2年前のリベンジを~焦燥 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

(写真は一昨年のもの)

湖面を見下ろす  12km付近の交差点を左に曲がり、コースは湖畔の道を進む。湖の形にあわせて道がつけられているようで、右に左にコースは小刻みなカーブの連続となっている。コースのレイアウトを見ると、15kmの手前まで結構登っている。他にも小刻みなアップダウンがあるようになっているが、2年前は特に意識することなく走っていた。周りが見えていなかったということだろう。


 なるほど、あまり平坦なところがないと言っていいくらい、緩やかな上りと下りを繰り返している。勾配がさほど急なわけではないので一気にダメージがくるわけではないが、じわじわとダメージを蓄積していく。なかなか侮れないコースであることを初めて知った。

 ふと左手を見ると、湖面が眼下に見える。先ほどまでは湖畔を走っていたわけだから、この分だけ登ってきたわけだ。


 上りの途中で楽走412旭川 のメンバーであるたにじさんが追いついてきた。走力は私を遙かに上回るたにじさんだが、話してみると初フルのためペースをつかみかねているようだ。しかしペースをつかめずにいるのは私とて同じ。思うようにペースが上がらず苦しんでいる。たにじさんはそのまま私を抜いていった。


 前から徐々に下がってくる黄色い楽走ウェアを着たランナーもいた。あんちゃんだった。上りということもあるが、ちょっと苦しそうな足取りだ。サロマのフィニッシャーでもあるあんちゃんだが、まだ序盤であるだけに大丈夫だろうか?


 いつの間にかコースは下りに入っている。早くも膝に痛みが出ているだけに、下りはきつい。しかしここで抑えていると、余計膝に負担がかかってつらい。私の顔から徐々に笑顔が消えていった。


 15km地点の通過タイムは1時間24分18秒(手元)。この間の5kmは27分29秒。ちょうどキロ5分半のペースである。上りがあったとはいえ一生懸命走っていたので、本人は5分20秒くらいのペースのつもりだったのだが・・・。ちなみに2年前はこの間を27分12秒で走り、1時間24分37秒で通過していた。


 いつもの通り、目標は笑顔だったのだが、早くも私は笑顔を捨てた。苦しいときこそ笑う。それが微笑走法だったはずだが、この膝の状態で、沿道に誰もいないところで笑顔を持続するのは非常に厳しい。テーマは笑顔から粘りに変更することにした。そう、かつてうるさいだけの某スポーツキャスター(最近ではニュースキャスターまがいのこともしているようだが)が、F1で中島悟選手につけたニックネームにあやかって、新納豆走法だ!


 15kmを過ぎてからだったと思うが、進行方向の右側に私設エイドがある。2年前も気になったのだが、もらいに行っていいのかどうかわからず、そのまま通過した記憶がある。その後に仲間から聞いたところでは、この洞爺湖マラソンを楽しみにしているおばあちゃんがずっとそこにいて応援してくれる名物エイドだとか。2年前はおばあちゃんの存在まで注意する余裕がなかった。

 反対車線は交通規制をしていないので、車の流れを避けながら反対側に渡り、エイドでバナナをもらう。確かにおばあちゃんがそこに座ってランナーを見守ってくれていた。こうして体と心にエネルギーをもらえるからこそ、長い距離でも走ることができる。


 このあたりでは他にもいろいろな人と会った。もう正確な順番は覚えていないのだが、とし坊さんと会ったのもこの林間コースの下りの部分だ。24時間走でも調子があがらなかったとし坊さんだが、本来はこのあたりを走っているはずの人ではない。並びかけて話してみると、やはり思うようにペースがあがってこないそう。私も相変わらず思うようにペースがあがってこないのだが、それでもとし坊さんを抜いて前に出た。


 そのままペースに乗っていきたいところだが、時折右の膝が痛み出す。まだ中間点にも到達していないだけに、無理をするわけにもいかない。仕方なく少しペースを緩めて痛みがひくのを待つ。ペースアップをして抜いたばかりの人たちに、今度はペースダウンをして抜かれてしまう。なんともちぐはぐなレース運びで、徐々に焦りを感じ始める。


 私を抜くときに声をかけてくれた人がいた。先月のRoad to FURANOでご一緒した、旭川走ろう会のKさんだった。娘さんもランナー(昨年の北海道マラソンでは、私よりもいいタイムでゴールしている)だが、父と同じチームには入りたくないと言ってるとのことで、楽走にお世話になるかもと言ってたが、その娘さんとともに走っていた。娘とともにフルマラソン。羨ましい限りだ。


 痛みが少し治まってペースをあげ、このレースが初フルのnaviさん と会ったのもこのあたりだ(naviさん の完走記によると、20km地点の近くだったらしい)。ここまでの私のペースを考えると、急激なペースダウンさえなければ4時間を切れるはず。naviさん としても、速からず遅からずの理想的なペースで入ったのではなかろうか。「いいペースですよ」と声をかけて抜くと、「すぐ前にgenさんがいますよ」と教えてくれた。なるほど、先ほどからgenさんに似たフォームで走っているな、と思いながら眺めていたのは本人だったか。


 ともかく3時間50分を切り、自己ベストをマークし、餅まきに間に合わせるためにはペースアップをしなければならない。ここは次々と目標を切り替えて追っていこう。そう思った矢先、またまた膝に痛みが走る。まだ半分以上残っているということもあり、ここはじっと我慢する。できるだけgenさんを見失わないように。我慢のレースを心がけた。(まだまだつづく)


 膝痛の せいでペースは 乱高下


 今日の練習内容


 風邪やら膝痛(痛いというより重い感じ)やらで不調。10kmコースへ行こうと走り出すが、呼吸も苦しくすぐに挫折。2.5kmコースを2周し、とりあえず今月の走行距離を300kmに乗せる。


 走行距離 5km   今月累計 300.3km


 体重 66.8kg   体脂肪 12.5%