今朝の道新で、旭川市民文化会館の小ホールの緞帳が、経年劣化のために落ちたという記事が出ていた。
市民文化会館が落成したのは1974年のこと。それから50年近く経っている。無理もないことか。
市民文化会館の小ホールといえば、高校生の頃、高文連の演劇の地区大会の舞台だった。当時はまだまだ新しいホールで、いわば私たちにとっての晴れ舞台だった。
小ホールといえど、その舞台は広かった。普段練習しているスペースより、何倍も広く感じた。あの舞台で大きな演技をするために、日夜努力し研究をした。あまり打ち込みすぎて、授業は休んだのに部活だけ出たこともあった。しっかり担任に見つかって、大目玉を食らったが。
進学するのが当たり前と思っていたが、そのまま芝居の道を目指すこともチラッと考えた。当時はそんな冒険をすることができなかったが、もしも若気の至りでそういう道を選んでいたら、どうなっていただろう。芝居で食っていけてるとは思わないが、今とはまったく違う人生の緞帳が上がっていたのだろう。
小さな新聞記事から、そんな思いが頭の中を駆け巡った朝だった。