病気自慢でボヤくよ | C.I.L.

病気自慢でボヤくよ

2週間くらい前に久しぶりに風邪ひいたんですよ風邪。

少し熱が出たんだけど、大した症状ではなかったので、市販の薬と民間療法で治そうと思ったんです。仕事が忙しすぎて医者に行く時間が勿体無いと感じてしまったもんで。

だけど熱は下がったのにノドの痛みが全く治らなくて、でもまあその程度ならすぐ収まるだろうと放置して、打ち合わせ地獄であっちへフラフラこっちへフラフラしてたんですよ。

そしたら今週の頭くらいからノドが素人目にも解るほど腫れて来まして。ツバを飲み込むのも辛い感じになってしまったので、仕方なく近所の内科に行ったんです。

そこは初めて行くクリニックだったんですが、単なる風邪だろうと思い込んでいたので、どこでもいいや的な考えで近場を選びました。

するとどうでしょう、平日の昼間という医者好きのジジババのゴールデンタイムにもかかわらず、客(患者) が私しかいないではありませんか!?

直感的にさだおは背筋に冷たいものを感じました。

しかし今さら 「帰ります」 とも言い出せず、単なる風邪でしょうし、処方箋だけ貰えればいいやと診察室に入ったんです。

すると中には 「小男」 と表現するのがピッタリな、色黒の楳図かずおのような医者が待ち構えておりました。

さだおは本能的に 「これはマズイ」 と感じるも、「単なる風邪だから!」 と自らを鼓舞し、楳図かずお(似) の診察を受けました。

この楳図は風貌だけでもガッカリさんなのに、それに加えてとにかくせわしなく、また独り言が多く、さだおの不安はどんどん膨れ上がるばかり。

しかもボキャブラリーがとっても不穏なんです。

「あ~リンパが腫れてますね!痛いでしょう?でもラッキーですよ!リンパが腫れてるって事は身体が頑張って働いてるって事ですから!ね!ラッキーラッキー!」

「今回はね、ん~、強力な抗生剤出しちゃいますネ!これ超強力ですから!最強!最強!」

うぜえ……。

「最強!最強!」 って、てめえはダイオージャか!もしくはクロノスの大逆襲か!


でまあ楳図が自信満々に処方するもんだから、黙ってその抗生物質を4日ほど飲み続けたのね?

※ちなみに出された抗生物質はコレ→ クラビット500mg

こいつは楳図が言うように一般に処方される物の中では効果も副作用も強いらしい。オレの場合は飲んでじきに目が重くなり、目を閉じるとグラ~っとゆっくり回り出す(酔い出す?) ような感覚に襲われた。ついでに心なしか便が緩くなった気も。

最初の3日くらいは、これと痛み止め的な薬とを飲めば、とりあえず痛みが収まって日常生活が送れるようになるんだけど、数時間でその効果が切れ、再び前と変わらない痛みに襲われるという 「振り出しに戻る状態」 が続いた。

だが4日目になると処方された薬を飲んでも痛みも腫れも引かなくなり、「楳図にヤラれた!」 と感じ取ったオレ様はすぐに医者を変える事に。

内科に行ってダメなら咽喉科だと、これまた近場のクリニックを探して診察して貰ったところ、「これは扁桃炎・扁桃周囲膿瘍を起こしてますね」 とバッサリ。

おまけに楳図に処方された薬を見せたところ、「これ何日間飲みました?これじゃ効果がないのですぐに服用を止めてください」 と文字通りのドクターストップ。

……おいおい、バリバリ副作用が出る強烈な薬を出されて症状が一向に良くならず、挙句に全くの見当違いって楳図さ。


やっぱ直感て大事だな!


クリニックのドアを開けて寒々とした待合室の光景を見た瞬間に帰れば良かったんだよ!見当違いの薬を飲んでた数日間で悪化した臭いんだよ!

「扁桃腺の周囲に膿が溜まり始めてるので、今回お出しする薬で良くならない場合は、大きな病院に行って切って膿を出す手術を受けなければならないかもしれません」 とか言われちまったぞ!

おまけに 「今回のお薬を飲み切るまでは、辛いもの(刺激物)・熱いものを食べるのは厳禁です。常温に近い物だけ食べるようにしてください。熱いお茶なんかもダメです。あと運動禁止・入浴も禁止で、とにかく熱が上がるような行為は避けて下さい」 だそうで。


……思ったよりも重症じゃないボク?

え?じゃあ楳図はいったいオレ様の何を見たの?むしろ見えちゃいけない物が見えたの?

楳図っぽく表現するなら、今のオレの心境は 「ギャアァァ!」 「ヒィィィィ!」 なんだけど?


というわけで皆様。

さだおの体調がこれ以上悪化しないように呪って下さい。

ノドの痛みが酷くて常に頭がボケてて全く脳みそが動いてくれません。

あと、初めて入ったクリニックで直感的に 「ヤバイ!」 と感じたら、処方箋を破り捨てて即座に別の医者にかかるべきです。