たったひとつしかない勇気をつかった月
月は
遠い遠い
むかしむかしから
一番星が大好きでした
でも月には「勇気」がたったひとつしかなかったので
なかなかその想いを告げることができませんでした
ある日
ソラに雲がかかって
星々たちが姿を消した
そのつかのまの一瞬をみはからって
月はその「たったひとつしかない勇気」を使い
一番星に近づいて言いました
「・・・ずっとずっと大好きだよ」
月はほっぺたを真っ赤にしながら
小声でそっと言いました
でも、月の声があまりに小声だったので
一番星には聴こえませんでした
勇気を使い果たしてしまった月は
肩を落としつぶやきました
「たったひとつしかなかった勇気を使ったのに・・・」
その時、雲の陰から一部始終を見ていた星々が
さささぁ~っと集まってきて月に言いました
「大丈夫 勇気はひとつだけじゃないんだよ
キミが勇気を出そうとココロの中で思いさえすれば
勇気は星の数ほどわいてくるんだ」
それを聞いた月は
もう一度ココロの中で思いました
「勇気よ 勇気 出て来い 出て来い」
すると不思議なことに
気持ちの中にたくさんの勇気が
それはそれはモクモクと湧いてきたのです
そして月は一番星に向かって
それはそれはとっても大きな声でいいました
「一番星さん!! ボクはあなたが大好きなんだッ!!」
一番星はびっくりして
雲をふ~っと息で払いのけ
月を見つめました
勇気はいくらでも湧いてくる
ココロの中から湧いてくる
気持ちの中から湧いてくる
こりすのブログではもうすっかりお馴染みの消しゴム君。
また(つい、うっかり)新しい物語が誕生しました。
絵も物語りも初公開です。
わぁお初めて~(*^▽^*)☆
こうやって物語が寄り添うと絵の世界が広がりますね。
物語つけてくれてありがとう〃⌒ー⌒〃 ☆
も一個あるので消しゴム君ちで読んでみてね〃⌒ー⌒〃
今日は寒いけど、
あったかい物語読んで、
こころあったかくして眠ってね・・・〃⌒ー⌒〃
おやすみなさい。
素敵な夢を。
物語/ 消しゴム君