ななつ星in九州 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

 北海道にいて「ななつぼし」と聞くとお米を思い出してしまいますが・・・。

 JR九州で今年の10月から運行開始される「ななつ星in九州」は、JR九州だけではなく、九州という地域そのものの底力を感じさせてくれました。

 これはいったいどういうものかというと、これまでの列車の旅のイメージをがらっと変える、「クルーズトレイン」なのです。豪華客船によるクルーズを、寝台列車で実現したと思えばいいのではないかと思います。

 まず今年10月から来年3月までのコースは、3泊4日コースと1泊2日コースがあります。それぞれ週に1回ずつ運行するようです。この3泊4日コースを見ると、九州をほぼ1周するという感じのルートですね。

 1日目は博多駅を12時50分頃出発し、鹿児島本線、久大本線を経由して、由布院駅に16時頃到着します。そして由布院駅を23時30分頃出発し、大分駅を経由して日豊本線を宮崎駅に向かいます。寝台車ですから、そのまま車中泊です。

 2日目は宮崎駅に9時頃に到着し、都城駅を経由して隼人駅に向かいます。隼人駅には14時頃到着します。隼人駅からはバスで旅館へ向かい、この日は旅館に泊ります。なんでもこの旅館も、普段はなかなか泊れないような超高級旅館らしいですよ。

 3日目は旅館から隼人駅までバスで移動し、隼人駅を14時頃出発します。そして鹿児島中央駅に15時頃到着します。鹿児島駅を22時頃出発して、肥薩線~鹿児島本線~豊肥本線と経由して車中泊をします。

 4日目は阿蘇駅に6時頃到着します。阿蘇駅を10時頃出発する列車は、そのまま大分駅に向かい、それから久大本線に入って豊後森駅を目指します。このとき、阿蘇~豊後森のバス観光プランと好きな方を選べます。そして豊後森駅を15時20分頃出発し、博多駅には17時30分頃に到着するという3泊4日の旅です。

 熊本と大分を結ぶ豊肥本線は、昨年の九州北部豪雨により現在は一部不通区間がありますが、今年の夏には復旧予定ということですから、10月からのクルーズには間に合うようですね。

 こうして地図を見ながら書いているだけで、ぜひとも参加してみたいと思うツアーですよ、これは。

 この日程を見ると、まさしくクルーズトレインですね。途中で立ち寄る寄港地(駅)で観光をしながらぐるっと回るんですからね。しかも車両もこのために新造された超豪華車両です。7両編成ですが、客室は全部で14室しかないというのですよ。DXスイート(定員3名)が2室、スイート(定員2名)が12室、満室になってもたったの30名ですよ。

 それだけに、料金も豪華客船並みです。3泊4日コースで、1人38万円から95万円なのです。この料金からもクルーズというのがわかりますね。

 でもいくら豪華寝台車とはいえ3泊4日で95万円ですよ。最低でも35万円です。利用者、いるのでしょうかね?

 ところがいるんですよ、たくさん。第1期(2013年10月から12月)の予約受付は昨年の10月1日から31日まで行われたそうですが、平均倍率は7.27倍だったとか。そして抽選が行われたそうです。東京マラソンには及びませんが、ものすごい倍率ですね。

 第2期(2014年1月から3月)分の申し込みは1月4日から始まり、3月31日まで行われています。設定されているツアーのうち半分くらいは、第1期の落選者を優先するという配慮がなされています。これはとてもいいと思います。東京マラソンでも、何度も当選する人がいる一方で、毎回申し込みしても1度も当選していない人が大勢います。そういう人たちになんとか配慮できないものかという声も多く聞きます。こういう配慮って、とても好感を持てます。

 JR九州は、列車のデザインも素晴らしいですし、魅力的な列車がたくさんあります。今回の熊本遠征では残念ながら利用できませんでしたが、熊本から三角までの「A列車で行こう」にもぜひ乗車してみたいです。来年はレース後にこの列車で天草に行き、月曜日は天草観光なんていうのもいいかもしれません。

 このななつ星in九州にもそんなJR九州のパワーを感じますが、これが実現するためにはJRの力だけでは無理ですよね。九州全体がひとつになって協力してこそ実現する企画だと思います。そんな九州全体のパワーを感じます。

 さらにいろいろ考えたこともあるのですが、それはまた別の機会にお話しさせていただきます。今日は札幌往復で疲れてしまいました。