神田うのちゃん結婚式 ~2~
前回 からの続き
実は、2人と同じ位の体格の女性二人を別に用意し、事前に練習していた。
そして、予め完成させておいて、うのちゃんとみ観月さんの目の前で、これを実演して見せたのだ。
「ほら、できるじゃない」
「いや、私たちにはムリよ」
しかし、先程よりトーンが少し下がってきた。
もう、ひと押しだ。
「試しに、ちょっとだけ箱に入ってみる?」
「イヤー小さい。こんな箱になんてやっぱり入れない」
又ふり出しに戻ってしまった。
「ぜったいできるよ。あの子達ができるんだから、二人に出来ないわけがない」
と焚きつける。
私は必死に2人を説得した。
そして、徐々に2人はやる気になってきた。
先程 ” 全く仕掛けはない ” と書いたが、それはこういう意味だ。
この ” ダンボール箱に剣を刺す ” イリュージョンは、
スタジオのど真中、つまり完全に四方から客に囲まれている状態でやるので、
箱からはにげられない。
しかも本番収録はテレビカメラ一台で、ノーカットで撮る。
つまり映像上のテクニックも一切使わない。
剣は10本、もちろん剣が曲るなんて安物ではない。
小さな箱の中にとじこめられ、真っ暗な中で、突き刺さってくる剣を、どうやってよけていくのか?
もちろん(秘)のやり方はあるのだが、それは単に練習でクリヤーするしかない技なのだ。
しかし、これだけだと、よくマジックショー等で見られる芸と同じだ。
それを単にタレントがやるだけの事になってしまう。
これでは満足できない。
私には、更にもう一手加えて、皆の予想を上回るサプライズの案があった。
<続く>
人気ブログランキングに参加しています。
よろしかったらクリックお願い致します。