意識変革のための心理学用語集 ~カウンセリングでよくあるご質問~
いつもありがとうございます。カウンセリングサービス の岡崎陽子 です。
毎月第1・3日曜日に女性性UP!のテーマで担当させていただいております。
どうぞ宜しくお願いします
先日テレビを観ていたら、このたびの地震と津波の影響で壊滅的な被害を受けてしまった水産業を営む方々が、
「今はみんなで手を組んで広がっていくときだ。」と、それまでの競合他社と手を取り合い、ひとつになって、新しい事業展開をはかっていくとのこと。
これまでにも大手銀行など企業の合併話はよくありましたが、様々なご事情のなかでの英断に、私は目が醒めるようなパワーを感じ、とても感動しました。
頑固で岩のように固まっていた屈強な男性性のなかに、やわらかい女性性が浸潤してゆくイメージを受けました。
もっとも打撃を受けている方たちから発せられる驚くべきリーダーシップは、私たちの心を打ち、まだ見ぬ新しい世界へのヴィジョンを見せてくださいます
ひそかな喧嘩相手と仲直りをすること
バラバラだったものが、ひとつに戻っていくこと
“Oneness(ワンネス)”への道をあらゆる形で創ってくださる勇気ある方々に、敬意を表さずにいられません。
このような方々の貢献によって、世界全体の男性性と女性性のバランスが加速的に整っていくのでしょう
逆境は、私たちの創造性と、美しさにつながるためのチャンスでもあります。
今日は心理学の基本についてのお話をしたいと思います。
まず、心の仕組みについて簡単に整理してみますね。
私たちの「意識」が「ふるまい」を創り出し、無意識的なふるまいと態度が、現実に引き寄せるものを決定します。
私たちが意識できていない自分自身というのは、実に96~99%もあるのです
この、自覚できていない領域にあえて注目することで、新しい気付きを得たり、人生を創造する力が身についていくというわけです。
自分の人生を本当に変えるために必要なことは、まず、自分自身の根本に、そしてトータルに、向き合おうとする姿勢です。
己を深く知るからこそ、周りのことをより深く知り、理解することができます。とらえ方・感じ方が変わると、ふるまいも、自然と変わっていくのです。
そうして私たちがある程度のレベルに到達してから、ようやく世界を変えていく力を自然に得る、という順番です。
「そんなこと、もう知っているわ~」と信じ切っていたところに、まったく新しい光が差し込み、いかに自分が何も分かっていなかったのかと、思い知るようになれば、喜びの人生は、もう目の前です
私たちを前に進ませてくれる考え方・心理学用語を、いくつかご紹介致します。
Q 「投影」とは?“世界は自分の鏡である”ってどういうこと??
「私たちが知覚しているものは、すべて、自分の意識の投射物である。」という意味ですが、言い換えると、
自分が見たり聞いたりしたと思ってはいても、それは、その時の自分の脳が認識することができた世界の“断片”にすぎないのであり、世界全体や、その対象全体を見て認識できているというわけではない。
という心の持ち方です。
人生でいろんな目に遭っていると、ついつい「私は他の人よりちょっとは正しいはず!だって今まですごーく人間関係で頑張ってきたんだからね~」なんて心の中で思ってしまいます。
そして私たちは、見えたり聞こえたりしたものを、自動的に判断して脳にとりこんでしまうのです。
だからこそ、誤解や、衝突や、戦争などのあらゆる問題が起きてきます凝り固まって考え方が古くなってくると、それを打破すべくして、問題がやってくるのですね
投影の法則をカウンセリングで使うのは、これまでの認識を変えて、あなたの意識を広げる機会を得ていただきたいからなのです。
意識が広がると、私たちは信じられないくらいに自由になります
そしてあなたの本来のパワーや魅力が戻ってくるのです
Q 「執着」と「手放し」について教えてください
かの仏陀も言ったように、執着は地獄です。あらゆる悩みの元です。
反対に、手放すことというのは、あらゆる問題を解決してくれます。「手放し」とは悟っていくこと、解放されてゆくことだからです。
そして「手放したものは、かならずバージョンアップして、その性質が別の形となって帰ってくる。」という宇宙の法則があります。
しかしながら「手放し」というのは、あまり自分で頑張ってうまくやれるものではありません。
「元彼の携帯電話の番号もアドレスも全部消しました。写真も焼きました。手放しはしています。だけど、手放しても、全然彼、戻ってくる気配ないんですけど・・。」
というお話をよくお聞きしますが、
無理やり断ち切ることを手放しとはいいません。
手放しというのは、行動を起こすことも大事ですが、なによりパワフルな手放しの方法は手放さなければ!という気持ちそのものを手放すことなんです。
手放しは良いこと。でも執着は悪いこと。というイメージが強いのか、手放さなければならないということに執着してしまって、余計に手放せなくなることもあるのです。
ですから、手放さなければ!と力まないでくださいね。私たちは、「ただ執着している自分を受容すること」しかできないのですから。
あるがままを受け入れることを意識していくだけで、手放しは自然に起こります
Q “サレンダーする”ってどうするの?
「執着」と「手放し」の話の続きで例えると、
「この、情けない状態の、執着しているダメな自分を、受容するしかないんだな・・」と観念する心の在り方を「サレンダー(全面降伏)」といいます。
行くべきところなど何処にもなく、やるべきことなど何もない。ただ、自分をそのまま受け入れる姿勢を目指すことです。
究極、「サレンダー」とは、何もしないでただそこにいて湧きあがる感情に向き合うだけ、ということです。
これは女性性を使った、究極の突破方法です
(絶望のススメみたいに聞こえるかもしれませんが、一般にいう「絶望している」というのは、物事に本当に絶望することが嫌でたまらないから、死んだふりをして、なまなましいところに向き合うことに抵抗しているだけなのです。)
自分自身の絶望感を受け入れていくと、酷い痛みや苦しみを感じますが、集中して感じていくことができれば、そう長くはかからないものです。(集中すれば4分で完了するという説もあります)
でも、この苦しみを感じたくないので、いろいろなことをやったりして、逃げ回るのが、私たちです。
誰だって火傷するような熱いフライパンをじかに触るような心理状態を放置しておきたくないからです。
なんとかしたいこの状況を変えたいこの状況に入ってしまえば、私は死んでしまう・・と本当に感じます。
でもそれは、悟ること・古い自分が死ぬことへのあまりの恐怖にそう感じているだけで、プロセスなのです。
その先に輝かしい誕生があるのです
サレンダーは、慣れるまでは一番難しいけれど、高いレベルの癒し、ブレイクスルー、高次の意識につながるための最速の方法です
Q 「抵抗」って何ですか?
本当に行きたい場所、向かうべき方向を忘れてしまって、気そらしをしている状態のことです。
根源には怖れの感覚があって、怖いからこそ、怖さを感じないように、よそ見をしたり、眠たくなったりします。
おかしなもので、私たちは幸せになりたい!と叫びながらも、ふと反対のことをしようとするのです
向き合うこと、癒すこと、成長すること、成功すること、幸せになること、受け取ること、を後回しにしようとします。
その理由は罪の意識や、自分にはそんな価値はないという気持ちや、失敗する怖れ、嫉妬される怖れ、などなどがありますが、私たちはそんな不愉快な感情にも向き合いたくないので、抵抗するのです。
また、「自分のことは自分でやりたい!」という自立の態度が、他からの援助に気付かせなくしてしまいます。
実は抵抗感が強いときほど、その状況には大きな恩恵がやってきているものです。
自分が何に抵抗しているのか?というところに注意を向けてみると、そこが今悩まされている問題を突破するための意外な糸口だったりします。
心も体も、かたくなになっている姿勢をやわらかくするように、意識していきたいですね
その他お伝えしたいことはもっとたくさんあるのですが、カウンセリングの現場でご質問をいただくことが多いものを挙げさせていただきました。
最近は電話カウンセリングがすぐに満席になってしまうため、このブログを通して、少しでも何か受け取っていただければと思い、いつもの感じとは変わりますが、今回は用語解説を書かせていただきました。
ここに挙げたものは、どのような状況に対しても、共通して使っていくことができる中核的なものです。
このブログの言葉を通して、皆さんのイメージと、私の送るイメージが、少しでもつながりますよう努力したいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします