~家族との距離感~ | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

~家族との距離感~

佐藤まゆみ

皆さん、こんにちは。
佐藤まゆみです。
「恋と仕事の心理学」、金曜日は“恋と仕事のライフプロデュース”です。

毎週金曜日、大塚亘カウンセラー堀池典代カウンセラーと、私、佐藤まゆみの3人でお届けしています。


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8月に入り、夏真っ盛り晴れ
お盆も近づいてきました。
お盆やお正月は、普段離れて暮らしている家族や親せきが久々に触れ合う時でもありますね。
普段からコミュニケーションの取れている間柄なら、それは楽しいひと時ですが、そうとばかりも言えない関係もあります。

以前に、あるセミナーに参加した時、
“自分と、自分を取り巻く家族の心理的な地図を描いてみよう!”
という実習をしたことがありました。

部屋を心の中と想定し、同じセミナーに参加した人達をお父さんやお母さんに見立てて、
「お母さんは、このくらい近い距離」とか
「お父さんとは口もきかないから、部屋の向こうの方」
などと位置決めをしていきます。

するとまぁ、その位置関係を見ただけで、その人が家の中でどんな立場にあるのか、何となくわかってしまうという、ある意味怖ろしい実習でしたガーン

ある人は、お母さんとすごく距離が近いのですが、そのお母さんは自分の後ろにぴったりとくっついているんです。
子どもの頃から、大事に育ててもらったのには違いないとは思いますが、大人になった今でもその状態では、かなり息苦しさを感じます。
何かものごとを決める時、お母さんの考えは無視できないでしょうね。

自分の考えと違っていたりすると、お母さんの喜びそうな方を選んでしまうかもしれません。
いつの間にか、お母さんに対する小さな不満が積もり積もって、ある日爆発してしまったということが、あっても不思議はなさそうです。

また、お父さんがお母さんよりも近い存在の人は少ないようです。
「お父さんは長年単身赴任で家に居なかったし、普段から連絡を取り合うこともない。」
と言うような人のお父さんは、それこそ部屋の隅のドアの向こう側からひっそりと部屋を覗き込んでいたりして、切なくなりましたしょぼん

兄弟姉妹の関係も、微妙ですね。
優秀なお兄ちゃん、お姉ちゃんは両親と近い距離で向かい合っていて、自分は離れたところで背中を向けている。
なんていう構図もありましたし、逆に末っ子だけが可愛がられて、
「あんたはお兄ちゃんでしょ!」「お姉ちゃんなんだから!」
と叱られてばかりで、遠くから両親と弟・妹を傍観している自分なんていうのもありましたショック!

何かを改善したいと思う時、まず現状を把握しておくのは大事なことです。

「ああ、自分はこんなにお母さんのことが好きだったのに振り向いてもらえなくて悲しかった。」とか
「あんなに離れたところにお父さんは居て、ずい分孤独だな。」など、
素直にその構図から見えてくるものを感じてみると良いと思います。

もちろん、辛い、寂しい、悲しいだけではなくて、良好な関係であれば、嬉しい、楽しい、大好き、の感情だって湧いてくるはずです。

人の感情と言うのは、否定せずに感じることが出来ると、それだけでネガティブなものは小さくなっていきますし、ポジティブなものであれば、より大きく感じることが出来るようになります。


私の場合で言うと、小さい頃は母べったりでした。
姉が一人いるのですが、私が生まれたことによって母は私に手をとられるので、姉のことは父がおおむね面倒をみていたようなところがありました。

両親にしてみたら、姉が“ひがまないように”と、やっていたことだと思います。
でも、私から見ると姉の側にはいつも父がいて、羨ましく思っていたんです。
「お父さんも、お母さんも、私のことだけ見ていて欲しい!」
そんな風に思っていました。

姉妹とは、親の愛情を取り合うライバルみたいなものだったんです。
多分、姉もまた姉の立場から私と母の距離の近さが羨ましかっただろうなと、今なら思います。

家族との距離感は、まずその時の家族の状態を把握してみることから始まります。
そして次に、“どんな位置関係だったから良かったのか?”
を考えてみることですね。

私なら、自分と癒着していたお母さんは手放して、遠くで姉と一緒に居たお父さんに戻ってきてもらいます。
そして、お父さんとお母さんに仲良く手をつないでもらう。
姉妹も同じ立ち位置で、両親と向かい合ってみる、なんていう形ですね。

そうすると、両親ともに姉妹を分け隔てなく可愛がってくれようとしていたんだなぁ、などということが感じられましたラブラブ

 ゚*☆゜゚

「それはセミナー会場だったから出来たんでしょう?一人でそんなことムリムリ!」
そう思われた方、そんなことはないんですよ。

現在あるいは辛さや寂しさを感じていた時期の家族の構図と、「こうだったら良いな!」という理想の家族の構図を紙に書いてみてはいかがでしょうか?
そこから見えてくるものは、きっと沢山あるはずです。

家族関係は、さまざまな人間関係の基本になっています。
もしも、職場の人やパートナーとの間に何か問題があるような時には、家族との間に抱えていた、わだかまりが原因になっていることも多いのです。

まもなく帰省されるという方。
あるいは、「盆も正月もなく、仕事だよ。」
という方も、この機会に家族との距離感について考えてみませんか?

かつては思い至ることの出来なかった父母の愛、たまにしか会うことないおじいちゃん、おばあちゃんの孫への思い。
いっぱいケンカしたけど、本当は大好きな兄弟姉妹。

そんな家族との関わりの中で、自分の存在価値を認めることがきっと出来ると思います。


最後までお読みくださって、ありがとうございました。


佐藤まゆみ


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ヒマワリ8月12日は大塚亘カウンセラー
ヒマワリ8月19日は堀池典代カウンセラーの担当です。
どうぞ、お楽しみに!


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