“エッジ”と“隙間”。
いずれも、ビジネス表現では既存の物事とは異なる何かを意味しますが、そのニュアンスは大きく異なります。

エッジは、シャープ・先鋭的・とんがっていると言った感じの異色性を表現する時に使われる場合が多く、隙間は、より内側に深く切り込んだ際に得られる同異性を表現する時に使われる場合が多いです。

これは択一論ではありませんが、最近はやや“隙間”の要素がビジネスでは伸びているように思います。

エッジの効いた企画や商品は、相手に対してインパクトを与えますが、そのエッジの意図が伝わらないと大きな効果を生むのは難しいと思います。
つまり、相手が「こちらの意図するエッジを効かせるための支点的要素」を持っているかどうかにかかっています。

これは、より相手の状況や思想などが分かっている場合は、非常に有効です。

一方、隙間は、より広義な要素を元に効果を生む事が可能だと思います。
簡単に言うと、エッジは専門に、隙間は汎用に有効なのではないかと思います。

今の世の中は、専門にむかいつつも、より汎用的なモノの方が受け入れられ易いと思うので、隙間を見付けて埋めるような行為の方が理解されるのではないかと思うのです。

そして、かく言う私が担当するオリジナルカレンダーも、隙間をどのように見付けるか、または作るかということに腐心しています。そこにチャンスがあると信じて。