【優しい人のジレンマ~犠牲からの脱却~番外編】 | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

【優しい人のジレンマ~犠牲からの脱却~番外編】

吉田ちか


皆さまこんにちは♪
カウンセリングサービスの吉田ちかです。

「恋と仕事の心理学」
“恋と仕事のライフプロデュース”と題して

毎週金曜日
佐藤まゆみカウンセラー大塚亘カウンセラーと、私、吉田ちかの3人でお届けしています。





【優しい人のジレンマ】シリーズは覚えてらっしゃいますか?

前・後編では

とても優しいAさんの

起死回生の物語をお送りしました。


>>前編はコチラから

>>後編はコチラから



前・後編では

優しいAさんの視点からみた物語でしたね。

今回は番外編ということで

ちょっと視点を変えて

Aさんの周りの人たちの視点で

”Aさんがどんな人に見えているのか”

をお送りしたいと思います。


ちょっと意地悪なインタビューアーが

起死回生まえのAさんについて

同僚たちと異性の友人に

取材をしてきましたよ^^


これを読む優しい人たちは

ちょっと怖いかもしれません(苦笑)

でもホラー映画よりは怖くないですよ!


1ミリだけ勇気を出して

読んでみてくださいね^^



*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜



◇ 同僚XYZさんたちへのインタビュー


Aさんって本当にいい人なんですよ

そんな風にAさんの印象を話すXさんは

Aさんの上司の男性です。



そうそう、いつも笑顔でね。何を頼んでもイイよって引き受けてくれるし。
助かってますよね~


同じ会社の同僚Yさんも

Aさんについての印象を続けます。



私なんて、ミスしてもいつもフォローしてくれるし、解らない業務は丁寧に
教えてくれるし、本当に優しい先輩です


後輩の女性

ZさんもA先輩にお世話になっている様子。



3人ともAさんについては好印象どころか

とても好感を持っているのが解りますね。

そこでインタビューアー(司会者)は

ちょっとだけ意地悪な質問を投げかけます。




『それでは逆に、Aさんのこんな所が困るな~と思うところはありますか?』


X
部下としては最高なんだけど、もう少し”私はこう考えます”と
自己主張してくれても良いとは思う



Y
いつも笑顔だからなぁ・・本当は何を考えているか判らないところが
あるかな。本心が読めないというか・・腹割って話せないというか・・



Z
Aさんは仕事を請け負いすぎちゃって、いつも遅くまで残業してるん
ですけど、なんか逆に私が帰りにくいんですよね。
後輩の私の分まで仕事を押し付けてるような感じに見えちゃうし・・





『なるほど。Aさんは、自己主張がないので何を考えているのかが判り
づらいのと、仕事を背負いすぎてまわりの罪悪感を刺激するわけですね。』



『これは一般的な人としてお聴きくださいね。何を考えているか判らない、
一緒にいると罪悪感を感じる様な人って、お近づきになりたいですか?』


XYZ
「・・・・・・」





◇ 異性の友人Fさんへのインタビュー



『Aさんのお話を聞かせてください』

F
Aさんはとっても優しい友人です。気づかいの人って感じですね



『いつもはどういう場所でお会いになりますか?』

F
みんなで食事会の時や、喫茶店などで話すくらいですね。



『Aさんの好きな食べ物や、飲み物があれば教えてください』

F
・・・う~んと。。いや、よくわからないです。いつも誰かが注文すると
”私もそれで”っていう人なので。




『好みは解らないんですね。ではAさんの趣味とかはご存知ですか?』

F
・・・よく知らないです・・・ あまり自分から発言しない人なので。
自分のことを話すのが苦手なのかなと思って、
敢えて詮索はしないようにしてるというか・・




『この人と恋仲になりたいと思いますか?』

F
えっ?・・そう思ったことはないですね。



『どうしてでしょう。とっても優しい人ですよね』

F
・・・う~ん。控えめだし、ちょっと距離を感じるというか。
あまり自分の世界に入ってこられるのは迷惑じゃないですかね?




『そうですか。Aさんは恋人募集中らしいですよ。』

F
えぇぇ?全然そんな風に見えないのでビックリです。




周りから見たAさんはどんな人なのか?


意地の悪い司会のおかげで

周りから見たAさんのイメージが

だんだんと分かってきました。


・何を考えているかわからない

・距離を感じる

・近づかれたくない感じに見える

・控えめだからあまり突っ込めない

・近くにいると罪悪感を感じてしまう


これらの意見には

枕詞的に「いい人なんだけど・・」

が必ずついてきます。

逆にいえば、

周りの人はみんなAさんを

「優しいイイ人」

とみている訳です。(ココが救いですよ!)



大きなご褒美がない

と悩んでいたAさんには

とっても残酷ですが

周りから見ると

ご褒美は結構です。私にはお構いなく

という人に

見えてしまっていたのです(´Д⊂)


なんというジレンマでしょう!!



*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


いかがでしたか?

衝撃的なインタビュー記事に

恐れおののいてしまった人もいたかもしれません。

「こんな中途半端に終わりやがって救いがないじゃないか!」

とお怒りの皆さま。

Aさんの起死回生物語をお忘れでしょうか?



>>忘れた人はコチラからどうぞ



人は自分の目線で

総ての物事を見ています。

そして

あらゆることを判断しています。

なので

自分から見た自分と

周りから見た自分は

おのずと違ってきてしまいますね。

自分が一歩進みたいときに

周りからの自分のイメージを知ることは

強力に背中を押してくれる味方になります。

周りから見た自分

そんな視点も時にはいいのかもしれませんね☆



それではまた(・∀・)つ




来週の“恋と仕事のライフプロデュース”は
8月18日 佐藤まゆみカウンセラーがお届けします。
来週もぜひお楽しみに(*^ー^)ノ



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