そのたびごとにただ一つ、世界のはじまり~瀧本往人のブログ

いのちと世界のかけがえのなさに向けて、語り続けます。

核の言説史 公開中 
私たちは、原爆と原発という二つの巨大な存在を前にして戦後がはじまり、今に至る世界を生きている。哲学、物理学、評論はもとより、文学、芸術、映画、コミック、楽曲、芝居など、さまざまな表現において「核」の歴史は刻まれている。この厚みを解き明かすことによって、これから私たちが「核」とどうかかわって生きてゆくのかを探るべく、言説史をまとめている。

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【新訂版】
1945年  1946年  


核の言説データベース~原爆と原発と


はてなブログにて、1記事1文献でデータベースを作成中。
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読んだ本
生物多様性 「私」から考える進化・遺伝・生態系
本川達雄
中公新書
2015.02

 

その1は、以下

http://ameblo.jp/ohjing/entry-12155691488.html

 

***


生物の大前提

・連続性の中にある。

・形あるものはいつかこわれる

 

↓熱力学第二法則の乗り越え

 

1-1 無性生殖

・完全コピー

 

↓環境変化への対応

 

1-2 有性生殖

・親とは少々異なるようにコピー

 (環境に適応、生き延びるために)

 

*注 遺伝子は必ずしもすべてが「発現」するわけではない。

 

*注 生得的か遺伝的かどちらが、という問いに、簡単に答えられない

 

追加される生物の大前提

・滅びる運命にもある

 

しかし現在は人為によって多くの生物が死滅しているという現状がある。これに対して、今までも滅びてきた生物は多々あったのに、なぜ急に保護しなければならないのか、という疑問を呈する研究者もいる。

 

本川はそれに対して、その過剰さは環境維持にとってきわめて危険なので、生物多様性を大事にしようという議論と実践を進めている。

 

ポイントとして、生物の種は単に減っているのではなく、驚くべき勢いで激減しているということ。こうしたことは歴史上なかったため、この実態に対してしっかりと目を向けるべきであるということである。

 

「今の一日に10種近くという絶滅速度は、とんでもなく速いものなのです」(22ページ)

 

その理由は、近代以降起こっている、生息場所の破壊と言われている。

 

1992年のリオデジャネイロの地球環境サミット(国際環境開発会議)においては、生物多様性条約が議論された(1993年発効)。

 

1)種内の多様性

2)種間の多様性

3)生態系の多様性

 

***

 

生物多様性を考えるうえでの2つの源流

 

アリストテレス 「ヒトはヒトから」 (種=エイドス)(イデア論と対立)

 ↓

リンネ「細胞は細胞から」

 ↓

ワトソン、クリック「DNAはDNAから」

 

デモクリトス(原子論)

 ↓

ドルトン(原子論)

 ↓

メンデル(遺伝子)

 

原子もDNAも最初は「説明原理」にすぎなかったが、後に「実体」が発見されている(≒粒子主義)。粒子主義は多様性の考え方ときわめて相性が悪く、共通性、普遍性に価値を置くものである。

 

ここから本川が引き出した結論は2つある。

 

1)必ず死ぬが死なない

 

2)同じではないが同じ

 

禅問答のようだが、ある種の「真理」を語ろうとすると、こういう言い方しかできないのかもしれない。これが「私」の問題につながってゆく。

 

「私」その1

「私」と完全に同じ遺伝子の組み合わせが再び起こることはゼロに近い確率である。つまり「私」はどこにも同一物が存在しない唯一無二のものである。しかもその「私」はいつか必ず死ぬ。

 

「私」その2

こちらは、西田幾多郎の絶対矛盾的自己同一がふまえられている。また、古代ギリシアの「ビオス」(一回きりの生)とも「ゾーエー」(連続する生命)とも異なりアリストテレスの「オルガノン」の考えに依拠している。

 

「アリストテレスは生物を、体内に存在している道具(器官)類を駆使して、ずっと生き続けるという目的をはたすものと捉えていたようです。」(200ページ)

 

しかしはたして、「生物」には「目的」があるのだろうか。生物には目的も意志もない、というのが本川の考えである。生物はただ、あたかも目的をもっているかのようにふるまっているだけとみなすのえある。これはショーペンハウアーやニーチェに連なる考えのように思われる。

 

「自分とよく似ているが、ちょっとだけ違ったさまざまなコピーをつくれば、そのうちのどれかは変わってしまった後の環境でも生き残ることができるでしょう」(189ページ)

 

つまり、生きものは、絶滅しにくい、という前提がある。

 

有性生殖の特徴その2として、雌雄の違いが挙げられている。ここにアリストテレスの「霊魂論」が引用されている。

 

「生殖することは……永遠なもの、神的なものにできる限り与るために自分自身のような他のものをつくること」

 

ここで言う「私のようなもの」とは、まず、父母を指す。単純に言えば、父母より「私」が生まれ、次なる「私のようなもの」、すなわち子が生まれ、さらに「私のようなもの」である「孫」が生まれ……と連鎖しているさまをアリストテレスはとらえていると考えられる。

 

またそのとき教育は「親が子に「環境」を用意すること」とみなされている。つまり「環境」とは「親」代わりなのである。

 

 

 

 

 

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読んだ本
まちの見方・調べ方 地域づくりのための調査法入門
西村幸夫、野澤康 編
朝倉書店
2010.10

 

ひとこと感想

都市計画系の学生やまちづくり計画を策定しようとする人たち向けに、わかりやすく書かれた本。常に「現場から考える」ことを勧め、「調査のための調査」になってはならぬということが、強調されている。

 

西村は、福岡県生まれ。1977年東京大学都市工学科卒・同大学院修了。現在、東京大
学先端科学技術研究センター教授。野澤は1964年北海道生まれ。93年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。現在、工学院大学工学部建築都市デザイン学科教授。

 

***

 

「まちづくり」のための調査法を概説している。

 

主に地図と古文書から歴史的変遷をたどり、現地でフィールドを行い、統計その他の方法で分で気を行うという流れ。ただ、何よりも「調査」の目的を忘れずに現場主義に立って、「研究」をするべきだという姿勢が貫かれている。つまり、「研究」のアウトプットは地域づくりに貢献すべきであり、誰のための地域づくりかを考え直すべきだとして結ばれている。

 

***

 

景観の経済分析手法

・代替

・トラベルコスト

・ヘドニック

・CVM(仮想市場評価)

・コンジョイント

・産業連関

 

環境の経済学の基礎

・環境は市場が機能しない分野の一つ(外部不経済など)

・自然公園(公共財)は独占的、非排他的に楽しむことはできない(維持費用は市場を通じて受益者が負担するわけではない) (→ 市場の失敗)

・市場ですべてのデータが収集できるとはかぎらない

 

利用形態による景観の価値分類(青山 2003: 38)

 利用価値

  直接的

  間接的

  オプション

 非利用価値

  遺産

  代位

  存在

 

***

 

目次
第1部 事実を知る
歴史を知る
地形を知る
空間を知る (インフラ、建物)
生活を知る (統計や地図から)
計画・事業の履歴を知る

第2部 現場に立つ・考える
現場で「見る」「歩く」 (サーヴェイ)
現場で「聞く」 (ヒアリング)
ワークショップをひらく (現場にニーズを掘り下げる)
地域資源・課題の抽出 (可能性の「タネ」)


第3部 現象を解釈する
統計分析のための手法と道具 (定量他)
住環境・景観を分析する
地域の価値を分析する
GISを用いた分析

 

自分たちの住まいの環境に関心を有する人に幅広く向けて発信された地域調査法入門書。現場主義の調査方法を、歴史・地形・住民生活・計画・統計手法などといった視点から解説する。

 

 

 

 

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読んだ本

地域主義の思想

玉野井芳郎

人間選書(農山漁村文化協会)

1979.12

 

ひとこと感想

経済学の内部から経済学を突き崩すような議論をするのは非常に困難かつ勇気のいることである。玉野井の経済観は、第一に地方(の市民)を主体としたものであるとともに、国民経済や世界市場とは異なる地域経済であり地域の経済ならざる経済である。現在の地域創生における議論もまた、基本的な論点はこの40年近く前に書かれた本書と大きくは変わらない。

 

***

 

シューマッハーやポランニー、イリイチといった、いわば、近代経済学を脱構築する試みを行った系譜に玉野井もいる。

 

しかしこうした視点が理解されないと、経済学プロパーの研究者は見当違いの批判を行う。ここでは蓮見音彦という人の書いたものに再批判を加えている。

 

蓮見音彦からみると、玉野井は、1)論理の飛躍があり、2)従来の経済学の枠内で考えるとしっくりこない論を展開しており、さらに、3)論理の説明ではなく運動、実践、政治を行っているとする。

 

1)と2)とはつながっており、言うまでもなく近代経済学の枠組みに沿った研究ではない場合、こうした批判を受けることになるのであって、あまり批判としては有効なものとは言えない。

 

むしろ興味深いのは3)で、これに対して玉野井は、当然のことであり、論理と実践とを分ける方がおしかしいというような考え方を披歴している。

 

ただし本書はあちこちに書いた小論や講演、対談が中心で、濃密な議論は展開されていない。そこで、以下では、そのなかでも気になった箇所だけを抜粋してメモとしておきたい。

 

***

 

イリイチが「コモンズ」を言い始めたのは「シャドウワーク」を発表した頃、すなわち1980年代に入ってからであるから、ここで玉野井が述べている「コモン」は、玉野井独特の着眼点であると思われる。


玉野井は「コモン」というものを「プライベートとパブリックの間に何かがある」とし「土地や水の管理は地域単位でコモンという、昔からありますような入会権とか入浜権という形でしか、土地と水というようなものは処理できない」(305ページ)と述べている。

***

 

まちづくりと地域主義との関係

まち、は、むら、しま、と近いものであって、町とは異なる。

= 社会の基層単位を構成(124ページ)
= 自立的な共同体(124ページ)
= 外にたいして開かれたもの(124ページ)

 

他方、「地方」は、もともとは「じかた」。

「地形つまり土地の形状からはじまって各地域の農業や民衆の生活のあり方を指すことば

後に、地域空間から遊離して中央の対立概念となった。」(127ページ)

「地方は単数ではなくて、なによりも複数的個性にみちたさまざまな地域からなる」(127ページ)

 

***

 

原子力についても、早々と、以下のような見解を発表している。

 

「巨大科学をベースとする現代の工業化社会について、その後資源エネルギー基礎の常識もくつがえさなければならない。石油→原子力の選択を、石炭→石油という価格機構による資源代替と同量に考えることのいかに誤りであるか」(8ページ)

 

「資源代替の神話は破砕されなければならない。代替関係の非対称性がもっと明らかにされなければならない。なぜなら、巨大科学をベースとする石油→原子力という現世代の選択は次の世代を巻きこんでのカタストロフを予想しなければならないからである。」(19ページ)


「このままではカタストロフという、むしろ大変な危機を覚悟しなければならなくなる。原子力エネルギーは試験段階の域を絶対に超えるべきではないというのが私の結論です。」(306ページ)

 

***

 

技術
「技術は中立的であるといってすませることは疑問である。
さればといって技術は本来中立的でないと言っても始まらない。それが中立的であるという幻想をつくり出しているわれわれの自然像を提示しないと、現代の難問は解けない。」(83ページ)


シューマッハーの場合、 地方都市中間技術(農工構造)を生かすのに対して大都市は巨大技術を生かす、と分けている。

「人間の背丈にあった技術と文化」(138ページ)と玉野井はまとめている。

 

明治以後の中央集権的な社会経済体制、そして、第二次世界大戦以後の高度経済成長の過程、これは、端的に経済体制、工業主義を基盤としたものであり、地域の思想においては、これらとは異なる「経済」を創生することが目指されねばならないと玉野井は考えている。

 

***

 

地方自治の規定 (憲法)
92条 総則
93条~ 各則

 

93条 = 住民自治
94条 = 
団体自治  「地方公共団体は……条例を制定することができる」

       → 自治制定権の主体は住民ではなく地方公共団体となっている。

 

***

 

ポランニーの中世の経済論は、当時、フランスではアナール学派が展開しているものと問題意識が共通している。

 

都市経済は城壁内で行われたが、それでは 城壁外農村の「経済」をどのようにとらえるべきなのか、ということである。

 

玉野井はこれに対して、「都市の市場が農村の組織をこわすほどに拡大しなかった」(135ページ)、とみなしている。

 

一方で、遠隔地取引があるが、他方には、地域取引(地方市場、近隣市場)がある。

この両者は「きびしく分離、切断されていた」(135ページ)


「全国取引の出発点とはならなかった」(135ページ)

 

あらためて経済史を学びたくなる。

 

 

 

 

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読んだ論考

環境規制の政策手段 永井進

岩波講座 環境経済・政策学 第4巻 環境保全と公共政策 第2章
寺西俊一・石弘光編
岩波書店
2002.12

 

ひとこと感想

経済学を使った分析。でありながら、近代経済学の前提をはみ出ている公害などの環境についての社会の対応のあり方を合理的に提案する論考。最近、経済学の基礎を学んで、こういった論考も読めるようになった。面白かった。

 

***

 

永井進 の「環境規制の政策手段」という論考は、経済学の枠組みの中から、経済学の枠組みの外側にあるもの(たとえば公害の被害)を考えようとするとともに、絶妙に経済学の枠組みを壊すかのように、その先の「何か」をつかみとろうとしている。

 

***

 

あらすじ

・環境規制の基本的な考え方

 1)ピグー税 (社会的費用)

 2)最適汚染水準の理論

・直接規制の意義と限界

・経済的手段(課徴金、税、排出権取引など)の有効性

・費用負担との関連からの経済的手段の導入の課題

 

環境規制については、外部不経済の内部化では解決困難であり、環境政策と経済政策の統合が目指されるべきだとする。

 

***

 

ピグー課税と社会的な最適生産量

MNPB Marginal Net Private Benefit 限界純私的利益

MEC Marginal External Cost 限界外部費用

 

AQm0 = 企業の利潤総額 (外部不経済を考慮に入れない)

Qs = 社会的に望ましい生産量水準

 

・外部費用がない場合

 

Π(完全競争市場の企業の利潤) = 価格(P)×生産量(Q)-私的費用(C(Q))

(Qの増加の関数)

 

MNPB = dΠ/dQ = P-dc/dQ = 0

       (限界利潤)  (私的限界費用)

 

・外部費用が発生している場合

Π' = ABQa0  

     外部費用 = BQmQs

 

 

・外部費用を内部化した時の利潤

 

 Π' = PQ - C(Q) - E(Q)

 

   E(Q)  = 外部費用

 

 利潤極限化は・・・・・・

 

 dΠ'/dQ = P - dC/dQ - dE/dQ = 0

 

 生産量はQmからQsni削減することが求められる

 つまり、Qmが最適なのではなくQsが社会的にみて最適な生産量

 

このようにピグー税の導入は合理的に企業活動を行う指針となる。しかし、実際のこの曲線を正確に把握し、適切な課題を行うことは容易ではない。そこで「政府は外部費用を防止する金額と外部費用との関係で環境規制を行うことになる」(38ページ)

 

理論上は明確に「最適」な地点を示すことができるにもかかわらず、現実的にはそれを具体的な数値や数字で表すことが難しい。

 

また、もう一つの課題がある。

 

「最適汚染水準」は費用や便益分析を通じて環境基準を決めるが、次の二つのような主張も強く存在する。

 

1)環境の持続可能性の原理

汚染は環境の自浄能力が機能するまで削減すべき

 

2)予防原理

人間の生活環境を悪化させない水準まで削減すべき

 

2)については、ボーモル=オーツ税(1971)が導入した。

 

*放射線もそうだが、こうした「予防原理」はどこまで支持されているのだろうか。

 

***

 

1)1970年代 日本

直接的な環境規制 (← 捕囚の理論)

+ 減免税措置(公害防止投資への)

+ 補助金政策(低利融資)

ポリシーミックス

 

2)カリフォルニア州

 

 + 課徴金

 

3)日本

 

公害防止において訴訟の判決が公害規則の全身に効果的だった。

 

被害者の症状と加害原因の因果関係を特定するのは困難であるが、疫学的調査は明白な因果関係を示すものとして理解された。

 

「民事公害損害賠償訴訟では被害が社会的な受任限度を超える場合に、加害行為(外部不経済を発生する行為)を違法とする考え方(受任限度論)も適用された」(45ページ)

 

こうした判決が企業に環境規則を促進させた。

 

環境規制への経済的手法(価格メカニズムの利用)  環境規制を効率的にするという利点がある。

 

・課徴金

・税金

・排出権取引

・補助金

・デポジット・リファンド制

 

経済的手段の問題点と実施可能性

・PPP(Pollution Pays Principle)と費用負担の問題

 

原則

・汚染防止コストは潜在的な汚染者が負担すべき

・政府は負担すべきではない

 

現実

日本は広範な補助金政策がとられてきた

 

課題

1)産業廃棄物の不法投棄

2)環境税(売り手(ts)と買い手(tb)とが負担しあっている)

 

 

買い手と売り手の分担の割合は、供給の価格弾力化(tb)/需要の価格弾力化(ts)で求められる。

 

「環境税は逆累進的な性格を持つので、低所得者から見れば負担感が大きい税とみなされる」(50ページ)

 

「しかし、同時に需要の価格弾力性は時間とともに変化するということに注意する必要がある」(同)

 

「時間が経つうちに、消費者は自動車以外の交通機関を利用するようになるし、自動車利用の頻度を減らすし、さらには、燃費の良い自動車へ切り替えるからである」

 

3)排出課徴金

 

政策手段の新たな展開として、環境政策と経済政策の統合を求めるのが、永井の主張である。

 

・EPR(拡大生産者責任の原則)

・容器包装リサイクル法

 (容器包装は、家庭から排出される一般廃棄物の容積比で全体の約60%を占める)

・家電リサイクル法

・自動車リサイクル法

 

これらのリサイクル法は環境税と同じ性格を持っている

 

経済的手段の積極的導入

1)補助金政策

2)課徴金、税

3)情報公開

 

「今日の消費市場には、グリーンコンシューマーといわれるように、自己の満足を最大にするという経済学が想定する功利的な消費者ではなく、消費という行動を通じて環境保全活動に参加するという社会参加型の消費者が登場するようになった」(59-60ページ)

 

***

 

こうした情報公開による市場経済の変化を念頭に入れて、さらに今後、大量生産、大量消費、大量廃棄の社会を良好な自然環境を維持できる社会に変えていくために、環境規制によって構築される経済システムがどのような姿になっていくかを示す必要がある。深刻な公害を経験した地域の環境を再生し、租税システムと公共事業を維持可能な発展の枠組みを作るための政策手段に変え、環境負荷を軽減できる経済システムを作るためには、環境政策と経済政策を幅広く統合することが必要である。」(61ページ)

 

***

 

目次      
序章 環境保全のための公共政策―新たな構築を目指して
第1章 環境保全と公共選択 横山彰
第2章 環境規制の政策手段 永井進
第3章 環境税 石弘光
第4章 環境政策と行財政システム 植田和弘
第5章 環境保全と費用負担原理 諸富徹
第6章 企業の役割と環境経営 平井孝治
第7章 環境政策とNGOの役割―気候変動問題を中心に 松本泰子
第8章 持続可能な社会をめざす環境教育 小澤紀美子

 

環境保全のために公共政策(=環境政策)が果たすべき役割は、ますます重要になっている。環境政策のあり方、今後の方向について、公共選択論、政策手段、税制、行財政システム、費用負担の面から検討する。そして政策を実施するに際して重要なファクターである企業、市民・NGO、環境教育について、具体的な事例をとり上げながら、その役割と意義、限界と可能性について明らかにする。

 

 

 

 

 

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読んだ本
生物多様性 「私」から考える進化・遺伝・生態系
本川達雄
中公新書
2015.02

ひとこと感想
侮れない本だった。専門家としての目をもちながら、同時に、他領域の足を踏み込み、的確な指摘を行っている。具体的にはナマコの研究者でありながら生物多様性の現状と課題をまとめるだけでなく、哲学的に「自己」とその拡張の問題に独自の視点を投げかけている。

1948年宮城県生まれ。東京大学理学部卒。同大学助手、琉球大学助教授、デューク大学客員助教授を経て91年より東京工業大学理学部教授。2014年に退職。専門は動物生理学。著書「ゾウの時間ネズミの時間」ほか。

***

多種多様な生物を明解に分類したのが、カール・フォン・リンネ(1707-1778)であるが、その基礎となっているのがアリストテレスの分類法である。

アリストテレスは「よく似たもの」をひとまとめにしてゆくが、これら「よく似たもの」は「属」としてまとめられる。そしてそれとは異なり「そこから生まれる」という意味で分けたのが「種」(=エイドス)である。『霊魂論』ではこのことを「ヒトはヒトから」と述べている。ここからもわかるように、「エイドス」とは形や姿を意味するというよりも「形をつくってゆくもの」という意味合いがある。

分子生物学者のワトソンとクリックが発見したDNA(遺伝子)の考え方は、実はこのアリストテレスの「ヒトはヒトから」と通じたものがある。

また、さらに興味深いのは、以下の言及である。

「生殖することは……永遠なもの、神的なものにできる限り与るために自分自身のような他のものを作ること」(『霊魂論』)

これを本川達雄は次のように解釈している。

「死なずに永遠に続いていくものが神です。アリストテレスの言葉を私になりに言い直せば、「私という生物も、ずっと続くことを目指しているのだが、神ならざる者はずっと同じ私のままだと、環境が変わるから続くことができない。そこで、ちょっとだけ異なる「私のようなもの」をつくる。そうすればずっと続いて神に近づくことができる。これが有性生殖の意味だ」ということになるでしょう。まことに正しい洞察だと舌を巻くしかありません。」(194ページ)
 
もう一点、生物多様性とアリストテレスの議論の交錯点として「オルガノン」の考え方がある。「オルガノン」とは楽器の「オルガン」や生物の「器官」を意味する「オルガン」、「有機」を意味する「オーガニック」といった言葉のもととなったギリシア語で、もともとは「道具」を意味する。

「道具」(オルガノン)とは、特定の目的のために作られたものである。そのため「生物」もまたさまざまな用途をもった器官からできており、これらのオルガンが道具として機能し、有機的に連携して生物としての本質である生き残ることの実現に役立っているのが「オルガノン」(有機体)とされる。

ただし本川から見ると、「生物」が「生物としての本質である生き残ることの実現」といった「目的」をもっているかどうかは、実は正しい考え方ではない。

「もちろん生物は末永く生き続けようという自覚的な意志や意図や目的をもって行動しているわけではありません。」(200ページ)

つまり、生物はあたかも目的をもっているかのようにふるまってはいるが、そういう目的をもっている、ということにはならないし、ましてや、そうあるべき、という価値や倫理や道徳の話にもならない。

***

地球上には、わかっているだけで190万種、実際は数千万種もの生物がいる。その大半は人間と直接の関わりを持たない。しかし私たちは多様なこの生物を守らなければならない。それはなぜなのか。熾烈な「軍拡競争」が繰り広げられる熱帯雨林や、栄養のない海に繁栄するサンゴ礁。地球まるごとの生態系システムを平易に解説しながら、リンネ、ダーウィン、メンデルの足跡も辿り直す、異色の生命讃歌。

目次        
序章 生物多様性を理解するのは難しい
 たくさんの環境と、さらにたくさんの生物
 多様な環境に適応しるために ほか
第1章 生物多様性条約と生態系サービス
 種の多様性には日々お世話になっている生物多様性がものすごい勢いで失われている ほか
第2章 バイオームと熱帯雨林
 陸上バイオーム;水界バイオーム ほか
第3章 サンゴ礁と生物多様性の危機
 「不毛の海に豊穣のサンゴ礁」のふしぎ
 褐水藻との共生 ほか
第4章 進化による多様化の歴史
 単細胞から多細胞へ
 カンブリア紀大爆発 ほか
第5章 ダーウィンの進化論・アリストテレスの種
 「なぜ」という疑問を科学に
 種の定義
第6章 生物はずっと続くようにできている
 熱力学第二法則の壁
 生殖と発生 ほか
第7章 メンデルの遺伝の法則
 個体の私は唯一無二でありながら子どもも「私」である
 突然変異 ほか
終章 生物多様性減少にどう向き合えば良いのか
 「守るべき」とは価値の問題
 内在的な価値 ほか


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某私鉄沿線の駅に巣をつくったトリさん。ようやく姿を現わしました。


読んだ本

ソーシャルデザイン実践ガイド 地域の課題を解決する7つのステップ
筧裕介
英治出版
2013.09

ひとこと感想
サブタイトルにあるとおり「地域」の課題解決=ソーシャルデザインのための本である。具体事例がおもしろい。言っていることは、ごくごくあたりまえのことである。本書はそれを、専門用語をあまり使わず、イラストなどを用いつつ、伝えようとしているところに特徴がある。

1975年生まれ。一橋大学社会学部卒。東京工業大学大学院社会理工学研究科修了。東京大学大学院工学系研究科修了。2008年山崎亮他とソーシャルデザインプロジェクトissue+designを設立。グッドデザイン・フロンティアデザイン賞、竹尾デザ
イン賞他受賞。

***

本書では「ソーシャルデザイン」について、次のように定義づけるとしている。

「人間の持つ「創造」の力で、社会が抱える複雑な課題の解決に挑む活動」(12ページ)

これはふつうに「デザイン」の定義であるように思われる。

ただし副題には「地域の課題を解決」とあるから、ここで言う「ソーシャル」は「地域」のことでもあるようだ。

また、「ソーシャルデザイン」は、「コマーシャルデザイン」と対比されている。要するに、商用、営利目的ではない、ということのようだ。

ここで難しいのは、なぜわざわざ「コマーシャル」なデザインと区別する必要があるのかである。

これは、私なりに考えた仮説であるが、商用や非商用かということではなく、公共や公益性を強調したいということなのだと思う。

そこで本書では「森」という言葉でこの「地域課題」を表し、「解決」を「道をつくる」ということで説明している。

こうした意味における「地域」の課題解決は、7つのステップを経る、とまとめられている。

1 森を知る
2 声を聞く
3 地図を描く
4 立地を選ぶ
5 仲間をつくる
6 道を構想する
7 道をつくる

たとえば「森を知る」ということについては、さらに細分化され、以下のような項目が挙げられている。

1-1 現場を歩く
 1-1-1 五感で観察する
 1-1-2 「?」に注意する 
 1-1-3 言語化、可視化する
 1-1-4 仲間と共有する

1-2 先人から学ぶ
 1-2-1 専門用語に関する基礎知識
 1-2-2 基礎的な理論、評論
 1-2-3 調査データ
  1-2-3-1 変化を読む
  1-2-3-2 地域性を読む
  1-2-3-3 構成を読む
  1-2-3-4 関係性を読む

***

「政策」というものがよくわかっていない私であることに気付く。本書では、国や自治体の政策について、次のように述べている。

「「これが必要だ」とみなされる社会通念上の価値に基づく必要性に即して、幅広い政策を行います」(79ページ)

「これがほしい」といった個々の具体性の欲求や欲望に対応するものではなく、やや抽象的なもの、もう少しよく言えば、「生活に必要な物事のうち個人の力ではどうしょうもできないもの=公益性が高いもの」(79ページ)を担当している、ということである。

***

3の「地図を描く」においては、「さまざまなマップ」ということで、以下のような項目が含まれている。

・システム思考
・ロケーション
・変化ステージ
・ジャーニー
・ステイクホルダー

「情報整理」では「KJ法」がとりあげられている。至ってオーソドックスな手法である。

「仲間」では、役割を大きく4つに分けている。

・ディレクター
・エスノグラファー
・クリエーター
・カリスマ

***

実践例

1 できますゼッケン
神戸市、三陸海岸

2 ストレスマウンテン
神戸市

3 日本の母子手帳を変えよう
全国

4 コミュニティトラベルガイド
福井市ほか

5 日本婚活会議
嬬恋村ほか

6 認知症+ARTワークショップ
熊本市

***


いま注目の課題解決手法「ソーシャルデザイン」。人口減少、高齢化、地域産業、育児、コミュニティ、災害…地域の抱えるさまざまな課題を市民の創造力でクリエイティブに解決する方法を、7つのステップと6つの事例でわかりやすく解説。


ソーシャルデザイン実践ガイド――地域の課題を解決する7つのステップ/英治出版
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今年も某私鉄沿線の駅に巣をつくったツバメ。駅員さんも暖かく見守っている。


読んだ本

環境白書 
循環型社会白書
生物多様性白書 
平成27年版 
環境とともに創る地域社会・地域経済
環境省総合環境政策局環境計画課 編
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室 編
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性地球戦略企画室 編 
日経印刷 発行
全国官報販売協同組合 発売
2015.06

ひとこと感想
盛りだくさんな内容。構成上、どうしても「循環型社会」と「生物多様性」が大きなトピックとなるが、それだけではなく環境を配慮した「地域創生」が最大の課題となっていることがわかる。

***

題名と編者がわかりにくいが、大きくいうと、環境省による環境白書である。

そのなかに、循環型社会と生物多様性に焦点をあてた白書が含まれている。

三つの白書の編集はそれぞれ、以下の課、室で行われた。

 環境白書 → 総合環境政策局環境計画課
 循環型社会白書  → 
循環型社会推進室
 生物多様性白書 → 生物多様性地球戦略企画室

***

里地里山

定義として、以下のように述べられている。

「原生的な自然と都市の中間に位置し、集落とそれを取り巻く二次林と人工林、農地、ため池等で構成される地域」

「人間と自然の営みが調和した地域」

現状としては、「国土の4割を占めており、絶滅危惧種が集中している地域の約6割を占め」る一方で、人間がどんどんと減っており、「政府は、2050年までに、里地里山的環境を有する都市から離れた中山間地域や奥山周辺の約3~5割が、無居住化すると予測」している。

(以上、17ページ)

問題解決としては、都市と農山漁村の「連携」が描かれている。「地域循環共生圏の創造」(26ページ)である。

***

原発事故と二酸化炭素排出量

2011年以降、発電電力量は下がっているにもかかわらず、二酸化炭素排出量は増えている。

2008~2010年には4億トン以下だったのが、2011年以降、4億トン台となっている。

米独などは電力部門において二酸化炭素排出係数(kg CO2/kWh)が下がっているが、日本は上昇し、2012年には、米英独よりも大きくなっている。

ここでは原発の是非を問うてはいないが、基本的に、原発によってこの問題を解決しようというのではなく、再生可能エネルギーを増やすことが望まれているように読める。

英独とスペインの再生可能エネルギー導入率の推移は2000年以降、非常に高いポイントを示しているが、日米はまだ5パーセント程度のままである。

(以上、20-22ページ)

***

中間貯蔵施設、そのあとは?

除染によって発生した土壌や廃棄物は、福島県内で発生したものについては、大熊町と双葉町に集約されることになっている。

ただしあくまでも「中間」であり、「30年以内に、福島県外で最終処分」することが明文化されている。

だが、いったいどこへ?

***

コラム 海の人が山を、山の人が海を考える町

南三陸町のことである。

南三陸では「自然と共生するまちづくり」を進めている。

特産品の一つである「南三陸杉」のブランド力を強化(国際森林認証FSCの取得)、またカキ養殖の効率化(質の向上と持続可能性の強化)(環境に配慮した養殖漁業の国際認証ASC)。

ほか、川内村、久慈市、松島市などの取り組みが紹介されている。

***

地域資源とは

地域条件
 気候的条件
  降水、光、湿度、風邪、潮流
 地理的条件 
  地質、地勢、位置、陸水、海水
 人間的条件
  人口の分布と構成
自然資源
 原生的自然資源
  原生林、自然草地、自然護岸
 二次的自然資源
  人工林、里地里山、農地、寺社林
 野生生物
  希少種、身近な生物、山野草
 鉱物資源
  化石燃料、鉱物素材
 エネルギー資源
  太陽光、風力、熱
 水資源
  地下水、表流水、湖沼、海洋
 環境総体
  風景、風致、景観
人文資源
 歴史的資源
  遺跡、歴史的文化財、歴史的建造物(寺社など)、歴史的事件、郷土出身者
 社会経済的資源
  伝統文化、芸能、民話、祭り
 人工施設資源
  構築物、構造物、家屋、市街地、街路、公園
 人的資源
  労働力、技能、技術、知的資源、人脈、ネットワーク、ソーシャルキャピタル
 情報資源
  知恵、ノウハウ、電子情報
特産的資源
  農林水産物、同加工品、工業部品、組み立て製品
中間生産物(付随的資源、循環資源) 
  間伐材、家畜糞尿、下草や落ち葉、産業廃棄物、一般廃棄物

これは、三井情報開発株式会社総合研究所「いちから見直そう!地域資源」から作成されている。

正直、人的資源や情報資源のあたりは、少し概念があいまいである。

***

目次        
平成26年度環境の状況 
平成26年度循環型社会の形成の状況 
平成26年度生物の多様性の状況
 総合的な施策等に関する報告
 各分野の施策等に関する報告
平成27年度環境の保全に関する施策 
平成27年度循環型社会の形成に関する施策 
平成27年度生物の多様性の保全及び持続可能な利用に関する施策
 低炭素社会の構築
 生物多様性の保全及び持続可能な利用
  (豊かな自然共生社会の実現に向けて)
 循環型社会の形成
 大気環境、水環境、土壌環境等の保全
 化学物質の環境リスクの評価・管理
 各種施策の基盤各主体の参加及び国際協力に係る施策


環境白書 循環型社会白書/生物多様性白書〈平成27年版〉―環境とともに創る地域社会・地域経済/日経印刷
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はじめて食べた「むじなそば」すなわち、たぬき&きつね

読んだ本
スマートシティ時代のサステナブル都市・建築デザイン
日本建築学会 編
彰国社
2015.01

ひとこと感想
環境に配慮し、エネルギー問題を考慮に入れ、ICT技術を活用したまちづくりや建造物の状況、歴史、これからの方向性などがまとめられている。なお、「スマート」とは何か、ということがその焦点がよくわからないまま「ICT技術の活用」という見解からのみ議論されている。

***

「まえがきに代えて」として「スマートシティが目指すもの」という題名で小玉祐一郎が書いている。

スマートシティが目指すもの、その根源には、今のまま電力を使うことはよくない、という発想がある。

そして3.11以降は、原発によって二酸化炭素を削減するというやり方にも、見直しが求められはじめた。

要するに、「スマート」な都市は、できるだけエネルギーを浪費しないことが大前提となっている。

単にインフラとして、ネットワーク化と可視化を行うということではない。

建築の問題として言えば、これまで、当然のように高層建築がもてはやされてきたわけだが、エネルギーや電気のことを考えると、また、防災のことを考えると、今後はあまり勧めることはできなくなる。

また一方で、建造物の構造としては、密閉性、遮断性を高めることを最優先したあまりに、外的環境(自然)の影響(日差しや風、湿度など)もまた、古来の伝統的な家屋においては、「楽しむ」ものとしてあったわけだが、これらを犠牲にしてきたことも確かである。

ここにジレンマが生まれる。

結局は、省エネ、創エネもまた、「効率化」を目指すものであり、密閉性や遮蔽性は不可避となる。

「効率化」というパラダイムを維持することがよいことなのか、仕方のないことなのか、このあたりは人によって見解が異なると思われるが、小玉は、既存パラダイムの克服も課題としてとりあげている。

***

今村正平は、ハワードの田園都市構想をスマートシティの先駆と位置付けている。

「いかに科学的(経済も含め)に都市を計画できるかという視点が貫かれ」(27ページ)ているからである。

***

太田浩史は唐桑半島の鮪立という集落のことを記している。

ここには古館家という歴史の長い家があり、そこには直径1メートルほどの大釜が置かれている。

この大釜が、天保の飢饉や昭和三陸地震のときに活躍し、3.11においても、ガスや電気が止まっても、お湯を供し続けてきたという。

ここには薪があり、井戸水がある。そして毎日非常時にも使えるようにと、大釜がさびないように使い続けてきた(少なくとも180年前からは確実に)。

こうした「備え」方は、現在の都市計画や建築にはなかなか見当たらない。

スマートシティということを考えるときにも、大いに参考にすべきものである。

また、個別具体の問題点としては、どうしても「スマート」がスマートグリッド、すなわち電力網に関心が向く一方で、バイオマスやコージェネレーションなどの「熱」への意識が薄いことを指摘している。

***

目次
序章 スマートシティ時代のサステナブル都市・建築デザインへ
第1章 サステナブル建築デザインからスマートシティへ
第2章 サステナブルな都市づくりにむけて
第3章 エネルギーとスマートシティ
第4章 サステナブル建築デザインの技法
第5章 スマートシティ時代の建築の快適性を探る
付章 都市と建築をつくる職能の再構築

ICT技術を活用した低炭素な都市づくり、都市運用への取組みであるスマートシティ。従来の環境配慮の計画手法をベースに、ICT技術が向かうべき方向や価値創造を検証。制度や試行、環境計画などの最先端を紹介。


スマートシティ時代のサステナブル都市・建築デザイン/彰国社
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緊急アラート (上記地図の、日本が赤い!)

国内で、ランサムウェアが猛威を振るっています(Windouws OS)。

圧縮ファイル(ZIP、RAR) が添付された英文メールが届いていた要注意。

この添付ファイルを解凍・展開すると JScriptファイル(JavaScriptファイル、拡張子は *.js か *.jse)が現れます。

これをダブルクリックすると感染

ファイルが暗号化され、使えなくなってしまいます。

絶対に添付ファイルを開かないこと!

他国ではイギリスが多いようですが、国内がもっとも多く、世界の40パーセント以上を占めています(ESETのウイルスレーダー情報による)。

どうやら4月末、連休に入ったあたりから活発化し、現在もなお活動中。


▼英国の記事
Ransomware makes up a quarter (and rising) of UK cyber attacks, finds research
http://www.computerweekly.com/news/450294545/Ransomware-makes-up-a-quarter-and-rising-of-UK-cyber-attacks-finds-research


▼ランサムウェアについて
ランサムウェア
http://canon-its.jp/eset/malware_info/term/ra/002.html



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2016年4月によく読まれた記事(核関連+地域創生)


1 郊外・原発・家族 万博がプロパガンダした消費社会 三浦展 勁草書房 2015.08
2016-04-11 22:14:00
http://ameblo.jp/ohjing/entry-12148371389.html

近代の都市計画や家電と原発とのつながりが深かったことを論じています。主に海外の資料を駆使して独特の切り口から原発に瀬間ています。



郊外・原発・家族: 万博がプロパガンダした消費社会/勁草書房
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2 カンニング竹山さん、ありがとう 2016年3月によく読まれた記事(核関連)
2016-04-02 23:38:00
http://ameblo.jp/ohjing/entry-12145803787.html

やや反則ですが、「3月に読まれた記事」として「カンニング竹山さん」のことを書いた記事を再び取り上げました。


カンニング竹山単独ライブ 「放送禁止」 [DVD]/ビクターエンタテインメント
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3 その3 環境と社会 ブックガイドシリーズ 基本の30冊 西城戸・船戸編 人文書院 2012.12
2016-04-06 22:05:00
http://ameblo.jp/ohjing/entry-12146321116.html

これは核関連というよりは地域創生関連ですが、ここでとりあげられている「30冊」は原発や放射能汚染を考えるうでも役立つものばかりです。

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4 「青い光」(斉藤和義)とJCO臨界事故
2014-07-05 22:05:00
http://ameblo.jp/ohjing/entry-11888941505.html

過去記事ですが。いまだに読まれ続けています。


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5 チェ・ゲバラの「原爆の悲劇から立ち直る日本」、を読む 
2013-12-06 21:32:00
http://ameblo.jp/ohjing/entry-11640397065.html

これも同じくよく読まれ続けています。ゲバラの的確な日本社会分析に驚かされます。


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ほか、以下の記事が続いて読まれました。

「ひばく星人」の不幸――永久欠番となったウルトラセブン (第12話 遊星より愛をこめて) 
2015-05-23 21:10:00
http://ameblo.jp/ohjing/entry-12029961198.html

忌野清志郎は本当に「脱原発ソング」を歌ったのか?
2013-08-11 19:22:00
http://ameblo.jp/ohjing/entry-11590714399.html

核分裂の発見は誰がしたのか~原爆が生み出されるまで~プルトニウム(バーンシュタイン)を読む2
2012-06-18 11:45:08
http://ameblo.jp/ohjing/entry-11277934273.html

スーパーマンIV(ニュークリアマン登場)、を観る
2013-07-13 22:18:00
http://ameblo.jp/ohjing/entry-11571389842.html

***

当ブログの記事をお読みいただいているみなさま、いつもありがとうございます。とても励みになっています。これからも、静かに、しかししっかりと、考察を続けてまいる所存ですので、なにとぞ温かくお見守りくださればと存じます。



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