opi&mame夫妻と温泉旅行に行ってきたお 第1話 『暗雲たちこめる』 | C.I.L.

opi&mame夫妻と温泉旅行に行ってきたお 第1話 『暗雲たちこめる』

色々と忙しい年末進行モード突入な今日この頃ですが、あえてオレ様はこんな時期の、しかも平日に旅行に行ってみようと堅く決意した次第でございます。



というのも、ちょうど友達のmameちゃんが誕生日だった事もあり、心優しいオレ様は 「じゃあ、mameのお誕生会を兼ねる感じで一発ドカンと温泉巡りでもしてやろうじゃないか!」 という流れになった訳で。(←言い訳)



まあ実際はオレ様が脳味噌煮詰まっちゃって、何もかも忘れてリフレッシュしたかっただけなんだがな。(←本音)



という訳で、オレ様とopi兄さんとの間の 「とりあえず急な話だし金かけない貧乏旅行でいいんじゃね?」とか、「この季節寒いし1泊くらいして旅館で適当にダラダラすりゃいいよね?」 といった大変ブルジョワな会話により、目的地は車でぱ~っと行ってぱ~っと帰ってこれる近場の熱海周辺に決定。


で、『11時くらいに熱海~伊東の辺りに着いて、その辺の適当な店で飯を食う』 という作戦を立案したオレ様は、前日に徹夜で熱海~伊東周辺の店を調べまくり、昼飯と夕飯を食う場所をそれなりにリストアップしてみた。


さすがオレ。


万事抜かりないオレ。


そして一睡もせずに遠足の前の子供のようにはしゃぎ回って当日を迎えたオレ様は、彼女さんを叩き起こすと6時40分くらいに家を出発。まずは車でopi&mame夫婦をお迎えに。

到着予定時間が11時前後なのに何故そんなに早く出たのかと言うと、車のカーナビが昇天してしまい、熱海どころかopi家へのコース取りに自信が無かったためである。

だがオレ様と違ってちゃんと道路地図を見れる彼女さんは、カーナビなど無くとも20分くらいであっさりとopi家に到着してしまった訳であり、思えばこれが全ての間違いの始まりだったような気が。


とにもかくにも、 『テキサイの片隅で出会ったダブル・ネゲットカップル』 による1泊2日の温泉旅行記の始まりである。




オレ様の予想では都内でもっと足止めを食うと思ったんだが、7時45分には高速に乗り、8時15分には海老名に到着。

むぅ、これはいくらなんでも早すぎるような…。(さすが平日の朝…)




そしてまさに電光石火と表現すべき速さで小田原を通過。

「いや、時間に余裕はあるからそんなに飛ばさなくてもいいんだけども…」 というオレ様の訴えを無視し、ローリング族出身(嘘)の彼女さんはアクセル踏み込みまくり。

そしてPS3のリッジレーサーを1日20時間は遊んでいるという噂が流れているopiに至っては、そんな彼女さんの運転に対し 「リッジはもっと早いぞ!」 と煽りやがるもんだからもう…。



ついさっき小田原を通過したと思ったら、あっという間に目の前に海が…。

い、いや!


いくら平日の人の居ない観光地と言っても、このペースだと早すぎるんです!


せめて11時くらいにならないと飯食う場所が無い気がするんです!!




と、ここで性犯罪者のようなopi氏の写真で和んでください。(mame撮影)





ふと海を見れば、まあなんて奇麗な朝焼けなんでしょう…。




そして9時50分くらいにオレ様の中で 『今さら最も泊まりたくないホテルランキング』 の上位にノミネートされるサンハトヤが見えてきた訳で…。

サンハトヤという事はすでに伊東な訳で…。

でも10時前じゃ絶対にどこも空いてない訳で…。




あまりにも早く着き過ぎたボクらは、仕方なくひたすら海沿いの135号線を南下し、飯屋が見つからなかったら最悪下田の辺りまで行ってしまおうという結論に。

「おはらんがダメな子なのはみんな分かってたから気にするなよ (opi談)」


とか

「それでもサダオちゃんなりに頑張ったんだよね? (彼女さん談)」

とか

「そんなのどうでもいいよ!腹減ったよ!(mame談)」


と、思い思いにオレ様にプレッシャーをかけてくる仲間たち。

おかしい…常勝無敗間違いナシな作戦だったはずなのに…。


この時の車中のオレ様の立場の無さと言ったらもうなんていうの?

ヒエラルキー最下層とでも言うの?




と、下田よりちょっと北の河津の辺りで道の駅風の建物を発見。

そこには 『でぶや』 に出たというジュースの販売所があり、空腹で全てがどうでもよくなっていたオレ様達は、飯が食いたいはずなのに何故かジュースコーナーに吸い込まれていった訳で。




このコーナーには 「一杯飲むと3年長生き! 生絞りオレンジorブルーベリージュース!」 とかなんとか書かれたポップが貼ってあったんだが、それを見て真顔でポツリと 「3年長生き。」 とだけ言って注文したmameに愕然とする。(実話)


空腹が極まったのか、旅行開始から2時間で早くもmameの精神が崩壊したようだ。

店のオバちゃんもこれにはどう対応していいか分からなかったらしく、一瞬妙な間が空き、 「あ、はいはい、ジュースね?」 と全力の愛想笑いで対応。

「オレンジとブルーベリーとどっちがいい?」 と聞いてくるオバちゃんに対し、 「オレンジの方の3年長生き…」 とぼそっと呟くmame。

mameちゃん、人生って疲れるよね。




空腹のせいか、それとも壊れちゃったmameちゃんのせいか、大変微妙な気持ちでジュースを囲むボクたち。


お味の方はというと、たっぷりハチミツが入っているらしく、大変オレ様好みの甘くておいちぃジュースでした。(明らかにオレンジの方が美味い)




で、ジュースを飲み終えて外に出ると、隣の飯屋が空いている事に気付く。

普段はクールな論客を気取っているopiも、この時ばかりは超ゴキゲン。

今時カメラ向けられてそんなポーズ取るヤツいねえよ。




で、空腹で思考能力が無くなったボクらは、とりあえずお店の看板メニューを頼む事に。

mame、opi、彼女さんの3人が一斉に 「金目鯛うどん!」 と叫んだのに対し…




オレ様一人だけがとろろご膳お刺身つき。(たしか1,800円くらいしたような気が)


「なぜお前は海に来てとろろなのか!」

「そんなに一杯ご飯食べちゃってこの後どうするの?」


などと様々な罵声を浴びせられる中、いじめられっ子モードのオレ様は、堅く心を閉ざして黙々ととろろご飯セットを食らう。

だがしかし、とろろと麦飯自体はそれなりなんだが、付け合せで出てきた小鉢や刺身が激しく地雷…。

特に小鉢があまりにマズくてとっても淋しい気持ちになったオレ様は、 「このホタテの煮たヤツとか、お刺身とか、とろろご飯とか食べてもいいよ?だからおうどんちょっと頂戴?」 とおねだりしてみたものの、全員無言でスルー。

そんなオレ様があまりに憐れだったのか、少し間を置いて彼女さんがそっと 「サダオちゃん、じゃあアタシのうどん食べていいよ。」 と優しい一言。

オレ様はこの時ほど愛を感じた事はなかったね。


だがその直後に


「なんかさー、勢いで金目鯛とか言っちゃったけどさー、考えてみたらアタシってうどんがあんま好きじゃないんだよねー。だったらとろろの方がマシだわ。」



と、オレ様の感じた愛を全否定するかのような台詞を耳にしたのは気のせいか?


で、肝心の味の話なんだけど、みんなが食べてた金目鯛うどん(1,300円)はあっさり優しいお味噌味で、ほんのり白菜の甘味があって普通に美味しかった。でもコストパフォーマンスを考えたら二度は食いたくねえ。(観光地価格という事で、1度だけなら許してやってもいい)

で、この無駄に高かったとろろご飯セットは一言で言うなら最悪である。

とろろと麦飯と味噌汁はまだ普通でいいんだが、他の物がどれもこれもしょんぼりであり、 『お残し厳禁』 を座右の銘にしているオレ様が一口箸を付けただけで完食を諦めた。

なんたってこの時の食事で一番美味しかったのは、テーブルに置いてあった韃靼ソバのふりかけなんだもの…。

それで1,800円て、お前いくらなんでもそれは観光地価格を考慮したって許せるもんじゃねえぞ!


無駄にマズイ小鉢つけて価格上げるな!

麦飯ととろろと味噌汁だけでいいから、750円くらいで食わせろ!




■という訳で、怒りの参考リンク
伊豆オレンヂセンター (オレンジジュースは美味しいです)
オレンヂセンターのお食事メニュー (他に行く場所がないなら…)



という訳で、旅行開始から3時間ちょっとしか経っていないのに、早くもみんながオレ様をスルーして今後の予定を組み立て直し始めた訳であり…。


でも結果としてそれが大正解だった訳であり…。



いいかいみんな。


人っていうのは独りで産まれてきて、独りで死んでいくものなんだよ。



~以下 第2話 『友情パワーだ!奇跡の逆転勝利!』 へ続く。



<キャスト(?)一覧>

opi
mame
彼女さん
・オレ

※opi&mameは死亡説が流れるくらいサイト放置中です