家族葬でのお通夜だった。
母方の祖母が先週、97歳の大往生であった。
他界当日、それは富山に住む妹からの突然の電話、
「お兄ちゃん、連絡来たでしょ⁉︎」
10日前に入院した祖母に何かあったな、、と一瞬で悟った。
危篤では無く、息を引き取ったとは。。
慌ててタクシーに乗り病院へ。
着信は母からもあったが、そのほぼ同時間だったようだ。病院に着くと、親戚一同が夜中にも関わらず集まっていた。
しかし、
「おーい、達也、泣くんじゃないぞぉー、なんてったって97歳大往生だからなっ!」と親戚一同に声を掛けて貰い、
確かにそうだなぁって思い、涙は出なかった。
親族は皆清々しい顔をしていた。
勿論、少し時間が経ったからであろうが。
軽く御化粧をした祖母を見て、一瞬だが色々事が頭をよぎった。
40年近く前に北海道の弟子屈町での思い出。これが一番記憶が薄い筈なのに、一番最初に頭をかすめた。
埼玉の坂戸や、豊島ハイツ、何より、生前の祖父と一緒にいる時の祖母の顔が何度も頭をかすめた。
と同時に、約28年前に他界した祖父の元に、ようやく行けるんだなと、不謹慎ながらも少し嬉しくも思った。
ひ孫は、もう中2。
ひょっとしたら、ひひ孫までも、、という位に元気だったお婆ちゃん。
今日のお通夜でおきょうをあげてくれた住職は、祖父の時にあげてくれた住職。
あー、俺も歳をとったなぁ。
明日の告別式では、流石に堪えられないかもなぁ。
ひとまず、おばば、天国でおじじと仲良くね!
安らかにお眠りください。