華福(広東料理&点心&ベトナム料理) | C.I.L.

華福(広東料理&点心&ベトナム料理)

今回は随分前に紹介したベトナム料理と中華のお店を再度ご紹介。


というのも、以前は 「深夜にやっててそこそこ美味しい店」 という感じだったんだけど、久々に行ってみたら深夜型うんぬん関係なく、普通に美味しいお店になってたのよ。


コックさんが代わったのか、それとも単に腕が上がったのか。




場所は川越街道沿いで、大山のハッピーロードという巨大なアーケード街の入り口付近にある。店内には常盤台在住の某狂言師(プロレスラー) の色紙が飾られたりしてるけど、それはスルーの方向で。



お酒を頼むとつき出しで出てくるザーサイ。個人的にザーサイが大好きなので、無言でコリコリと貪り食ってしまうオレがいる。むしろ白いご飯と一緒に食べたい。





こちらは華福イチオシのネム。揚げ春巻き的なメニューなんだが、かなりハードに揚げてくれている。そのため、春雨だのお肉だの椎茸だのとたくさん詰め込まれた具材と、パリパリを通り越してガリガリな皮のコントラストが楽しめる。


塩胡椒で味は付いているんだが、卓上のニョクマムにつけて食べるとさらに美味。



豆苗の炒め物。一時期日本でスプラウトが流行った時に大注目されていた豆苗だけど、今食べても普通に美味しいね。基本的には青菜と同じような感じで食べられるんだけど、独特のエンドウ豆的な青臭さがあって特徴的。その風味さえ気にならなければシャリシャリと美味しくいただけるんじゃないかと。あっさり塩味で食べやすいし。



ナスの香酢炒め。いわゆる黒酢を使った酢豚っぽい炒め物で、甘味と酸味のバランスが絶妙。喉を刺激するような強烈な酸味ではないので個人的に嬉しい。


実はオレは街の中華屋によくある甘くて酸っぱい酢豚が大嫌い(パイナップルとか入ってると地獄) なんだけど、このナス炒めは同じような味なのに美味しく食べられた。どこに差があるのかはわからんが。


ところで、ナスを上手に調理できる国は食文化のレベルが高いと思うのはオレだけだろうか?



お次は酸辣麺。簡単に説明すると酸っぱくて辛いラーメンである。この店の酸辣麺はかなりマイルドで、いわゆる酸辣麺と言われて思い描く味よりも普通の醤油ラーメンに近いと思う。悪く言えばバッタもん的な。


しかし美味いか不味いかと言われれば、食べやすくて美味い。軽くとろみのついた鶏ガラ出汁のスープに、酸味と辛味が加わっていて、具材も思ったよりも色々と入っていたりと、これはこれでアリだ。


決して本格的とは表現できないが、下世話な中華として美味いw



そして本日最も感動したのがこのスープ炒飯。この店の普通の炒飯は、味付けはいいんだけど、少しべちゃっとしていて好みではなかった。なのでスープ炒飯も頼んだ事がなかったんだが、何かに惹かれて試しに食べてみたら最高に美味かった。


それなりの中華屋で出てくる2,000円くらいするお上品なスープ炒飯なんかに比べると、もっと下品で庶民の味って感じ。これは皿を抱え込んで夢中でガツガツ食える。


炒飯が少しべちゃっている点についても、スープ炒飯にしてしまえば全く気にならないし、少しとろみがかったスープとの相性が良くてかえって美味い。


これは盲点だったなあ。これは3日に1日くらい食べたいなあ。(現にすぐにまたスープ炒飯を食べに行ってしまったオレがいる)




■総評

この店は中華料理店ではなく、いわゆる街の中華屋というポジションにある。そこに何品かベトナム料理が加わっている感じ。


以前はそこそこ美味しくて、明け方の4時とか5時までやっててくれるという点が最大の武器だったのだが、ちょっとその認識を改めた。本当に普通に美味しいお店になってるわココ。お店のお姉ちゃんに聞いたら 「今はウチのダンナが作ってるよ」 との事なので、もしかしたら厨房のスタッフが変わったのかなあ。全体的に食べやすい味付けになった気がする。


以前は 「コレという決定的なメニューがない」 なんて言ってしまったけど、スープ炒飯という強烈なスラッガーの存在で話が変わりました。100点満点で90点差し上げます。夜型のオレにとって欠かせないお店になりました。




■華福(広東料理&点心&ベトナム料理)
住所:東京都板橋区大山西町54-2
電話:03-3956-1866
営業時間:17時~4時30分
定休日:火曜日




-----過去ログ-----



体脂肪がなんだ!

コレステロールがなんだ!!

という訳で、夜中にお腹が空いたから地元の朝4時30分までやってる中華&ベトナム料理の店に行って来たお。(ダイエットに向かわずヤケを起こしたくさい)



という訳で、すべてを忘れるために夜中の2時に『羊肉と野菜の煮込み(1,050円)』をがっつくオレ。お肉が全然羊臭くなく、適度についた脂身がウマー。骨付き肉なので、骨までしゃぶるのが大好きな方にオススメ。ゴロゴロ入ってる野菜(筍、椎茸、ニンジン、ショウガの薄切りなど)も味がしみしみで美味い。

だがしかし!確かに盛りも多くて美味いんだけど、これで1,000円しちゃうのはちょっと嫌かなあ…。(板橋価格にこだわるオレ)



打って変わって文句なくオススメしたいのがこの『バンクン(680円)』である。ぱっと見ると冷菜に思うかもしれないが、もちもちトロトロの皮の中にエビが入っている熱々蒸し春巻である。これをナンプラーベースの調味料につけて一口で食す。湯気も出てないしそれほど熱くないだろうと気を抜いていると痛い目にあうので注意。

でもってこの皮がとにかく美味い!熱々でトロトロの部分と、もっちりプニプニの部分とがあって、一口で食べることによりエビの食感と合わさってなんていうか早く酒を持ってこい。

もしこの店に来たら絶対に頼んで欲しいメニューその1である。



で、この店に来たら絶対に頼んで欲しいメニューその2がこちらの『ネム(700円)』である。これもまたバカみたいに美味くてさあ~。(急にボキャブラリーが低下するオレ)

ようはベトナム風揚げ春巻なんだけど、衣が薄い割りにガリガリしてて(サクサクやカリカリではない)、中の豚肉や春雨の食感、強く効いたコショウの風味なんかが一体となって何とも不思議な味わいに。(白いご飯が欲しくて仕方ない)

問題なのが、凄く美味いんだけど量が多いこと。一人で行ってこれを頼むとまず他が食えなくなります。(同時にビールなんか飲んだ日には腹が膨れちゃって大変なことに)


ちなみに上記のネムとバンクンには定食があり、ご飯とスープ(フォーだったもしれん)とお漬物なんかがセットで付いてきます。これがなんと850円。量は単品の時とほとんど変わらないのに、なんでか知らないけど超お得…。

ちなみに『ネム・クン定食』を頼めば、ネム1本(単品は2本)とバンクン3個(単品6個)と、ご飯だスープだが付いてきて大満足。ようはこれとビールだけでいいじゃねえかって話ですよ。(※ただし最も大喰らいだった頃のオレでも満腹になったほどの量なので、小食の方にはオススメできない)



でもって『焼き餃子(値段忘れたけど200円くらい?)』
この商品は池袋のナンジャタウンに出していたらしく、店内はナンジャタウンのポスターだらけだったりする。

だが、これを焼き餃子だと思って食べるとガッカリするかも。決してマズイわけではないんだが、日本人が焼き餃子に求める要素とあまりに違う物なのだ。

この餃子はとにかく皮のモチモチっとした食感を楽しむ料理で、焼き餃子というよりは蒸し餃子に近いんじゃないかと思われる。

餡も豚肉や白菜がメインでニラやニンニクは入っておらず、あえてあっさり味にして『皮の美味さを味わえ!』ということなんだと勝手に解釈。(ただしニンニクの効いた醤油ダレがついてくるので塩気は充分)

個人的には好きなんだが、食べた人によって評価が真っ二つになりそうな一品である。



で、ベトナムビール(480円)があったので激写。初めて見るラベルだが、333ってなんかしょぼくない?レギュラーボーナス確定みたいで。猪木自身やメフィストならバケが大爆発のキッカケになるからいいけど、銭形やガメラHGVでバケだった日にはもう目も当てられない。(パチスロファン以外は置いてきぼり)

フルーティーな香りのするスッキリした味わいなので、ビールの苦味が苦手な人でもゴクゴク飲めるんじゃないかと。



そんなパチスロネタはどうでもいいとして、華福ご自慢の『華福焼きそば(750円)』である。これはあっさり塩味の焼きそばを卵で包んであるという、オムそばのようなメニュー。

まあ何て言うかデカイ。『こんなの一人で食ったら絶対に腹一杯になるに決まってるじゃねえか!』と叫びたくなるほどデカイ。外側と内側の2種類の食感が楽しめて、野菜が山ほど入っているので見た目よりもヘルシーなんだが、そんなことはどうでもよくなるほどデカイ。

写真は真上から撮ってるから分かり辛いかもしれないけど、縦横に加えて高さもあるからもう最悪。なんだこのフードバトルは。(美味しいから毎回頼んでしまうんだけど、そのせいでいつも帰り道が辛いんだよなあ…。)

という訳で、3人以上で頼むとちょうどいい大きさです。



食後にベトナムコーヒーなんざいかがでしょう?カップの中には練乳が入っているので、どれだけ混ぜるかによってお好みの甘さに調節できます。

が、元が凄く濃いコーヒーなので、ブラックでは飲まない方がいいと思う。(オレが甘党というのもあるが)



横の壁をふと見上げると、なぜか和泉元彌 のサインが。そういや常盤台に住んでたという話を聞いたような気がしないでもない。(ハッスル以降密かに和泉ファンだったりするオレ)



まあなんていうか良くも悪くも目立つお祭り騒ぎな外観である。午前4時半閉店なので、夜中に川越街道を池袋方面に走っている時に見かけた人も多いんじゃないかと。


■総評
メニューは平均すると700円~800円程度とそれほど安くはないが、どれもこれも盛りが多いため、コストパフォーマンスを考えたら充分な板橋価格である。(何故か『フカヒレ姿煮(9,800円)』といった謎の高級メニューもあり、絶対に怖くて頼めないがメニュー表を見ている分には楽しい。)

庶民的な中華料理屋のクセに旬の食材を使ったメニューを頻繁に入れ替えてくれるので、通えば通うほど味の出る店である。

ちなみに店のお姉ちゃんは中国人らしく、一見無愛想に感じるんだが、話してみると実は愛想の良い萌えキャラだと分かる。(店の評価と全く関係ない話題ですまん)

美味しくて居心地が良い深夜族にとっては救世主のようなお店なんだが、「コレだ!」という奇跡の一発が少ないので、100点満点で88点くらいの評価。(他に何もやってない深夜2時を回ると88点の評価が95点くらいになるんだが)

夜中に美味い物が食いたくなったら、川越街道を大山方面に走ってみると吉かも。(店の隣が100円パーキングで安心だし)


■華福ちょっといい話し
この店のコックさんは元々中国で『飾り包丁の凄いヤツ』(ボキャブラリーなくてスマン!何て言うんだろうw)をやっていた人で、店内には芸術作品と呼べるような写真が飾ってあったりする。(カボチャに彫った龍とか鳳凰がイカス)


■華福(広東料理&点心&ベトナム料理)
住所:東京都板橋区大山西町54-2
電話:03-3956-1866
営業時間:17時~4時30分
定休日:火曜日