サービス料 | 男鹿萬盛閣つれづれ日記

男鹿萬盛閣つれづれ日記

秋田県男鹿半島にある温泉旅館「男鹿萬盛閣」の女将から、いろ~んなことをつれづれに発信していきます。観光のことやお天気のことなど、ご質問もお気軽に!

昨日朝「今から新幹線で行きま~す」とお電話いただきました。ブログを見てくださっていたのでしょうか(^^)、昨年3月にいらしていただいたお客様でした。ありがとうございます。またお待ちしておりますね。

さて、先日NHKで、星野リゾートの社長さんが「旅館再生」というような題名で出ておりました。それより少し前に軽井沢の星野リゾートのことを記事で読んでいたのでタイミングにちょっとビックリ。軽井沢の本家(?)は基本的に2泊からしか受けない(1ヶ月前に空室があれば1泊でも受けるようですが)とか、サービス料が50%だとか、大変勉強になるお宿さんです。離れ形式のお宿だそうで、お食事を作って車に積んでセッティングをして・・・ということを考えれば50%は当然だと思うのですが、以前当館にご宿泊のお客様を思い出しました。

20代の若い女性の一人旅でした。真山のお水を汲みにいらしたようなのですが、ビジネスプランで定食だったかな?確かお夕食もお召し上がりになられたはず・・・。かなり前の話なので、私が対応したのですがちょっと忘れ気味です(^^;)。翌日朝早く7時20分頃に水を汲みに行きたいというご相談をいただきました。その時間だと普通のタクシーしかございません。早い時間なので今晩中にご予約なさった方がいいですよとお話しましたら、その後お部屋にお戻りになりフロントにお電話をいただきました。「せっかくわざわざ東京から来ているのだから真山まで送っていって欲しい」と言う事でした。私の対応としては「こちらの手の空いた時間でよろしければ対応できますが、お時間のご指定は難しいです。」というようなことを言ったと思います。それではお客様の時間と合わないという事で結局タクシーで行って頂くことになったのですが、しっかりアンケートにもお書きになっていかれました。「東京から時間をかけてわざわざ来ているお客に対して、そういったサービスをしてもいいのではないか」という内容でした。

確かにそういったサービスをしているところもあるかもしれません。お客様のご宿泊料以外からの収入があるお宿さんや、事前に送迎代なども見越した金額を宿泊料に含めているお宿さんなどは、人件費やガソリン代をお客様からいただかなくても、もしくはすでにいただいているので経営が成り立ちますものね。ただ、そうでない宿(お客様の宿泊料だけで経営している宿や送迎代などを含めない宿泊料を提示している宿)の場合はお客様の宿泊料から全ての人件費、光熱費、NHKの受信料などの諸々の経費、固定資産税などの税金などをまかなっているのです。確かに、旅館が1泊2食の包括料金にしてサービス料を見えない形にしちゃったのも悪いのですが、サービス料というのは絶対に無料ではありません。マックの「スマイル0円」だってスマイルは0円でも人件費はちゃんとハンバーガー代金の中に入っているはず。人の手がかかることはその料金の中に経費だけでなくサービス料も入っているんだと、ちょっと思っていただければ(思っていただくだけでも)、それこそ「サービス業」の方々はうれしいんだなぁ