人間の レース見ている 競走馬(ノーザンホースパークマラソン2011完走記5) | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

5.夢の屋内坂路


 スタートの声がかかっても、なかなか列は動きません。でも焦ることはありません。このあと、腰に爆弾を抱えながら28kmも走るのですから、もともとのんびり行くつもりで最後方からスタートしています。ゆっくりとスタートラインを越えました。


Road to SAROMAN BLUE-スタート後


 スタートロスは約30秒です。すでに長い列となっており、先頭は見えなくなっています。


Road to SAROMAN BLUE-長い列


 むろん先導馬も見えません。デルタブルースを見たかったなぁと思ったのですが、あとから聞いたところでは、スタートの先導を担当していたのはデルタブルースじゃなく、彼はこのあとの屋内坂路の先導を担当したようです。


Road to SAROMAN BLUE-先導馬


 あさ-coさん、こまっちさん、八雲さんらの応援を受けながら、スタート地点を後にします。


Road to SAROMAN BLUE-林間で


 まずアスファルトの園内道路を走ったあと、林間コースに入りました。


Road to SAROMAN BLUE-林間コース


 そして牧場施設内へと走っていきました。


Road to SAROMAN BLUE-牧場内


 このあたり、さすがに最後方から行くとちょっとペースが遅く感じます。かといってジグザグに抜いていったり、ストップアンドゴーを繰り返すような走りをしてしまうと、かえって調子を崩します。まして今日は、このあとハーフマラソンを走ります。このトレイル7kmは、ハーフを走るためのウォーミングアップです、ちょっと距離は長いけど。そのためには、この7kmをできるだけ少ないダメージで走りきらねばなりません。


 トレイル7kmには、途中の距離表示がありません。屋内坂路コースを出たあたりがほぼ中間点という説明を受けています。でもむしろ今の自分にとっては、途中のペースを時計に縛られるよりも、自分の体感のみで走った方がいいかもしれません。このあと、ハーフのスタートは11時ですから、このトレイルの7kmを1時間かけて走ったとしても、ハーフのスタートまで30分の余裕があります。1時間以内でゴールできればいいでしょう。


Road to SAROMAN BLUE-牧場内を走る


 パーク内の施設を駆け回ったあと、楽しみにしていた景色が目の前に広がってきました。それは広々とした牧草畑です。普段はサラブレッドが駆けている放牧地。今日はそこを私たちランナーに開放してもらっています。気分はすっかりサラブレッドでした。


Road to SAROMAN BLUE-放牧地を走る


 こういうコースこそ、仮装して走るべきだったな・・・。もちろん、馬の着ぐるみで。


 そして放牧地の先には、今回最も楽しみにしていた施設が見えてきました。


 銀色に輝き延々と続いているシェルター。その正体は、屋内坂路です。


Road to SAROMAN BLUE-シェルターに向かう


 全長約1kmという、競走馬のための屋内練習施設です。上り坂になっていて、最後は勾配が急になっていることは、外から見てもわかります。


Road to SAROMAN BLUE-シェルター


 屋内坂路の中は、脚に優しいウッドチップが敷き詰められています。脚に優しいのはいいのですが、ウッドチップが深いため、一生懸命走ってもなかなか前に進みません。でもこのもどかしさがまた楽しく感じます。


 ここを走ることを楽しみにしていた私は、このときテンションがMAXに達していました。


Road to SAROMAN BLUE-屋内坂路


 もはや完全にトランス状態になっている私。最後の上りもまったく苦になりません。


Road to SAROMAN BLUE-坂路の上り


 名残惜しい思いをしながら(それと同時に、来年もここを走るぞ!という決意を胸に秘めながら)屋内坂路を後にして、坂を駆け下り、また牧場施設内を走ります。


Road to SAROMAN BLUE-再び牧場内


 結局このトレイルコース、アップダウンといえるのはこの屋内坂路周辺のみでした。あとは牧場内なので舗装路は少なかったのですが、ほぼ平坦であり、走りやすかったです。雨も早めに上がってくれたおかげで、ぬかるんでいるようなところもほとんどありませんでした。


 スタッフの皆さんが、要所要所で元気に応援してくれます。


Road to SAROMAN BLUE-声援を受けて


 ノーザンホースパークらしく、馬上から、あるいは馬とともに応援してくれる人もいます。


Road to SAROMAN BLUE-馬上からの応援


 そんな中を、満面の笑顔で走り続けました。


Road to SAROMAN BLUE-笑顔で


 最後は、前半で通ったコースに戻り、ゴールを目指します。でもこのあとのハーフが待っている私。決してラストスパートはしません。そのままのペースを守りながら、見えてきたゴールに足を進めます。


Road to SAROMAN BLUE-ゴール前


 そのまましっかりとゴールラインを越えました。小さくガッツポーズをしてゴールのマットを越えた後、回れ右をして深々とお辞儀をします。


Road to SAROMAN BLUE-ゴール


 タイムは47分12秒。1時間以内に帰ってこれればと思い、次のレースにダメージを残さないように注意して走っていたにしては、キロ6分45秒というペースで走りきったのは上出来です。(つづく)