【突発旅行】板橋→金沢 | C.I.L.

【突発旅行】板橋→金沢

前々から彼女さんに 「能登行きたい!」 だの 「また和倉温泉行きたい!」 だの 「アタシャ北陸をマトモに旅行した事ないんじゃ!」 とせっつかれていたのだが、金沢や富山辺りまでならまだしも、能登半島の真ん中辺にある和倉温泉は "陸でも空でも5時間以上かかる" という陸の孤島なため、中々行く機会に恵まれなかった。

だがしかし、1.27~1.29の3日間だけ汁カップルが2人揃って暇になったため、「これを逃したら次はない!」 という一心で急遽突発旅行をすることになったのである。




思い立ったが吉日とばかりに、板橋駅から大宮駅へ。板橋は東京の北のはずれにあるため、埼玉が誇るターミナル駅大宮がもの凄く使いやすい。なんたって板橋駅から軽井沢まで4~5駅という異常事態が巻き起こったりする。(板橋→十条→赤羽→大宮→軽井沢)




今回は越後湯沢経由で北陸路をひた走り、4時間で金沢に到着する予定。金沢駅には和倉温泉の宝仙閣 の専務であるbee氏が迎えに来てくれ、そのまま市内観光に付き合ってくれるそうな。




早起きしたせいかウトウトしていたら、あっという間に湯沢に。本当にトンネルを出たら雪国だった。maxときスゲー。




板橋を出てから1時間くらいしか経っていないのに、早くも最初の乗り換えポイント。越後湯沢からはくたかで一路金沢を目指す。(むしろ六日町辺りで降りてスキーをしたかった!)




さすが新潟は雪国だねえ…。こりゃ金沢も雪かなあ…。




と思ってたら富山辺りは何故か快晴。日差しが強くてむしろ暑いくらい。こりゃ金沢も観光日和かもしれん。




と思ったのも束の間、金沢は雪でした。こんな天気で観光なんかしたくありません。bee氏はあちこち案内してあげると言ってくれたけど、雪中行軍は嫌だ!ボクは都会っ子なんだ!




とりあえず飯を食って落ち着こうという話になり、近江町市場で食事をすることに。bee氏は 「一応ここも観光スポットですから、色々なお店を見てみるといいですよ」 と説明してくれたのだが、この日は日曜日だから殆どの店が閉まっていたわけだが。

bee 「あ!日曜日ってやってないんだ!」

早くも今回の旅行とbee氏のガイドとしての能力に不安を覚え始めるオレ。旅館のボンボンは下々の暮らしなど知らんということか!




あまり負の感情を爆発させても仕方ないので、とりあえず人気店だという飯屋になだれ込む。ちなみにこの店を見つけるまでにも時間がかかり、bee氏が奥さんに電話をかけて調べたりしてたのは内緒。

― 金沢の名物ってなんだろう?お麩くらいしか知らないんだけど。

bee 「魚はなに食べても美味いですよ。それと金沢の人間はね、他人に金箔を食わすのが好きなんです。」

― それどっかで見たことあるなあ。酒でも食べ物でも金箔とか金粉が入ってるヤツ?

bee 「そうです。自分達は食わないのに他人には食わせようとする。」

― 金沢流の接待のつもりなんだろうか…?




とかなんとか言ってたら小魚の佃煮に金箔があああ!!!
昼酒飲もうとアテに佃煮を頼んだだけなのに!
しかも味は至って普通でどうでもいい!

これが金沢クオリティか。




白海老のユッケ。白海老自体は美味しいのに、ごま油なんかの味付けが強すぎて台無しな気がしないでもない。




のど黒の煮付け定食。+500円で1品料理がなんでも定食に出来るそうなんだが、コストパフォーマンスは悪い。いわゆる観光地価格。

そして大して美味くない…。




海鮮丼。イクラ・ウニ・ブリ・サーモン…と具沢山で、流石にどれも美味い。今回頼んだ中では最も美味しく食べられた。確か1,000円程度とそれほど高くもなかったので、生魚以外は食べるなということかも。




だがオレが一番感動したのはこの何の変哲もないコロッケだがな。メニューを見た時にピンと霊気を感じて、「これは誰も頼まないだろう!」 と思ってあえて注文してみた。

オレが店の兄ちゃんに 「コロッケ」 と頼んだ瞬間、bee氏も彼女さんも 「はぁ~?」 と大声をあげたんだが、いいじゃんコロッケ食べたって!

食べてみたら衣が軽めでサックサクに揚がっており、中のジャガイモがやけにホクホク。全体的に冷凍食品オーラがプンプンしているんだが、そのチープさが逆に素晴らしい。この店は "コロッケ定食" が当たりなんじゃなかろうか。

それにしてもたかがコロッケなのに出てくるまでえらく時間がかかったんだが、これは店側もコロッケの注文が入ることを全く予測していなかったということだろうか?さすがオレ。神すら欺くトリックスターなオレ。

この誰も予測できなかったまさかのコロッケのお陰で空間が捻じ曲がり、暗雲漂っていた今回の旅行の運気が一気に上がった気がする。まさに開運コロッケである。




開運コロッケのお陰でさっきまでの雪が嘘のように晴れ渡った。これなら兼六園とか金沢城とかベタな場所を回ってもブルーにならずに済みそうだ。

しかも日差しが出てきたからか、寒さもそれほどではなくなった。むしろ東京の方がずっと寒い。




しっかし兼六園がいいお庭なのは理解できるんだが、坂だけなんとかしてくれんかね。足元が雪で、砂利道で、なおかつ勾配があるの辛いよぅ。






【上・中】
坂から開放されたと同時に目の前にお池が。

【下】
兼六園名物の雪吊りの真っ最中。サザエさんのOPで見たアレである。




食後のお散歩を兼ねた金沢観光は続き、お次は兼六園の隣の金沢城へ。






基本的にドラゴン藤波マニアだけあってお城は好きなんだが、金沢城はお城としての魅力はあんまりないなあ。コレはあくまで見るための物であって、その土地が辿ってきた歴史の生々しさなんかは感じなかった。(後に復元されたお城はどこもそうだから仕方ないんだけど)

しかし金沢は北陸の京都と呼ばれるだけあって雅な感じはする。(オレは無骨なお城の方が好きなのかも)

そして老いさらばえた身としてやっぱり坂がキツイ。肺がひゅーひゅー音を立ててしまう。





お約束の観光スポットを何箇所かまわり、お腹もほどよく減ってきたので、bee氏の運転する車で和倉温泉に向かう。



~次回~

『フードバトルin能登 ふたたび』



■参考リンク
以前アップした和倉温泉の記事
和倉温泉 宝仙閣



※本日から1ヶ月ほど、オレ様は "とある本" の執筆作業のため、人権もクソもない缶詰モードに突入いたします。時事ネタ更新なんかは余程のことがない限りやらず、気が向いた時に今回の旅行のレポを書くくらいになりますのであしからず。