靖国神社はA級戦犯の分祀を! | 王道日本:佐野雄二

靖国神社はA級戦犯の分祀を!

前回のメルマガで、安倍総理が靖国神社を参拝しないことを批判した。今回は毎年繰り返される論争に終止符を打つために、靖国神社からA級戦犯を分祀することを提言したい。


こういうと、(1)A級戦犯とは東京裁判における「平和に対する罪」で、事後法によるものであるから復讐以上の意味はない。

(2)戦後、関係11ヶ国の同意を得てA級戦犯もすべて赦免・釈放されているので、合祀に問題はない─という声があるのは承知している。


しかし、それで押し切れれば良いのだが、結局は「重要閣僚は参拝しないし、天皇家も参拝しない」という状態が続くだけである。それでは何も進歩がなく、靖国正常化の点からも大いに問題である。


天皇の「参拝拒否」の意向がハッキリした後も靖国神社が分祀を拒むのは、

(1) 中・韓は、A級を分祀すると、次にはB級C級も分祀せよと言ってくる。

(2) そもそも魂はロウソクの火のようなもので、ロウソクの火をいくら分けようと元の火が残るように、魂も元が残るから分けられない.。


─とする。しかし、この論理は明らかにおかしい。

なぜなら(1)は、「分祀はできるが、やればB級C級にも及ぶから、政治判断として出来ない」と言っているのであり、(2)と矛盾する。

さらに(2)は魂そのものを分かっていない発言である。一体誰が、このような「魂論」を最初に言ったのか?(誰か知っていたら出典を教えてほしい)。

(2)の捉え方は「元の大神」やそれに準ずる「最高位の魂」については言えることである。なぜならすべてのヒトや動物などの「魂」は皆、元の大神の分け御魂(みたま)であるからである。

しかし一旦、ヒトや動物に転生した後は、1個の独立した魂として輪廻転生する。靖国神社の「魂論」はそのことが分かっていない「江戸時代や中世の方便としての魂論」である。きっと靖国神社は輪廻転生も理解できないであろう。

政治的にはA級戦犯を分けることで中国と韓国を分離することができる。なぜなら中国はA級のみを問題としており、韓国はB・C級も問題としているからである。

中国は「抗日戦争を戦った」というのが共産党の存在価値であるから、今後も反日教育や反日ドラマを止めないだろうが、韓国は「日米韓の同盟関係」への配慮と、やり方次第で「いずれ泣きついてくる」から対応を分けた方が良いのである。


さらにA級とB・C級を分けて、A級のみを分祀することは、「敗戦の責任者」を明確にする意義がある。

先の戦争への経緯をたどると、開戦に至るのは止むを得なかったとして、何故もっと早く降伏の意思をはっきり示さなかったのかという悔いが残る。その意思表示が遅れたことによる大敗の責任を、国家指導層であったA級戦犯に負ってもらうために分祀するのである。

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