連休特別企画 「ネットゲッリラの兄さんと行く三島ツアー」 その1 | C.I.L.

連休特別企画 「ネットゲッリラの兄さんと行く三島ツアー」 その1

今回の三島行きは、そもそも涼風会 の勉強会にお邪魔して 「三島市議の古長谷さん に原発の話を聞く」 のがメインのはずだった。

古長谷市議は大学で土木工学を学び、細野豪志の公設秘書を務めていた人物なんだが、オレと細野豪志というと、例の弁護士からの振り込め詐欺メール問題 になってしまうという心あたたまるお話。

無駄にきな臭くしても仕方ないので話を戻すが、この古長谷市議は長く浜岡原発問題に取り組んでおり、東北大震災の遙か前から今回の福島原発のような事故を予言していたということで、今になって著書が預言書のような扱いで売れているという背景がある。

その本を読ませて頂きながら、原発問題と 「もし浜岡原発に何かあったら~」 というお話を伺ったのだが、実に有意義な勉強会となった。


放射能で首都圏消滅―誰も知らない震災対策
↑この本は浜岡原発の問題点を取り上げて、原発の危険性を中学生レベルの国語力でも理解できるように噛み砕いて説明しているのだが、2006年に書かれたとは思えないほど今回の原発事故とシンクロする内容になっている。

例えば 「もし地震が起きたら、原発の模様をニュースやライブカメラ等で毎日チェックしよう」 といった記述があるのだが、そのページには原発の施設から黒煙(キノコ雲) が立ち上るイラストが描かれている。まさにこの通りの映像が福島原発で見られた。

また農業・漁業・畜産への致命的なダメージについても述べられており、中でも特に深刻なのは漁業(海洋汚染) だと断言している。福島原発周辺では、その指摘通りの被害がもたらされており、福島県産というだけで物が売れなくなってしまった。

現在、浜岡原発は運転を停止してはいるものの、まだ施設の全てが止まったわけではなく、極論を言うと 「世間の様子を伺っていつでも運転再開できるような状態」 にあるらしい。

浜岡原発が建てられた土地はそもそも土壌が弱く、地元民(ネットゲリラ) いわく 「砂丘目がけて隣町から旧日本軍が大砲を打ち込んで練習していたような場所」 だそうで、人が住んでいない土地だったから建てられてしまったのだとか。原発の危険性が指摘され始めたのは浜岡原発を建ててからで、その時にはすでに 「進むも戻るも……」 という状況だったらしい。

さらに浜岡原発の施設の直下にはいくつもの断層があり、その断層を避けるように原子炉を建てたため、他の原発では有り得ないイビツな配置になってしまっている。「断層は避けたからいいだろ」 と言い張る声があるそうなんだが、原子炉の直下に断層がなくても、原子炉と他の施設とを繋ぐパイプが断層の上をグチャグチャに通っており、東海地方に大規模な地震が起きたら 「間違いなく福島原発以上のトラブルが続出する」 と指摘されている。

そして浜岡原発は東京の風上に位置しているため、何かあったら間違いなく放射能が首都全域を直撃する。古長谷氏の著書のタイトル 「放射能で首都圏消滅」 は大袈裟でも何でもないのだ。


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……そんなマジメな勉強会をした後は、参加者全員で近くのうなぎ屋さんへ。ここからネットゲリラの兄さん が合流し、段々と 「単なる三島食い倒れツアー」 と化していく。


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ところでこのうなぎ屋は三島で大人気の 「うなよし」 の系列店らしい。店の脇に謎の屋台スペースがあり、どちらかというとオレはそっちの方が気になった。

と、ここでさっそくネットゲリラによるハートウォーミングなお話が。

「うなよしってのは、そもそも本町うなよし ってのが元祖なんだよ。そこの先代が息子じゃなくて弟子に店を継がせちゃったから話がこじれてな。息子は息子で別の場所にうなよしを作っちまって、そっちは緑町うなよし って呼んでる。今日のこの店は本町うなよしの系列で、出て来るうなぎも本町のと変わらないんだけど、うなよしの名前じゃないからかなり安いんだよ。で、本町うなよしと緑町うなよしがえらい仲悪くてな!うひゃひゃひゃひゃ!」

この兄さん、この手の話が心の底から大好きなんだな。


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しかしこのうなぎはうめえ。さすが静岡。セットで出て来た刺身なんかも美味しかったし、皆で瓶ビール空けまくって4,000円程度で済んだし、若い頃に古長谷市議がこの店でバイトしてたそうだし(関係ない)、三島っていいところだな。(食い物に釣られやすい習性)


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うなぎ屋を後にした我々は、ネットゲリラの兄さんのご厚意で、完成したばかりのゲストルームに泊まらせて頂く事に。このゲストルームってのがとてもゆったりとした一軒家で、10人程度なら楽に宿泊できる。

みんなー!ネットゲリラは金持ってるぞー!

さてさて、我々はうなぎの時点で充分に腹が膨れていたのだが、ネットゲリラ邸でも山のように料理と酒が待ち構えており、初日からフードバトルに突入。

・真珠だんご(肉団子の周りにもち米を付けて蒸す)
・豚の角煮with煮玉子
・かつおのたたき

どれもこれも静岡の地の物を使った絶品料理だった……のだが、量が多い。死ぬ。各自が持ち込んだ日本酒も相当な量だったし、せっかく痩せたのにリバウンドしてしまいそう。


ちなみにネットゲリラの中の人は 「エロ屋出身で料理が趣味」 というオレの直系の先輩のような人物なので、エロ業界の裏話で (主にオレとだけ) 大盛り上がり。エロ本・AVの自販機の裏話や、エロ業界の小難しい法律の話や、実はエロ本屋時代に上板橋に住んでたとか、何なんだろうこのシンクロ率。あと20年くらいしたら、オレは2代目ネットゲリラを名乗るんじゃなかろうか。


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そして乱痴気騒ぎの翌朝。

朝からネットゲリラ作ローストビーフwith特性ソースが美味くて食べ過ぎる。この日は夜に三島の街を探検する事が決まっていたので、「朝・昼は軽めにしようぜ~」 なんて言っていたのに、なぜ朝っぱらから三島の地ビールをあおっているオレがいるのかと。


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腹を空かせるために三島の竹倉温泉に。

ここは赤みがかった茶褐色の鉱泉で、浴室の目の前には田園風景が広がっている。熱めのお湯に使っていると、窓から田んぼを通る風がす~~っと入ってきて実に心地いい。身体もあっという間に温まり、お湯から出てもしばらく身体から汗がしみ出してくる。

思いがけずいいお湯に出会えたなあと休憩していると、宿のオバちゃんが 「流しそうめん食べてきな!」 と声をかけてきた。

「流しそうめん?」 と疑問に思うも、オバちゃんに言われた通りに外に出てみると……


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うん、確かに流しそうめん。

しかも竹倉の名称通り立派な竹を組み合わせた本格的な流しそうめんで、聞くところによるとこの辺りの部落のお祭りの日に、子供を喜ばすために始めたそうで、すでに40年も続けているんだとか。この日はたまたまそのお祭りの日だったようで、子供に混じって30過ぎのオヤジ達がそばちょこを持ってズルズル……。


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久々の本式流しそうめんを堪能した我々が宿に戻ると、オバちゃんから麦茶のプレゼント。こっちは日帰り入浴料の500円しか払ってないのに、なんだこのサービス。


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さらに 「広間の縁側に出て涼んでなー」 と言われるがままに縁側に座ってみるとこの風景。まるで田舎の婆ちゃんの家に来たような錯覚を覚える。

しかもここが風がよく通って気持ちいいのなんの。あまりの居心地の良さに、うっかり寝そうになってしまったオレがいる。

三島いいわあ。いいとこだわあ。



~続く

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