サッカーの試合で、ミドルシュートを打ち放ったボールが直接ゴールにはならなかったけれど、
キーパーがボールをはじいたり、ゴールポストに跳ね返ったり、あるいは敵陣の選手の身体にあたって、
結果的に絶好のチャンスを作り出すことってありますよね。
いわゆる「たなぼた」ゴールですね。
これに似たことが営業の世界でもよくあります。
ある企画を持ち込み、その案件自体はボツとなったが、商談の前後で出た雑談から
次なるビジネスチャンスがつながったというケース。
先日も営業支援をしている顧問先の営業担当者と営業同行をしていたら、本題とは別のところで
話が盛り上がり、「じゃあ今度、その話の続きをしましょう。」と新たなる商談に発展しました。
企画提案をするときに、もちろんその企画を取り上げてもらうことを意図としますが、
決して「それオンリー」ではない、という意識も持っていたいものです。
転んでもただでは起きないという「したたかさ」を持つことも大事ですね。
企画提案となると、100か0とばかりに提案が通るか通らないかのみに関心が行き
結果的に上記のような、2次的チャンスの糸口をも見落としてしまうことはとてももったいないことです。
企画提案ができる場を作り出せること自体が、大きなビジネスチャンスとなっていることを
意識したいですね。
つまり企画提案は、大きなビジネスチャンスにたどり着くための一つの「きっかけ」にすぎないのです。
企画提案にたくさんの時間を割いて結果的に商談数を減らすより、どんどんチャレンジしてほしいです
ね。
用意周到にパスをつないでせっかくゴール前まで持ちこんでも、敵陣に倒されたらそれでおしまいです。
ゴール(成約)できる自信がなくても、まずは、ミドルの位置からどんどんボールを蹴りこむこと。
結果的に、それが次なるチャンスを生み出すことにつながるのです。