
南相馬市
相馬市松川浦
いわき市
亘理郡山元町
第3章 放射能からの逃避
避難所のようすと飯舘村
第4章 牛の涙
飯舘村で育ってきた牛たちにフォーカス
第5章 放出された大量のセシウム
第6章 脱原発・エネルギーシフト
私たちは、いつまでもこの、取り残された生き物たち、特に本書では牛たちのことを、忘れてはならないだろう。
一時的な避難とは異なり、放射能の汚染による避難は、長期的になる可能性がある。
その場所で暮らす、ということは、そうしたリスクを十分に内包させているものであってほしい。
私は何も、原発を肯定的にとらえたいわけではないが、もしもこの狭くて地震が多発する国土にそれがどうしても必要だというのであれば、こうした、牛の涙は、もう見たくない。
今後もなお原発を利用するのであれば、都市部で地震の少ないところがまだ、望ましいのではないか。地震や津波にも耐えられるというのであれば、やはり、関東圏に原発を据えたほうが、納得できると私は思う。
- 3・11 FUKUSHIMA―放射能汚染の555日/三留 理男

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