2016年5月の終わりに

テーマ:
二〇一六年、五月最終週のつれづれ…

たまには日記風に綴ってみます。


5月22日(日)

東北支援 as Tohoku(アズ トウホク)の活動の一環として、駒沢公園でフットサル仲間とフリーマーケットビックリマーク

物資や売上金の一部を、福島と今回は緊急で熊本へ送る。



5月23日(月)

丸木美術館の岡村幸宣さんが、長崎教育文化会館所蔵の《母子像》についての詳細をご自身のブログに記してくれた。

私の名前を出してくださっているけれど、実際には長崎の平和案内人・山口政則さんが集めてくださった貴重な情報。改めて山口さんに感謝。そして、この絵がしかるべき方、岡村さんに伝わったことが何よりうれしい。



5月24日(火)

横浜市原爆被災者の会・浜友の会のMさんから封書が届く。Mさんは「城山国民学校の物語」の紙芝居をDVD化したいと発案してくださった方。突然のことにとまどいながら開けてみると…

{D58CE189-D858-489C-AB24-A11BEA4BED33:01}


城山国民学校の校舎内で被爆した江頭千代子(えがしら・ちよこ)先生の被爆体験とMさん手書きの説明が入っていた。


江頭先生の証言がよりわかるようにMさんが位置関係を書いてくれていた。Mさんの実家の位置も記されている。


同じく浜友の会の松本正さんからいただいていた『被爆者からの遺言―神奈川の被爆者が最後に伝えたいこと』を取り出して、Mさんの記述をもう一度読み直す。


わざわざMさんがコピーをとり、手書きの地図・説明まで添えて、私に伝えてくれたこと、その行為の意味がじわじわと身に沁みてくる。



5月25日(水)


桂月企画、八月公演に向けて動き始める。三年目になる原爆忌の公演『父と暮せば』。


もろもろの打合せ・事務作業・諸連絡などなど、電話やメールが飛び交い始める。


うれしい緊張感。



5月26日(木)


「ひろしまのピカ」の朗読依頼をいただいていた新しい絵の会から、当日のパンフレットが送られてくる。


新しい絵の会 http://atarasii-enokai.jp/


八月にこの作品を朗読することの意義を大切に思ってくださる主催者の方々。


「たくさんたくさん朗読してください」と言ってくださる俊さんの姪・丸木ひさ子さん。


今年も、読む。



5月27日(金)
われらが桂月企画のおとったん、内山森彦さんの誕生日ケーキであるこの日、オバマ大統領が広島に来る。

広島のYさんより、今朝の中国新聞の特集を知る。



読まなければ。


中国新聞に電話をして注文すると、なんと今日はオバマ氏来広のため集荷がなく、来週の届けになるとのこと。


・・・はあ、こんなところにまで影響があるとは。


あ、でも、どうせ来週になるならば、この三日間の中国新聞を注文しようと思い立つ。


この紙面のように、広島の地であるからこそ発信できる特集記事を期待する。



5月28日(土)


言の葉朗読教室。

うれしいことに今日は新しい方が三名も見学に。一緒に朗読を体験してもらう。


新しい風は、心地よい。


すこやかな風はみんなに吹きわたって、

心の種が、またひとつ、またひとつ、ふえてゆく。



5月29日(日)


録画したニュースを見、買い集めた新聞、友人知人の反応を読む。


原爆の図・丸木美術館の岡村幸宣さん。


http://fine.ap.teacup.com/applet/maruki-g/201605



―『ヒロシマ・モナムール』の有名な台詞、「君は何もみていない」という言葉を思い出したりもしていました。


という言の葉が印象に残った。



ゆらゆらと、いろいろな考えが頭をめぐって、いまもそのさなかだけれど、


オバマ大統領の演説を聞いたあとに、私のなかからゆっくりと浮かびあがってきた言の葉は、


―― ピカは、ひとがおとさにゃ、おちてこん。――


だった。




この一週間で、庭の紫陽花の青はずいぶんと濃くなった。


六月はもう目の前。 いよいよ誕生月に入るあじさい



{E0236DBB-6C51-48F0-A3DF-A6C9B178E279:01}











AD

名取式

テーマ:

二〇一六年五月二十日大安吉日。


初めて日本舞踊の名取式にのぞみました。



{FE548E72-7641-4FC6-9322-0A648E42A679:01}


劇団時代から必修科目だった日本舞踊。


その後、さんざん悩んだ末、直接入門をして、なんとか今日まで続けてきました。


俳優・語り手として、着物の所作をきちんと身に着けるためには、日本舞踊―それも林千永(はやし ちえ)先生に習うことが、最も良い方法だと自分なりに懸命に考えた結論でした。


でも正直、途中でやめようと思ったこともあります。


私はなかなか日舞になじめなかった。いろいろある稽古のうち、どうしても日舞を後回しにしてしまい、このまま続けている意味があるのかと自問自答することも多かった。


振りの覚えも悪くて、おさらいしようにもできず、悶々とする日がずいぶんあった。踊ることは嫌いではないはずなのに、進歩しない自分に苛立ち、不安で、踊り自体が楽しいと思えることはほとんどなかった。


それでも、千永先生はいつも変わらず、的確に指導してくださる。


目の前の弟子の踊りに真正面から向き合って発せられる言の葉は、いつだって自然体。


だから、千永先生と対面すると、少し深いところで呼吸ができるような、なんとなく心が鎮まるような、いつの間にかそんな心持ちになって稽古が受けられる。


その千永先生が、芸事は何よりも続けていくことが大事、とおっしゃる。


私はそれを一縷の望みにして、日舞を続けてきたように思う。



それは、これからも変わらない。




この日、私は 「林 永弥(はやし えいや)」という名を賜りました。


{742188F8-8FA3-4A2B-BEB9-4C48FFA9AB39:01}



林流千永派家元・林千永先生と。


{E44CF7E8-00F9-401E-AF08-DCBA8435A521:01}


名取式の会食では、「細く長く」稽古を続けるという意味で、お蕎麦をいただくことが多いそうですが、林流千永派では鶏卵素麺けいらんそうめん・・・氷砂糖を沸騰させた蜜の中に卵黄を細く流し入れて素麺状にして固めたもの)が、ふるまわれました。

あまーくて、美味。

{8732E69C-701D-4D4B-8A39-268CAE9582A7:01}


細く 長く ・・・・・・


これからも。

AD

横浜美術館へ

テーマ:

五月半ば、陽気のいい日曜日。


今日は久しぶりに横浜美術館へ。


「複製技術と美術家たち ―ピカソからヴォーホルまで」


美術館といえば、版画でないかぎり、その一枚しかない絵画を見に行くことが多いけれど、この特別展では「複製技術」に焦点をあてているのが、おもしろい。


いまや高度に発達・普及した複製を用いて作り出された作品が、時代背景をはらみつつ、ずらりと並んでいました。


{C5B40CF9-8EDB-4223-BB77-D69514FBBF58:01}

{FD12D457-4569-4D83-8DF4-A15230B58BAF:01}

そんな切り口の展覧会だったので、いつもは素通りするイヤホンガイドのコーナーにふと足を止めました。


ん? 無料音声ガイド?!


自分のスマホにアプリをインストールしたら、今日の横浜美術館の作品のガイドが聴けるというのです。


ふーん・・・ま、やってみようか。


めずらしく乗り気になって、やってみました。

こんな画面↓

{B33FD64F-01B9-465C-82FF-8DDFDC0AB40C:01}


すると、自分のスマホがイヤホンガイドに早変わり。


その作品の前にきたら、該当する音声ガイドの再生ボタンを押すだけ。


なかなか便利です。

新たにイヤホンガイドを持たなくてすむし、返却の必要もない。




なんといっても、自分の目を作品を見ることだけに集中できるのが、音声ガイドのよさですよね。

作品の横にある解説をつい必死に読んでしまう私は、美術館に行くと、けっこう目がつかれてしまうんです・・・)


しかし驚いたのは、この音声。おそらく機械で作ったものだと思います。


ところどころ不思議なアクセントが耳にひっかかりはするものの、案外スムーズに内容が頭に入ってきます。


へぇー、これじゃあ商売あがったり・・・かな。



いえいえ、そんなことはないでしょう。


ただ、必要とされる声のあり方や種類は多様で、その状況や場面に適したものが供給されるのがよいと私は考えています。


音声ガイドのその声は、目の前の作品を見る行為を妨げずに、必要な情報を与えてくれたのですね。



声の仕事をするときは、的確に需要をとらえて自分の声を提供したい。



便利な音声ガイドを使ってみて、あらためてそう思いました。



それから、人の声こそが必要とされるとき、自分はどんな声、語りが提供できるのか、問い直されている気もしました。





やっぱり美術館はいいなあ。エネルギー充電されました。



さて、日々の稽古はもちろん、今週に差し迫っていることや、これからの公演の準備に、しかと力を注いでいきますクローバー



AD

ゴールデンウィークが過ぎていきます・・・


今年の黄金週間、前半はスタジオ収録でこもりっきりだったのですが、後半は青空と初夏の風を味わうことができました。


5月5日の立夏は、丸木美術館開館記念日ビックリマーク


昨年は出演者側だったので、余裕がありませんでしたが、今年はゆっくりじっくり楽しませていただきました。


当日の詳細は丸木美術館の学芸員・岡村幸宣さんのブログをご参照ください↓


http://fine.ap.teacup.com/applet/maruki-g/201605




{18B6ABAB-6897-4E1D-A411-5D1C9BA30777:01}

大好きな都幾川の風景は、緑がますます濃くなって美しい。


この空気を存分に吸い込んで、帰ってきました。


{7BB5E501-BB6D-4610-820C-0CF042B21B72:01}



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実は、丸木ご夫妻の絵にかかわる長崎の旅の後日談があります。

長崎の平和案内人・山口政則さんに、私は長崎教育文化会館に連れていっていただき、丸木夫妻が寄贈されたという 「母子像」長崎の図 を見ました

(「長崎への旅 その4」参照 http://ameblo.jp/ohimikazako/entry-12143886631.h

2階のロビーの壁一面に飾られていたその絵、きっと図録に載っているだろうと思い、タイトルと落款だけ写真におさめて帰ってきたのですが・・・



それを見た丸木美術館の学芸員岡村幸宣さんから問い合わせが。


「それは長崎教育文化会館にあるのですか? 図録にも年譜にも載っていないものです。どんな絵ですか?」



え?


えええーーーーーあせる



もう驚いた、なんてものじゃありません。



だって、あんなに大きな絵。しかも常設。

それに丸木夫妻の落款があり、寄贈ということも明記されているのに。



あわてて山口さんに連絡し、絵が寄贈された経緯を伺い、それから資料などを送っていただきました。

著作権者の丸木ひさ子さんにご許可をいただいたので、その絵を掲載します。


{C31F26DF-3408-481C-A443-F72FCB2304F9:01}


図録にもなく、全体の写真も撮ってこなかったのですが、山口さんのお力添えによって、長崎教育文化会館に保管されていたこの作品の写真が手に入ったのです。


実はこの作品、丸木夫妻を追ったドキュメンタリー映画『劫火』(ジャン・ユンカーマン監督)の中に、その制作過程が登場します。


{FC48868C-CBDA-4F0A-AAC2-2392AD99F1A1:01}

作品の写真を手元におき、映像と照らし合わせていくと、俊先生が筆を持って描いているシーン、その大きな紙の中に、作品中央の母子やその上の背中をむき出してうつぶせになっている人物が線描の状態でそこにいます。



本当に、この絵だ。



なぜか震えるほど、嬉しかった。



長崎で山口さんに導かれて見た「母子像」。


こんなふうに出会い直すことになるなんて。




ああ、いつか丸木美術館にも来てくれるといいな。


という期待を抱きつつも、その前にまた長崎を訪ねてしまうかもしれません(笑)



この絵とのご縁を結んでくださった山口さん、この場を借りて改めてお礼申し上げます。情報を提供してくださった長崎のみなさまにも心より感謝申し上げます。


ありがとうございました。



追記


その後、長崎の母子像について、岡村さんがご自身のブログで詳細を記してくれましたので、リンクを張らせていただきます。


http://fine.ap.teacup.com/applet/maruki-g/201605

吹きわたる風はもう夏をはらんでいますね・・・風光る五月。


連休の合間ですが、今日は横浜市原爆被災者の会(浜友の会)の年に一度の総会でした。

{F9DBDD64-1F2F-41BD-B5BA-168222659C41:01}


緊張の初参加です。

というのも、実はこの総会で、朗読を担当させていただいたDVD『城山国民学校の物語』が完成披露されることになっていたのです。


大きなスクリーンが用意され、DVDが映されました。


{6806BB5C-9634-4D92-B21E-9726F67742C3:01}


上映のあと、思いがけないことが待っていました。


浜友の会のみなさまから、感謝状をいただいたのですビックリマーク


{4E68826F-5955-42FD-B11C-9171B601714E:01}


佐藤会長が読み上げてくださった感謝状の言の葉を聞いていて、思わず目がうるんでしまいました。


賞状をいただくことなどめったにあることではないのに。

しかも、それが感謝状だなんて。


とても、うれしい。



しっかりと記された手書きの美しい文字を、言の葉を、あらためて噛みしめる。


この感謝状は、まだまだ、これから紡いでいく言の葉への大きな励み。


感謝申し上げるのは私のほうです。

いろいろな方のお力をいただいて、無事に完成と相成りました。

ありがとうございました!!

{A6B4E2F5-DBBA-47A6-B40B-9DE30CD64461:01}


このDVDは、長崎市被爆継承課発行の平和かみしばい「城山国民学校の物語」を、横浜市原爆被災者の会(浜友の会)が映像化したもので、非売品です。