【前フリ】韓国芸能界事情 | C.I.L.

【前フリ】韓国芸能界事情

ちょっと1回前フリを挟みます。

今回のテーマが何かというと、韓国の芸能界事情について。


去年の8月頃、東方神起が自分達が所属する事務所を訴えたというニュースを覚えているだろうか?

統一日報で報じられたニュース

専属契約期間13年。1日の睡眠時間はわずか3~4時間。韓日中を往来するハードなスケジュール。にもかかわらず、稼ぎの大半は事務所が持っていく。人気歌手グループ「東方神起」のメンバー3人が、所属事務所との契約無効を訴えた理由だ。


韓国では儒教の影響と思われる職業差別意識が非常に強い。そのため芸能人や芸事に携わる人間の社会的地位が日本では考えられないほど低く、女性タレントなどはキーセン(妓生) かのように思われているフシもあるそうだ。

また国民の間にいつまでも芸能人を応援する事は 「恥ずかしい」 という認識があるようで、一時人気になってもすぐに勢いがなくなってしまう。

例えば子供の内ならばアイドルやタレントに夢中になっても許されるが、10代半ばを過ぎた辺りでみんな "卒業" してしまうのである。

だから韓国のタレントは稼げるピークが限られており、日本の芸能人のように何十年と活躍できるわけじゃないのだとか。


さて、今回なぜ韓国芸能界のネタを引っ張り出してきたかというと、つい先日ちょっと面白いスクープ的な情報が飛び込んで来たからだ。

その前フリとして、今回は韓国の芸能界事情について簡単に説明しておこうと思う。

下記のインタビューは、別件で少し前にとある人物にインタビューした時の内容なんだが、今回の話題にちょうど良かったので引っ張り出してみた。



【とある韓国芸能界に詳しい人物へのインタビュー】

今回は韓国の芸能界についてお話を伺いたいと思いまして。まず始めに、あちらの芸能人というのは日本の芸能人と同じような活動内容なのでしょうか?

「やっている事の内容自体はそれほど日本と変わりませんよ。ドラマがあったり、歌があったりと。」

しかし韓国では芸人・芸能人の地位が低く、ある意味で差別感情すら持たれていますよね?

「差別というと意味合いがちょっと変わる気もしますが、まあ蔑視という単語であればその通りでしょうね。日本のように文化や芸能として認められていない物が多くあります。」

では芸能人も日本と比べるとやり辛い?

「その辺りは色々と事情がありますが、日本でも話題になった東方神起の契約問題なんかが分かりやすいでしょうね。」

あの拘束が酷いとか金も貰えないという。

「そうです。事務所側の言い分だと育てるまでの初期投資があるのだから、それを回収するのは当たり前だとか、契約には従うのが当然だの一点張りでしたね。」

根底にはやはり差別意識があるんじゃないですか?

「そうですね、確かにあるでしょうね。芸人のクセに生意気だ!というのが。社会的地位が低いから奴隷で当たり前だっていう。」

東方神起の場合は、よく言われているのがギャラが上がらないとか、タレントに入るお金が少なすぎるとかでしたけど、他にも何か酷い条件があるんでしょうか?

「契約してから何年もギャラが変わらず、音楽で成功しても事務所に全て持って行かれて収入にならず、タレント達が何も出来ない酷い契約内容だったんです。それが下手すると10年以上続くような。彼らの場合は日本でも活動していましたし、外の世界を知っているから訴え出たという事も考えられますね。」

では韓国国内の状況しか知らない芸能人は、ずっとその条件で活動してしまうんですか?

「そういうタレントもいますし、売れたら条件のいい事務所に移籍するという人間も多いです。韓国の芸能界は大きな事務所が固定されつつあり、強い所がひとり勝ちするような流れになっていますね。だからこそどこの芸能事務所もタレントを何年も拘束しようとするんです。金のなる木を逃がしてなるかと。裁判を起こして移籍するにしたって、いくら大きな事務所でも全ての芸能人を抱え込むのは無理ですからね。」

じゃあ韓国のタレントが日本に一生懸命出稼ぎに来るのも不思議じゃないですよね。

「はい、日本はいいマーケットでしょうね。しかも韓国の芸能界は政界や財界と繋がりが深いので、そちらの事情で動かされるというケースもありますよ。」

政界・財界と芸能界というと、チャン・ジャヨンという女優の自殺が思い出されます。彼女の遺書にあったという枕営業や要人相手の肉体接待の話はどこまで本当なんでしょう?

「どこまでというか、全てですよ。先ほども言いましたが、あちらでは芸人というのは蔑視の対象ですから。しかも典型的な男社会で、ちょっと権力や金を持つと途端にいい女を囲いたくなるんです(笑)」

ああ、社会的ステータスみたいな。キレイなおねえちゃんに奉仕させながら 「オレもここまで来たぞ!」 と。

「そうですそうです(笑) なので、そういった連中からすると女性タレントというのはキーセンですよね。日本でいう遊女です。またあっちの女性はすぐに整形するでしょう?顔が整ってた方が有利だからと、一般人まで少しも悪い事だと考えず。それも手伝って、結局は女なんて男の慰み物でしかないという状況があるんですよね。当の女性達はそれを深く意識していないようですが。」

では芸能活動を商売として見たときに、事務所はお金になってもタレント自身は酷い扱いで、女性タレントなどは特に人権すら無視されている有様だと。

「日本や欧米諸国だったら国がひっくり返る社会問題ですよ。なんたって女性タレントを囲っているのが政府や財界や大企業の人間なんですから、国家ぐるみの犯行と呼ぶしかないんです。」

やはり彼らは既得権益としてそれを手放そうとしない?

「だからチャン・ジャヨンさんの自殺よりも前に、何度も芸能人のSEXスキャンダルや売春の強要が問題になっているにもかかわらず、まともに逮捕者すら出ずに沈静化してるんです。大きな動きだと2002年にありました。その時も政界や財界の要人相手に肉体接待を強要されたという訴えが起こって当局が動いたんです。」

それでも潰された?

「はい。さらに言うと、その時にマークされてた連中が、チャン・ジャヨンさんの自殺騒動の時にまた名前が出て来たんです。結局7年も間があったのに何も変わらなかったんですよ。国家からの圧力がかかるんですから、そりゃ誰も逆らえません。」

それじゃ女性タレントも積極的に日本に来たがるかもしれないですね。現時点では男性の俳優ばかりというイメージですが。

「あっちで遊女扱いされるくらいなら、なるべく他の国で安全に、人としての尊厳を持って稼ぎたいと考えるでしょうね。今はネットも発達して、外国の事情もよく分かるんですから、当たり前ですよ。ただ、それ以上の話も考えられますよ。」

それ以上というと?

「先ほど条件が悪いと思ったら条件のいい事務所に次々に移籍してしまうと言ったでしょう?」

はい。

「それは受け入れ口がある場合の話です。もし酷い条件で活動させられていて、それでもより良い条件を提示してくれる事務所が見付からなかったらどうなるでしょう?」

そりゃ我慢するしかないんじゃないですか?

「でも韓国の芸能人は先ほども言いましたが旬が短いんですよ?日本と比較すると。結局ファンがいつまで付いてくれるかに依存しているので、10代でデビューした子が20歳になったら飽きられて終わりという状況なんです。ファンが進学したとか就職したとかで、もうアイドルなんか追っかけてられないよと思ったらそれまでですから。」

その状態で何年も我慢してたらますます生活出来なくなりますよね?

「ええ、女性タレントだったら引退してとっとと結婚するか、誰かの愛人にでも収まるか、借金して水商売を始めるしかないです。でも、ここ最近はまた少し違った選択肢も出て来ているんです。」




……というわけで、今回は前フリなのでここまで。

次回の更新で今回のネタを発表致します。