人間の レース見ている 競走馬(ノーザンホースパークマラソン2011完走記7) | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

7.向かい風に胸を張れ


 今までのレース同様、MCのカウントダウンによるスタートです。でもスタートの声がかけられても、私がいるあたりはなかなか列が動きません。トレイルのエントリーは約500名だったのに対し、ハーフは約1,000名のエントリーがあったと聞いています。倍の人がいるわけですから、なかなか動かないのも仕方ありません。スタートから57秒後、私もスタートラインを越えました。


Road to SAROMAN BLUE-ハーフスタート


 スタートして間もなくはトレイルと同じコースです。トレイルではそのままパーク内の林間コースへと行きましたが、ハーフはそのまま門を出て公道へと向かいます。パーク内を先導した馬が、そんなランナーたちを見送ります・・・って、見送ってくれたのは乗り役さんだけで、馬は無心に草を食んでいました。


Road to SAROMAN BLUE-見送る馬


 1日に2レースを走るということは、これまでマスターズ陸上で1500mと5000mを、そして鵡川ししゃも駅伝で2kmと4kmを走ったことはあります。でもどちらも距離は短かったので、足も最後まで保ってくれました。でも7kmを走ってからハーフ、合計で30km近く走るということは初めてです。しかも状態は万全にはほど遠いわけですから、どれだけ走れるかという不安はつきまとっています。


 ただ、7kmトレイルは、我ながら上手に走れたと思います。平均ペースは6分半を超えるゆっくりペースでしたが、走り終えてのダメージはほとんど感じていません。腰痛も感じていません。ちょっとアップをしてきたという程度の疲労のように思えます。


 おかげでスタートラインで待っているときも、走りきれるかな?という不安よりも、今度はどんなコースなんだろうという期待の方を大きく感じていました。


 ハーフでも、トレイルと同様にカメランをします。後続ランナーの邪魔にならないように道の脇にずれて、あるいは手ぶれ覚悟で走りながら、コース紹介図を作れるくらい撮ろうと思っていました。


Road to SAROMAN BLUE-上り始め


 実は前夜祭で後悔していたことがあります。入場の際、名前と目標タイム、意気込みなどを書いたのですが、そこは簡単に「楽しく走る」くらいしか書かなかったのです。


 そうしたら、前夜祭の中で目立ったコメントを書いた人が呼ばれて、いろいろお土産を渡されていました。それなら本当はちょうど手頃な目標があったんですよ。それはレース中に写真を100枚撮ること。それを書いておけば何かをもらえたかもしれないのに・・・。残念なことをしました。


 でもその目標に向けて、写真を撮りながら走りました。


Road to SAROMAN BLUE-アップダウン


 ハーフマラソンは1kmごとの表示があります。スタートロスは57秒。1kmは6分08秒。2kmは5分42秒。無理をしてペースを上げているという感じはありませんが、トレイルがいいウォーミングアップとなったのか、悪くないペースで入っています。タイムの目標は設定していませんが、みどりさわやかマラソンの2時間18分より速く走りたいと思っています。キロ6分で走ると2時間06分。2時間を切れると嬉しいのですが、今の自分にはキロ6分を切るのは難しいでしょう。そう思っていただけに、出だしで無理なく6分を切って走れたことは、私にとっては大変嬉しいことでした。


 走ってみると、意外とアップダウンのあるコースです。しかも強い風が吹いています。でも、留萌でいつも走っているウエストコーストコースは、高低差が30mほどあり、海岸線以外はアップダウンを繰り返すコースですし、もっと強い風の中をいつも走っています。


Road to SAROMAN BLUE-広い大地


 「留萌人のためにあるようなコースだな」


 にわか留萌人のくせに、そんなことを思いながら、向かい風にも胸を張って走っていました。


 3km5分45秒、4km6分01秒。3kmから4kmは上りが多い区間だったためか6分を超えましたが、体感的にはイーブンで走れています。調子は悪くありません。


 ただひとつ気になることがあります。それは尿意です。トレイルを走り終えてから、1度トイレに行っています。ですから大丈夫と思っていたのですが、ノンアルコールビールのせいでしょうか、若干の尿意を感じていて、それがちょっと気になります。


 4kmを過ぎて間もなく、溝口牧場があります。この前では、溝口牧場牛乳が提供されていました。牛乳好きの私としては心惹かれるのですが、レース中の牛乳というのは・・・。しかもまだ序盤ですし、ここはじっと我慢して通過しました。


Road to SAROMAN BLUE-牛乳エイド


 5km地点のラップは5分48秒と、また6分を切りました。このあたりに仮設トイレもあったのですが、そこは順番待ちの人も2人ほど見えたこともあり、そのまま通過しました。


 6km地点を5分53秒と、ここもかろうじて6分を気って走ります。このあたり、仮設トイレがあり待っている人はいなかったのですが、なんとなくトイレに寄らずに走りきりたいという思いがあり、ここも通過してしまいました。


Road to SAROMAN BLUE-牧場地帯を走る


 でもそれから間もなくして、私は後悔をすることになります。


 トレイル7kmとハーフマラソン。約28kmを走るわけですから、ハーフの7km地点で14km、中間点になります。


Road to SAROMAN BLUE-牧場地帯を走る2


 ところが私の時計が6分を回っても、7kmの表示は見つかりません。どうやら7km表示を見落としてしまったようです。でも、もう7kmを過ぎたことは間違いないでしょう。もう半分終わりました。順調に走れています。たった1点を除いては・・・。(つづく)