アベコベミックスの誤り
テーマ:メルマガ安倍政権の誕生と合せるように円安になり、株高になってきた相場が、ここへきて大きく乱高下している。
そもそもアベノミクスの真髄は「通貨供給を増やしてバブルを起こそう」というものである。デフレ解決のためにマネタリーベースを増やし、インフレ基調にする。すると確かにデフレは緩和されるが、実需を伴うものではないから金余りとなり、バブルを引き起こす。
余ったお金は株式や不動産投資、ゴルフ会員権などの不要不急の資産購入に向かう。それをインフレ期待で銀行融資を使って拡大するから資産格差が圧倒的に広がるというのが、80年代後半に経験したバブルであった。
現代はこの動きを外資が先導するから株価も為替も上昇が早い。しかし、下落もアッという間で大幅である。
変動相場制の下、金融をグローバル化すると、株価にしろ為替にしろ乱高下し、資本主義は極めて不安定になるが、アベノミクスはその悪いところもすべて現出するだろうというのが筆者の見立てである。
まったく新自由主義者(グローバリスト)に政権を任せると、デフレ脱却と言って通貨をばらまく一方で、「医薬品のネット販売」など、「デフレ政策」を平気でやる。こうした規制緩和策は競争促進で売上げダウン、雇用縮小をもたらし、明らかなデフレ政策である。
アベコベの政策を同時にやるようなもので、これを声高に主張した楽天・三木谷氏は、小泉・竹中政権時に規制緩和を進めたオリックスの宮内義彦氏と同様の「政商体質」を感ずる。
新自由主義者は、商売至上主義の「商人国家」を目指すが、その中で最も手っ取り早いのが選挙の支援などで政権に取り入り、「政商」となることである。その意味ではアメリカの多国籍企業など、すでに政商が動かす国家となっているが、楽天・三木谷氏は自社の会議をすべて英語でやっており、安倍氏と結託することで、多国籍=無国籍企業家として、政商の仲間に入った感がある。
原発の輸出やTPP参加による成長戦略も同様で、安倍氏自ら「政商と結託する政治家」に成り下がっている。
デフレは、その原因別に分けると、「通貨不足型デフレ」、「需要不足型デフレ」、「規制緩和デフレ」、「円高デフレ」、「100円ショップ・デフレ」の5つに分けることができる。
「失われた20年」におけるデフレは「規制緩和デフレ」、「円高デフレ」、「100円ショップ・デフレ」の3つの複合で起こってきたのに、それらを無視して「通貨不足型」と「需要不足型(国土強靭化を含めた公共事業の乱発が対策である)」への対策しか打っていない。
まったくのアベコベで、これではバブルと財政悪化をもたらすだけである。デフレの根本は解決しないし、雇用も増えないのである。
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